狼の血

解説

フレデリック・ハットン及びファニー・ハットンの原作及び脚色を、「巴里の狂乱」と同じくエドモンド・モーティマーが監督した。主役は「巌窟王(1922)」「巴里の狂乱」等と同じくジョン・ギルバートで、対手は新進のノーマ・シアラーである。

1924年製作/アメリカ
原題または英題:The Wolf Man

ストーリー

イギリスの伯爵の次男に生まれたジェラルド・スタンリーは酒乱の悪癖があったが、ある日酒に酔っている時彼のもと嫁ビートリスの兄フィリップスと争った。その翌朝フィリップスが殺されていたので、兄ゴードン伯爵に逃亡を勧められてカナダへ逃れる。ゴードンはビートリスを想っていたので、かくして弟を遠ざけて彼女と結婚したが、カナダの材木地で樵頭となっているジェラルドはこれを聞いて自暴自棄になる。富豪の娘エリザベスが道に迷ってきた時、彼の中にある獣性が狂うがままにまかせて助けるジェラルドは彼女をかどわかして森林へ逃れたが、追手に追われて2人とも激流中へ飛び込む。数時間の間激流に翻弄されているうちに、ジェラルドの獣性は拭い去られた。彼はエリザベスを救い上げ、やがて彼女と恋仲となる。

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