裏街(1961)

劇場公開日:

解説

ファニー・ハーストの小説『裏街』の3度目の映画化である。「美わしき想い出」のエリノア・グルフィンと「オクラホマ!」のウィリアム・ルドウィグが共同脚色し、「誰かが狙っている」のデイヴィッド・ミラーが監督にあたった。撮影は「将軍ベッドに死す」のスタンリー・コルテス、音楽は「黒い肖像」のフランツ・スキナーである。出演はスーザン・ヘイワード、ジョン・ギャビン、ヴェラ・マイルスなど。製作はロス・ハンター。

1961年製作/アメリカ
原題または英題:Back Street
配給:ユニヴァーサル映画
劇場公開日:1961年12月22日

ストーリー

第2次大戦の直後、海兵隊のポール・サクソン中尉(ジョン・ギャビン)は、シカゴへ復員の途中、飛行機が不時着したため、そのネブラスカ州リンカーンの町で1泊しなければならなくなった。ホテルで次便を待つ間に、ポールは偶然に町のデザイナー、レー・スミスと知り合い、たちまち激しい恋に落ちてしまった。ポールはサクソン百貨店の持主だったが、我侭で遊び好きな妻リズはアルコール中毒であり、2人の子供がありながらも幸福な生活ではなかった。離婚しようにもリズが同意せず、入隊したのもそのためであった。真相を知らないレーは、心ならずも1人でシカゴへ発つポールを責め、誤解し、そして苦しんだ。数週間の後、思い余ってポールの家へ電話をかけたレーは執事の言葉ですべてを知らなければならなかった。大きなショックだったが、彼女はそれでニューヨーク行の決意を固めた。彼女の才能は忽ちまち1流であるダリアンの店で買われ、やがて共同経営者として抜粋されるまでになった。再びポールとめぐり逢う日も来た。レーの誤解は同情に変り、2人の愛は燃え上がって行ったが、束の間の逢う瀬しか許されない。レーは愛するがゆえにポールを避け、ローマの支店へ去って行った。ポールも仕事の関係で、しばしば欧州へ行く身であり、、2人が再会するのは運命でもあった。レーはポールの強い愛に負けた。例え人目を避ける日かげ者の生活であっても、どうにもならなかった。ローマからパリへ、依然としてリズは乱行を続けていたが、いつかレーの存在に気づいていた。作品発表会を持ったレーを公衆の面前で罵倒したリズは、その夜、興奮の余り車を暴走させて街路樹に衝突し、自らは即死しポールに瀕死の重傷を追わせた。電話でレーを呼び出したポールは、「愛しているよ、レー」と云って息を引きとった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第34回 アカデミー賞(1962年)

ノミネート

衣装デザイン賞(カラー) ジャン・ルイ
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