ウィーンの再会

解説

「夜間飛行」「晩餐八時」のジョン・バリモアが主演する映画で、ロバート・シャーウッド作舞台劇を「永遠に微笑む」「近衛兵」と同じくエルネスト・ヴァイダとクローディン・ウェストが共同脚色し、同じくシドニー・A・フランクリンが監督し、「暁の暴風」「胡蝶となるまで」のジョージ・フォルシーが撮影した。相手役は「大帝国行進曲」「男子戦わざるべからず」のダイアナ・ウイニャードと「鏡の前の接吻」「爆弾の頬紅」のフランク・モーガンが勤め、「舗道の雨」のヘンリー・トラヴァース、「一日だけの淑女」のメイ・ロブソン、「真夜中の処女」のユーナ・マークル等が助演している。

1933年製作/アメリカ
原題または英題:Reunion in Vienna

ストーリー

欧州大戦以前、オーストリアのフランツ・ヨセフ皇帝の豪華時代、宮廷の美女エリーナは狂熱的な、魅力あるルドフ大公と熱烈に恋し合った。大戦後彼女は縁あってウィーンの心理学の泰斗アントン・クラグ博士と結婚した。その後ハプスブルグ王朝再建を計る帝政派の人々がウィーンに会合した。エリーナは大公と顔を合わすことを恐れて出席を拒絶したが、彼女の夫は彼女の昔の恋人の今の有りのままの姿に接したならエリーナの心を常に苦しめている過去の思い出が消え去るかもしれないと思って、彼女の出席を熱心に勧めた。案の定ルドルフは官憲の厳重な監視の眼を掠めて潜行しその会合に臨み、エリーナを見出して昔と変わらぬ恋心の燃ゆるのを覚えたがエリーナは結婚の誓いの神聖を守りその場を立ち去った。大公は彼女の家までエリーナを追って行った。アントンは大公が安全に国境を越え得るように許可書を手に入れに外出した。ルドルフとエリーナは2人きりで1つの家に共に一夜を明化したがこわれたロマンスの破片をどうしよう術もなかった。博士の妙計は図にあたって、翌朝彼が帰宅してみれば大公はウィーンから永久に立ち去ろうとしているところだった。そしてエリーナはアントンと共に家庭生活にいそしむことに満足するのであった。

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