生きるためのもの
劇場公開日:1953年2月14日
解説
「陽のあたる場所」のジョージ・スティーヴンスが制作、監督した恋愛ドラマ1952年作品。脚本は「追求」のドワイト・テイラー、撮影は「サムソンとデリラ」のジョージ・バーナズ、音楽は「対決(1951)」のヴィクター・ヤングの担当。
1952年製作/アメリカ
原題または英題:Something to Live for
劇場公開日:1953年2月14日
ストーリー
ニューヨークのある宣伝会社につとめるアラン・ミラー(レイ・ミランド)は、つい1年ほど前まで、アルコール中毒に悩んでいたが、節制のかいあって今ではすっかり立ち直っていた。彼はアルコール中毒防止協会の依頼で、ちかごろ舞台恐怖症にとりつかれて、酒に浸っているブロードウェイの女優ジェニー・ケリー(ジョーン・フォンテーン)を救うことになった。ジェニーは初めアランの忠告に反発したが、やがて彼の誠実な態度にまどかれて酒をやめ舞台稽古に励むようになった。その頃、アランは会社の仕事の上で自分の主張がいれられず、再び酒の誘惑に負けようとしたが、偶然、ジェニーに救われるようなことがあった。こんなことから、アランとジェニーはいつか恋に落ちていた。だがアランには優しい妻エドナ(テレサ・ライト)と2人の子供があった。エドナは夫が近ごろ何か悩んでいることに気づき、また酒を飲み出すのではないかと心配した。ジェニーはアランの妻子のことを知っており、身をひかねばならないと思いながらも、彼への愛を断ち切ることが出来なかった。あるパーティでジェニーは、エドナを連れたアランに出会った。ジェニーは2人の姿を見てかれらの幸福を壊すことはとうていできないと悟った。エドナも、夫の悩みの原因がジェニーであることを知った。アランから別れたジェニーは、初日の開幕をひかえて再び舞台がこわくなり、淋しさも手伝って酒に酔いつぶれた。この彼女をまたも救ったのはアランだった。ジェニーの初日の舞台は成功した。観客席でアランと一緒に舞台をみまもるエドナは、ジェニーがここまでになるにはアランの苦労も大変だったろうと察した。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョージ・スティーブンス
- 脚本
- ドワイト・テイラー
- 製作
- ジョージ・スティーブンス
- 撮影
- ジョージ・バーンズ
- 美術
- ハル・ペレイラ
- ウォルター・タイラー
- 音楽
- ビクター・ヤング
- 録音
- ジーン・メリット
- ジーン・ガーヴィン
- 編集
- ウィリアム・ホーンベック
- トム・マカドゥ