暗黒街の顔役(1974)
劇場公開日:1975年3月1日
解説
アメリカ犯罪史上でも無類といわれる貪欲な野望と非情さをもって30年代の暗黒街を震撼させたマフィアのボス、レプキ・ブカルターの一生を描いたマフィア映画。製作・監督はメナヘム・ゴーラン、製作総指揮はヨーラム・グローブス、脚本はウェスリー・ロウとタマー・ホッフス、撮影はアンディ・デイヴィス、音楽はケニー・ウィンバーグ、編集はドヴ・ホウニグが各々担当。出演はトニー・カーティス、アンジャネット・カマー、マイケル・カラン、ウォーレン・バーリンジャー、ジアンニ・ルッソー、ヴィック・タイバックなど。日本語版監修は高瀬鎮夫。テクニカラー、パナビジョン。1974年作品。
1974年製作/アメリカ
原題または英題:Lepke
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1975年3月1日
ストーリー
15歳から22歳まで刑務所で過ごしたレプキ・ブカルター(トニー・カーティス)は幼な友達のシャピロ(ウォーレン・バーリンジャー)と共に暴力世界に身を投じ、やがて人々から“殺人会社”と呼ばれ恐れられたブルックリン一家を組織した。幼な友達のケイン(マイケル・カラン)を法律顧問に、ラッキー・ルチアーノ(ヴィック・タイバック)、アナスタシア(ジアンニ・ルッソー)と共に邪魔者は殺せ式の殺りくを続け、勢力を拡大したが危険な麻薬に手を出し、次第に仲間たちから白い眼で見られるようになった。地方検事トーマス・デューイの政治的な野心もからんで、レプキが起訴されたことがきっかけで仲間たちが次々に裏切りを始めた。彼は、タレ込みそうな相手を殺せと命じて身を隠した。逃亡生活は2年間続き、ルチアーノたち組合の理事は組織の保身のために、レプキに自首か死の選択をせまった。やむなくレプキは自首し、12年の刑を連邦刑務所で服し、さらにニューヨークへ送られ、死刑を宣告された。1944年のある土曜日の夜、レプキは電気椅子のうえで、47歳の波乱にとんだ生涯をとじた。