アリババの復讐

劇場公開日:

解説

ユニヴァーサル独特の異国趣味アクション・ドラマ。「盗賊王子」の脚色者ジェラルド・ドレイソン・アダムスが、自ら書いた物語を脚色、「与太者時代」のカート・ニューマンが監督した。撮影は「進め!ベンガル連隊」のモーリー・ガーツマン。音楽作曲はハル・ベルファー。「成功の甘き香り」のトニー・カーティスと、「ジョニイ・ダーク」のパイパー・ローリーが「盗賊王子」以来のコンビを組んで主演。「荒野の追跡」のスーザン・キャボットと、「野望に燃える男」のウィリアム・レイノルズ等が助演する。製作はこの種のバグダッド物の得意なレオナード・ゴールドスティン。

1952年製作/アメリカ
原題または英題:Son of Ali Baba
配給:ユニヴァーサル
劇場公開日:1958年5月11日

ストーリー

アリババの息子カシマ(トニー・カーティス)はペルシャ帝国陸軍士官学校の候補生であった。貴族の子弟はここで教育をうけた後、国王に任えることになっていたのである。裕福な父をもつ彼の贅沢ぶりは一同の羨望の的で、要領のよいムスタファ(ウィリアム・レイノルズ)という友もあったが、バクダッド太守の息子フセーン(ヒューゴ・オブライアン)とは犬猿の仲だった。この太守は腹黒い男で、いつかアリババの財宝を手に入れんものと狙っていた。ペルシャ国王とフェズ領主の娘アズラ姫(パイパー・ローリー)の婚約が成立した日、機会が到来した。姫とその母親が宮廷に迎う途中、太守は一行を捕まえ、母親を人質にとっておどし、姫にキキという変名を名のらせた。そして彼女に逃亡女奴隷の扮装をさせて、カシマの邸に忍び込ませた。太守の計画通り、カシマは忽ち美しいキキに恋してしまい、彼女が元の持ち主から追手をさしむけられていると思い、父の館にかくまってもらった。事の成り行きを喜んだ太守は、宮廷に行ってアリババ一族が姫の一行をさらったと言上し、王をそそのかして、アリババ討伐の任をかってでた。計らずもこれを盗みぎきしたムスタファは、馬を駆ってアリババの館にかけつけ、太守の陰謀と、キキがアズラ姫であることを知らせた。カシマは姫と彼の幼友達ターラをつれて近くの森に逃れた。入れちがいに太守の軍勢が押しよせ、館に火をつけて、アリババをつれ去り、拷問室に監禁した。そしてカシマが父の財宝を持ってくれば交換に釈放するとふれを出した。カシマは有名な「四十人の盗賊」の息子達を集めてバグダッドの域に攻め入り、ターラの手練の矢が太守を射殺した。一同はアリババと姫の母を救出した。カシマは一騎うちの末、フセーンも倒した。真相を知った国王は、カシマをバクダッドの新太守とし、姫を彼にゆずって結婚させてやった。

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