アニマル・ラブ

劇場公開日:

解説

昆虫から猛獣まで、さまざまな動物たちのセックスをとらえたドキュメンタリー。製作はアーウィン・ロステンとニコラス・ノクソン、脚本はニコラス・ノクソン、撮影はジョージ・D・ダッジ、音楽はジェラルド・フリードが各々担当。日本語版ナレーターは黒沢良。

1974年製作/アメリカ
原題または英題:Birds do it, Bees do it
配給:コロムビア映画
劇場公開日:1975年4月26日

ストーリー

カマキリのオスは、ぬき足さし足でメスに近づくとすきをうかがい、うしろから攻める。そこまではいいのだが、恍惚の間もあらばこそ、彼女に食われてあえない最後……。しかしオスは行為を絶対にやめようとしない。たとえ、頭を食い切られても男性自身だけは種族保存のため、生きつづけるのだ。 “小さくうんで大きく育てよ”というたとえ通りなのがカンガルーである。行為そのものはありきたりだが、出産から育児へのプロセスが何ともユニーク。カンガルーの赤ん坊は受胎後40日でうぶ声をあげる。身長5センチ足らずで、母親の袋にひっこしはじめて、一匹前のカンガルーになる。触角と嗅覚だけがたよりの生きものが独力で腹へはい上がり、目的地の袋をめざすのだ。 パンダは6歳になると性にめざめて大人の仲間入りをする。1年365日のうち妊娠のチャンスがあるのはたった3日だけ。だからパンダのお産は珍しく、中国の動物園でさえも3回しか成功していないという。パンダの生まれたての赤ちゃんは、白熊のように真っ白で、しばらくすると、耳や目、手足に黒い毛がはえてくるという不思議さ。 ライオンは、その道にかけても“百獣の王”たるにふさわしい。発情すると、20分おきに24時間ぶっつづけ、1日72回というゼツリンぶりなのだ。対照的に淡泊なのがウガンダ・カモシカで、走りながらの瞬間セックス。それでいて命中率はバツグンだ。 メスのチンパンジーは露出狂だ。発情期がくると局部をオスにつきつけ、大デモンストレーション。公衆の面前で堂々とおこない、いらいらしたヤングたちに邪魔されても平気で、1回の所要時間10秒以下の短期決戦型だ。 ニワトリのセックスは人間に管理されている。というよりは、今日、地球上にいるニワトリは人間の手でつくり出された生物なのだ。彼らは巨大な機械のなかで規格化されていき人間に奉仕するよう運命づけられている。オンドリはタマゴををうまないので、孵化した直後、注射1本であの世行き。メンドリも予防接種をしてから、クチバシと翼を切りとられる。つつきあったり、飛ぼうとして傷つかないためである。最近では体重9キロのスーパーチキンが品種改良で誕生。ニワトリは自らの意志や欲望とは関係なく行為をつづけなければならない。

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