青い珊瑚礁(1980)

劇場公開日:

解説

南太平洋の大自然を舞台に、ある孤島に流された男の子と女の子がやがて成長し大人になっていく過程を描く。製作・監督は「グリース」のランダル・クレイザー、共同製作はリチャード・フランクリン。ヘンリー・ドゥビア・スタグプールの原作を基にダグラス・デイ・スチュアートが脚色。撮影はネストール・アルメンドロス、音楽はバジル・ポールドゥリス、編集はロバート・ゴードンが各々担当。出演はブルック・シールズ、クリストファー・アトキンズ、レオ・マッカーン、ウィリアム・ダニエルス、エルバ・ジョゼフスン、グレン・コーハンなど。

1980年製作/104分/アメリカ
原題または英題:The Blue Lagoon
配給:コロムビア映画
劇場公開日:1980年8月14日

ストーリー

南太平洋の広大な海上を一隻の帆船がゆったり進行していた。その船内にはアーサー(ウィリアム・ダニエルス)と8歳になる息子のリチャード(グレン・コーハン)、従妹で7歳のエミリーン(エルバ・ジョゼフスン)がいた。ある日、その船内が火事で突然燃え出し、リチャードとエミリーンは、アーサーとはぐれ、料理番のパディ(レオ・マッカーン)と3人だけがボートに乗った。恐ろしい一夜が明けて、目覚めてみると、エミリーンの目に別天地のような美しい島影がうつった。しかし、その島は無人島で、過去に漂流してきたらしい人々のガイコツと酒だるがころがっていた。2人はパディから毒のある木の実の見分け方、縄の結び方など生きるために必要なことを教わるが、ある朝、そのパディが事故で死に、リチャードたちは途方にくれた。それから数年後。女らしく成長したエミリーン(ブルック・シールズ)と逞しい青年になったリチャード(クリストファー・アトキンズ)は、エデンの園のアダムとイブのような毎日を送っていたが最近では思春期の徴候がそれぞれを悩まし始め、いっしょの部屋では生活できなくなっていた。エミリーンを部屋から追い出してからしばらくしてのある夜、リチャードは、島の反対側からきこえる不気味な音を耳にした。エミリーンが心配になって外に飛び出たリチャードは、そこで、恐ろしい光景を目にした。何人かの裸の男たちの生けにえの儀式だ。逃げるようにして戻る除中、彼は高熱に苦しんでいるエミリーンを見つけた。リチャードは彼女を必死で看病し、彼女が全快した時、初めて愛を意識し結ばれた。そしてエミリーンは妊娠し、苦しい出産を終え、子どもとの新しい生活がはじまった。それから間もなくして、息子たちを探しつづけていたアーサーの捜索船が島にやって来た。しかし2人はその船に背を向けた。ある日、3人のボートがサメに襲われ漂流し、食糧も水もなく死をまつばかりという不幸な状況に見まわれた。食べ物を欲しがった坊やは食べてはいけない赤い木の実を食べぐったりし、それを見て、リチャードが残りの実を2分した。親子が横たわるボートが大海原を漂っていく。そして、その遥かかなたには、帆船が姿を現わしていた。

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映画レビュー

3.0自由な映画

2023年12月31日
PCから投稿
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プライア

4.5いつまでも友達関係だった二人が、恋人に変わるキッカケになる映画と思います なかなか前に進まないとお悩みのあなたにオススメです!

2022年11月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

青い珊瑚礁というと、本作よりも先に♪嗚呼、私の恋は南の風にのって走るわ~とあの歌が聞こえてくる人の方がとても多いはず 松田聖子の「青い珊瑚礁」は1980年7月1日リリースの彼女の2枚目のシングルで、ミリオンセラーで彼女の名前を日本全国に知らしめた不朽の名作 この曲を知らない人は21世紀生まれの方でもいないでしょう でも本作はどうでしょうか? 残念ながら少し忘れ去られた映画のように思えます 本作は、米国では1980年6月20日、日本公開は8月14日 松田聖子の曲は7月1日発売 なんか本作の日本公開に合わせたプロモーションのように思えるのですが、どうもメディアミックス戦略だった訳でもないようです 当時は洋画雑誌が隆盛で、公開予定の洋画は早くから情報がグラビア入りで紹介されていましたから、その歌は本作の事前情報に乗っかっただけのことのようです ♪二人っきりで 流されてもいいの~ 歌詞の内容は映画とは関係あるような無いようなですが、こんな一節があるので確信犯だと思います さらに混同されやすいのは、フィビー・ケイツ主演の「パラダイス」です こちらは1982年のカナダ映画ですから、本作の方が元祖になります というか本作自体、1908年発行の小説が原作で、1923年、1949年にの同名映画の3回目のリメイクです 2012年にもリメイクされているようです 主演はブルック・シールズ 本作で超絶美少女ナンバーワンと言えば彼女の名前が真っ先にでるようになりました 当時15歳! 幼い性を扱った「プリティ・ベビー」では、撮影時は12歳でした そのときはまだ体型も顔も本当に子供でしたが、本作では少女ではあっても立派に女性に変身しています 胸も膨らみ腰も張り始めて尻も丸みを帯びています 超絶美少女は本作の彼女のことです 本作の前年1979年のフランス映画「テス」で、ナスターシャ・キンスキーが大ブレイクしました フランスでの公開は同年10月 日本での公開は本作の2ヶ月後の1980年10月でした 同時平行的に美少女ブームが起こったようです その導火線は? たぶんパリの写真家デビッド・ハミルトンの写真集だと思われます 1970年代の半ば頃から世界中で売れ始めて人気を博していたからです 独特のソフトフォーカスの写真で美少女を被写体にしたものです 16歳を超えた少女の写真には興味がないと本人が語っていたそうです でも本作は、クッキリハッキリとブルック・シールズを美しく明るく鮮明なカメラが捉えています それもそのはず 名カメラマンで名高いネストール・アルメンドロスが撮影しています 決して嫌らしい視線は微塵も感じません ロリータ趣味の要素なんて皆無と断言します 初恋の頃、初めて性を意識した頃の初々しい清らかな思いが蘇ってくるのです 永遠に眠ってしまう小さな果実のオチは快い余韻でした 初めて異性があなたの部屋を訪ねて来たとき、本作を二人で観たなら? きっといつまでも友達関係だった二人が、恋人に変わるキッカケになる映画だと思います なかなか前に進まないとお悩みのあなたにオススメです! 蛇足 東京ディズニーランドに、魅惑のチキルームというアトラクションがあります 南太平洋の楽園がモチーフなので本作の世界とイメージが似ています 本作がお好きなら、こちらはもうご存知のはず マーメイドラグーンというアトラクションがディズニーシーにもありますが、こちらは本作と名前が似ていますが、人魚姫の世界観なので本作の世界観とは異なります

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あき240

4.0ブルック・シールズがきれいだった。

Mさん
2022年10月4日
Androidアプリから投稿

北の湖と身長が同じと知り驚いた。

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M

2.5ブルック・シールズ主演の南洋を舞台にしたサバイバル映画

2022年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

孤島に二人だけ残された少年少女のサバイバル映画。成長した少女をブルック・シールズが演じているのが最大のセールスポイント。人間の生命力と性の目覚めを、今日的な映像表現で創作した青春映画の爽やかさと実直さがある。ただし、ストーリーも展開も先が読めるものでドラマの醍醐味はない。全ては南洋の美しい海と光、若々しい肉体の躍動美だけの映画。ブルック・シールズが主演でなければ鑑賞の意味が無いが、撮影をネストール・アルメンドロスが担当しているのも意外であり、見所になっている。   1980年 11月27日  銀座文化2 作品は特別優れたものでは無いが、後年DVDで観直した時、副音声の監督ランダル・クレイザーと主演のシールズとクリストファー・アトキンズの会話が面白かった。撮影スタッフが偶然デヴィット・リーン監督に遭遇して、リーンから若い映画人の映画制作でやり辛くなっていると愚痴を聴かされたとある。巨匠に言われたクレイザー監督が、そのことをまた愚痴るところに同情した。そして、大人になったシールズとアトキンズが撮影秘話と当時の想いを回想していて、これが失われた青春のノスタルジーになっている。本編の裏話に過ぎないかも知れないが、この語りを聴きながら本編を見ると新たな良さを発見したようで不思議な感情に包まれた。ラストシーンの結末を続編で知ったふたりが感慨深く振り返るところが印象的だ。役と俳優が何処かで今も繋がっている。演じることの経験を通して成長した、ふたりの素直で率直な想いが美しい。

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Gustav