キャプテン・フィリップスのレビュー・感想・評価
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重厚なメッセージが込められたスリリングな実話ドラマ
コンテナ船がソマリアの海賊に襲撃され、船長が拉致されて救出されるまでの話のどこが面白いのかと思っていましたが、これは傑作でした。
まず描かれるのが後方から近づいてくる海賊らしき船影をレーダーで補足してからの情報戦。続いて乗船させまいと万策を尽くす防御戦、そして海賊に侵入されてからの心理戦とあらゆるシチュエーションでの攻防がスリリング。しかしそれは序章に過ぎず、映画の大半は狭い救命艇で息を潜める海賊とネイビー・シールズの対決で、交渉人を介したネゴから救出に至るまでのテンション漲る修羅場。作戦完遂後には一介の漁師が海賊に手を染めざるを得なかった政治的背景もきっちり描写して重厚なメッセージも残す辺りはドキュメンタリー出身の監督ポール・グリーングラスの真骨頂。舞台は殆ど海上、登場人物も少ないワンシチュエーションの2時間強をダレ場一切なしでスリリングに観せる圧倒的な作品でした。
ストーリーは単純
対岸の火事ではない
今の時代の海賊とは、小型の漁船と区別がつかず、マシンガンなどで武装して、大型のタンカーに乗り込み人質を取り身代金や貨物を奪うというなんとも乱暴なものだ。
これは実は全く対岸の火事とは言えない日本。もし日本のタンカーが襲われてもアメリカの様に自衛隊が全力で動ける訳じゃないだろう。正直、有事が起きたら他国に頼らざるを得ない状況と世論だ。
確かに紛争があったソマリア等のアフリカの現状は憂慮するべきものだが、この行為はテロリストとまるで同じだ。
そういう国に支援するのは、誰かに搾取されるだけのすぐに消えてなくなる「物やお金」ではなく、自らが生まれた土地で、自立して生きていけるシステムを構築させる手助けをすることだろう。と思う。
すしざんまいの社長がソマリアに漁業事業支援を行って、取り締まりが強化された事もあって海賊がほぼ壊滅したという記事もあります。
経済が犯罪抑止には最重要!!!
安い魚を食べると海賊発生
今あなたが食べているその魚をはどこでとれた魚ですか?
今あなたが食べている、そのはんぺんはどんな魚で作られているのか知ってますか?
あなたが居酒屋で注文し、食べきれずに残したその魚が、ソマリアの漁師の生活を脅かし、彼らに海賊行為をせざるを得ない状況に追い込んでいるかも知れない事をしっていますか?
海賊?
大昔の話でしょ?
平和で物が溢れた幸せな日本に住んでいるあなたには知らない世界がある
そして知らなければいけない世界がある
それを教えてくれるこの映画をみて、世界の片隅で起こっている悲しい現実をしるべきだ
インスタ映えする食べ物を注文し、食べずに捨てる先進国
カラフルで見栄えの良い食べ物で、あなたが満たしている、そのわずかなくだらない欲望の為に、どこかで誰かがくるしめているかもしれない世界の現実をあなたは想像できるのか?
世界の現実をしらない人間に一生わからない話だろう
この映画は実話である
そこにハリウッド的なアクション映画を求めてはいけない
世界の片隅で起きた悲しい実話を、アメリカの一市民である船長の目線で描いたある意味一つのドキュメンタリー映画だ
この映画をみて、少しでも世界の片隅で起きている悲しい現実を知って欲しい
2009年に実際に起こった海賊事件を、緊迫感たっぷりに再現してるけ...
初めてだこんな映画!新ジャンルの海賊物。 今まで海賊物と言ったらイ...
いや面白かった
物足りないかな。
現実の海賊
冒頭では、真面目で少々堅物にも見えるCaptain Phillips。タンカーでソマリア沖航海を前に、海賊対策の訓練中(実際は防災訓練中だったとのこと)、本当に海賊に襲撃されます。
どんな状況でも努めて冷静沈着であり、判断力、観察力を維持していた彼も、家族宛てにこっそり書いていた手紙を取り上げられた瞬間、我慢の糸が切れてしまった所が印象的でした。終盤のHanksの演技が涙を誘います。
そもそももっと早く護衛にかけつけていれば、ここまでの惨事にはならなかったのですが…。(MTOの対応が酷いですが、その航海ルートからアラバマ号自体が怪しまれたようなモニターの演出でした。実際、より短距離の航海のために、危険とされるソマリア海岸線に単独で近付き過ぎていたとのことです。)
海賊側も、貨物船側も、救出側も、ある程度状況を想定して計画や訓練をしており、場数を踏んでいるだなと思いました。貨物の一部はソマリア行きの支援物資であるタンカーが狙われる時点で、支援が行き届いていないという問題の深さが浮かび上がります。魚でなくて人を捕る漁師。海賊募集の際、仕事が欲しければ金を持ってこいと言っているのに驚きました。
Museは皮肉にも結果的に渡米出来ましたが…。
ムショ暮らしの方が少なくとも食べ物には困らなそうですけれど、きっと囚人達の新たな上下関係が彼を待ち受けているのでしょう。
その場にいるような錯覚を起こす
悲しい話
船長が人質にとらわれるが最終的に助かってよかったよかったで終わる話だと思っていました
しかしソマリアの悲しい現状が
強く印象に残りました
彼らもまた生きていくために
海賊にならざるをえない、
そして最終的には米海軍に殺されてしまう
NYで車を買うと話してた
海賊の船長もアメリカへ夢を抱いていたんだと思います
結果的に犯罪者として、アメリカへ送還
無事生還したフィリップが最後怪我の手当てを受けるシーンで
この血は私の血ではない!
というセリフが胸にきました
多分実話をかなり盛ってます。
思ってたよりもひどい
実話に基づいた映画です。
自分にも落ち度はありますが、当時のCM等の印象からこのキャプテンが危機的な状況を臨機応変かつ、温かみに溢れた対応で解決に導いていく話かと思いきや、この船長がひたすらにせこい。
乗り込んできたテロリストをなんとか騙して奇襲しようとしたり、自分が人質に指定されたら、マジ?みたいな感じだしで、とにかくこの船長をタイトルにする意味があまりわからないくらいこの船長特に何もしていない。
事件VTR的なものとして考えるなら緊迫感もあるのだがどこか拍子抜けさせられる。
結局ラストも軍が遠方から船内のテロリストを皆殺しにして、この船長のおっさんはギャーギャーわめいているだけ。
テーマ性もよくわからない、かつ犯人全員死亡とかいう後味悪い話。
あまり観る必要は感じない。
どの世代でも見た方がいい!
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