エリジウムのレビュー・感想・評価
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製作陣とキャストとのバランスの悪さ
個人評価:3.5
ジョディ・フォスターやマット・デイモンなどのいい役者を使い、また設定も興味深く面白い。またSF銃の描写も悪くない。ここまで揃えながら、全く面白くない作品に仕上げいるのは誰な責任だ。
演出・脚本・構成すべて弱く、人物描写もへた。いい役者なのに深みの無いキャラクター陣なので、人間関係も見ていてつまらない。
「第9地区」も評価に反して、子供が見るようなSF作品だったが、本作もこの製作陣であれば、無名の役者を起用した方が、バランスがよくB級SF作品として見れるかもしれない。
マット好きなのに
マットデイモン好きで、SFが好き、
でもこの映画はどうも、、
細かいところが雑なのかな。
富裕層と貧困層がまったく違う世界にいて、貧困層の人間がそこに憧れながらも
地上イコール貧困の荒れ地、から逃れられない、というのは面白い設定。
いまの世界の、あるいはアメリカ?の縮図のようでもあり。
しかし、、戦闘シーンががさがさ多すぎるし、グロいシーンもある。
同じマットデイモンでも「オデッセイ」の良さを思うとねぇ、、
かつての美人女優ジュディフォスター、まだ綺麗じゃん?
なんて思ったり。
とにかく残念な気持ちでした。
マット、いい俳優なんだけど、、
面白いが色々無理がある
スートリーもビジュアルも面白いとは思うのだが、設定まわりに無理が有り過ぎる。
特に再起動コードがあれば支配者を変えられるというのは噴飯物で、そんな脆弱な仕組みにするはずもないし選挙があるという設定とも整合しない。再起動コードでエリジウム市民とそれ以外の人の分類を無くすというのは技術的にあり得るし、娘さんの病気を治せるところまでは良いのだが、世界に平和が訪れたり皆が幸せになったりするかのようなエンディングには無理があると思う。エリジウムにそんなキャパはないだろう。
富裕層、貧困層
地上から400㎞上空にあるエリジウムに行くためには市民IDが必要。不法移民を移送する悪党もいるのだが、成功率はかなり低いようだ。しかし5日しかない命のマックス(デイモン)には背に腹は変えられない。そこで、かつて車泥棒をやっていたマックスを刑務所送りにしてしまったスパイダー(ワグネル・モウラ)に頼らざるを得ない。しかし、条件として金持ちの誰かの脳内データをダウンロードしなければならなくなった・・・そこで、彼を工場事故へと導いた会社の社長カーライル(ウィリアム・フィクトナー)をターゲットにした。単純に銀行口座やパスワードを盗むつもりだったのだが、ことはそう単純ではなかった。
エリジウムのデラコート長官(フォスター)は警備面などの問題で総裁と対立し、議員たちへの不満を抱えていた。その巨大なコンピュータのシステムを変えれば総裁をクビにできると考え、設計者でもあるカーライルを呼び寄せ、リブートシステムを設定させたのだ。そんなややこしい状況下で、マックスたちはカーライルを襲い、脳内データを彼の頭の中にダウンロードしたのだが、仲間が勢い余ってカーライルを射殺。デラコートは衛星映像によりすべてを把握していたが、カーライルの頭の中のことはクーデタに匹敵する私的任務。子飼いであるエージェント・クルーガー(コプリー)を使い、マックスを追わせるのだった・・・
マックスは幼馴染のフレイ(アリシー・ブラガ)と再会するも、彼女には女の子がいて、しかも白血病の末期であるという。一緒にエリジウムに連れていってほしいと懇願されるも、看護師である彼女に自分の怪我を治させるだけ(笑)。偶然にもクルーガーが彼女たちを連れ去ったために一緒にエリジウムに行くことになったのだ。
貧困層と富裕層の描写はここまでやるか!と感じるくらい描いているし、ロサンゼルスだってここまで荒廃するんだと訴えてくる。ヤクザな商売をしているスパイダーもコンピュータ技術だけは優れているし、マッドマックス的な世界観も面白い。クライマックスの死闘には総裁になれるかもしれないと野望を持ったクルーガーが参加。飛行艇ではマックスの投げた手りゅう弾で顔がふっとんだのに、これも医療ポッドで治るというすぐれものだった。さらに、デラコートに反感を持っていたカーライルはシステムの最後に“死”を選ばなくてはならないなんてのも・・・
地域限定物語の感は否めない
地球の下層階級と、宇宙ステーション「エリジウム」の超富裕層との対比が見事です。でも、この手の設定でよくある地域限定(この場合はロサンゼルス限定)のローカルストーリーで、全世界的な広がりは感じられません。それに、いくらシステム作成者による改変であっても、世界の基幹を成す大切な構造が脆弱すぎるでしょう。これならいつでも核兵器が使用できる世界になってしまいます。
また、名優ジョディ・フォスターの扱いが雑。最後の結末も「マット・デイモンだからたぶんこうだろうな」と予想される通りで、意外性はありません……等々。と、突っ込みたくなるところは満載ですが、最後まで飽きさせない展開で楽しめたのも事実です。
余談ですが、洋画の「子供時代」は本当にそっくりさんを厳選していますね。そこは日本映画も見習って欲しい。子役が全然似ていなくて興ざめする事が邦画では多いですから。
おもしろい。SFではあるけれど、富裕層VS貧民層みたいなところにテ...
おもしろい。SFではあるけれど、富裕層VS貧民層みたいなところにテーマがいってて、そういう部分で監督っぽさがすごくでてる。
コロニーと地球との間には、富裕層側が作った壁がある。なにかの比喩。
手術のシーンとか見せ場は結構あるもののストーリーはオーソドックスで盛り上がりにかける。ラストもそのまんまだった。
喉から〇〇
視覚効果がうまく使われていて、臨場感は満載。ただストーリー自体には捻りもなく全体的に浅い。わざわざ映画の初めに、エリジウムに到達するのがいかに大変かを描いていたのに、後半あまりにもあっさり乗り込めたりするので笑える。あの犠牲はなんだったんだ。子供の病気を治すために乗り込んでる人もいたけど、そのあとどうするのかを考えてなさすぎる。無計画特攻隊か。主人公の犠牲のもと、最後はプログラムを書き換えることで地球の人をエリジウム市民にしたけど、たぶんプログラムを書き換えられる人は他にもいるから意味ないんじゃないかと思ったが、それだと悲しいので考えないことにする。地球の人々が貧しさゆえに苦しんでいるのはわかるんだけど、その分エリジウムの生活との対比が不十分に思えた。でもマット・デイモンが喉から触手みたいなコードをズルズルっと出すのが観られるのでオールオッケーです。
近未来、汚染による環境悪化で、少数の富裕層は豊かな自然に囲まれ、高...
近未来、汚染による環境悪化で、少数の富裕層は豊かな自然に囲まれ、高度な医療技術によって病苦から解放されたスペースコロニー「エリジウム」で暮らし、地球は貧困にあえぐ大勢の人々で溢れていた。前科者の工場労働者マックスは作業中の事故で被曝、余命5日と診断され痛み止めの錠剤を渡されて解雇されてしまう。絶望したマックスはエリジウムへの密航を決意、闇商人スパイダーからエリジウム在住のVIPを誘拐し脳内に保存されている個人資産にアクセスするためのパスワードを奪う仕事を請け負うが誘拐のターゲットに自分を解雇した会社社長のカーライルを選んだことから想定外の危険に晒される。
病気を治すためにパワードスーツでスペースコロニーに潜入する、ファーストガンダムの第1話ミーツ銀河鉄道999みたいな快作。アパルトヘイト由来の虐げられし者の反乱と解放というテーマが根底にあり、近未来SFというエクスキューズの裏で現代社会を痛烈に風刺しながら血みどろの大殺戮を経てファンタジーに帰結する手腕は見事。『エリート・スクワッド』2作に主演したヴァギネル・モウラ他ブラジル勢の注目株も起用したグローバルキャスティングも効果的に物語に重厚さを添えていました。
貧富がすべての世界
壮大な映像美、都市の対比的背景などグラフィックは美しい、最高だ。
残念なのは所々説明しきれていない箇所がボロボロと露見するところや、重装備すぎて激しいアクションができないからそれを補うためにあるような画面の揺れ、揺れ、揺れ。
ガンカタとまでは行かないが画面が揺れずともしっかりとしたアクションを見たかった感アリ
久しぶりの本格SF映画
マッドデイモンは好きではないけど、やっぱりどんな役もしっかりこなせちゃうのはすごいと思う。
悪役のジョディフォスターも良いね。
ストーリー、迫力、展開の早さ、メカの格好良さ。
映画館で観たかった。
インパクトが薄い
冒頭からCGに対する文句が出ないくらい映像は良かったと思います。うーん、丸く収めたのか。
マックスの葛藤が無かった。好きな人に子供がいたことがわかってもそのまま淡々と助ける。もう少し人間描写厚くしてほしかったなぁと思います。
あとスーツの強さがあの程度なのが残念ですね。
第9地区のあれをはるかに下回る興奮でした。
もうちょっとインパクトあってもよかった?
あと医療関係の話はとても面白い。考えさせられる。
的確なメッセージを持たせていた映画でした。
カバの話は感動できた。笑
社会の普遍の構図がただあるのみ
「第9地区」もそうだが、今回の映画も人物描写に善悪の明確な区別はなく、混沌として複雑な社会構図が、ただそこにある。
どれもこれもがピカピカしたメタリックな素材でできた未来ではなく、アナログさと最先端技術が混在した街の様子がリアルだ。 かさついた空気の悪い都市は色を失ったセピア色。着るものや住環境は全く進化してないのに、一部分だけ妙に突出した物があるのは、扇風機とパソコンが同居している私たちの生活の延長線上のようで、簡単にシンクロできる。 むしろなんら進歩のない格差社会が、来るべき未来の様子なのかもと想像してしまい、気持ちが萎えたほどだ。
簡単に治療できる技術があるにもかかわらず、低所得者にはその技術は施さない。それを行うと貧富のバラ ンスが崩れてしまうから誰も行わないという、人間には絶対の不平等が横たわる社会の図式に、考えさせるものがある。
スラムのギャングたちに、外科の腕が抜群の者がいたり、エリジウムのメインサーバのスクリプトを書き換えられる者がいたり、また、簡単に大気圏を突破できる宇宙船や、簡単に離着陸できるエリジウムなど、構造的に突っ込みどころが多いのが難点。
また、感情移入の要素を廃したあまり、主人公マックスに肩入れできなかったのも事実。そのため政府の足となる拝金主義の傭兵(本当にゲス野郎だった)との一騎討ちもあまり盛り上がらず、惜しい。 結末がヒロイックなだけに、もう少し感情に訴えてもよかった。
エリジウム高官のジョディ・フォスターも特に見せ場なく、死をあっけなく受け入れる様子が、それまで頑なに低所得者を排し超寿命に固執してきた姿に似つかわしくなく潔いので、多少困惑。
とはいえ、ただ初恋の人との未来を儚く夢見たマックスの、刹那的な人生を見届けた後に去来した虚しさは嫌いじゃない。
見逃したチャッピーも、きっと面白かったのではと、 期待が寄せられる。
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