旅の贈りもの 明日へ

劇場公開日:

旅の贈りもの 明日へ

解説

「旅の贈りもの☆0:00発」(2006)に続き、鉄道の旅を通して人々の再生を描くヒューマンドラマのシリーズ第2弾。それぞれ人生の岐路を迎えた3人が、春の福井県を旅する過程で人生を見つめなおしていく姿を描く。独身のまま定年退職を迎え、ふとしたきっかけで42年前の初恋の人を思い出した孝祐、恋人との結婚に踏み切れずにいる結花、スランプに陥ってしまったバイオリニストの晃の3人は、それぞれの思いを胸に福井を旅する。主演の前川清ほか、酒井和歌子、山田優、葉山奨之らが出演。「ブタがいた教室」「王様とボク」の前田哲監督がメガホンをとった。

2012年製作/109分/G/日本
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2012年10月27日

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(C)2012「旅の贈りもの 明日へ」製作委員会

映画レビュー

3.0これも旅が醸し出す絆が温かい一本

2024年12月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

前作『旅の贈りもの 0:00発』にも共通することですけれども。
旅の「贈りもの」という本シリーズに共通するタイトルは「旅が与えてくれる心の豊かさ」みたいなものを率直に表しているようで、評論子は、秀逸と思います。

そして、前作が「喪失の中からの再生」がテーマであったとすれば、今作は、その視点を敷衍(ふえん)して「喪失が産み出す新たな未来」にまで持ってきたという点で、本作のタイトルに付け加えられた「明日へ」というキーフレーズが活きているとも思いました。
評論子は。

前作から今作へ、監督が交代したこともあり、『水は海に向かって流れる』などヒューマンものを多く手がけている、いかにも前田哲監督らしく、ぽっんと貯立する桜の大木をモチーフとする見事なヒューマンドラマに仕上がっていたと思います。

また、前作の「神話の国」=島根県の独特の土地柄から、おわら風の盆などで、その特有の風情が知られる富山県(北陸地方)に設定の舞台を移したことも、また別の、新たな味わいを醸し出していたと思います。

それやこれやで、充二分に、佳作としての評価が相当と思います。
評論子は。

(追記)
人は傷心のときに一人旅に出かけたりしますけれども。
それは、旅というものが内包している「癒し効果」みたいなものを、人は本能的に感じ取っているからではないかとも思います。

前作へのレビューでもふれたとおり、映画としてのロードムービーの魅力も、そんなところにあるのだろうと、評論子は考えています。

(追記)
本作の製作年次から考えると、やはり大阪から北陸地方への鉄道旅というと、特急「雷鳥」を抜きにしては語れないのでしょう。

在りし日の485系ボンネット型車両の勇姿(走行シーン)が見事に活写されているなど、鉄道ファン(乗り鉄)でもある評論子には、垂涎の一本でもありました。

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talkie

4.5蒼くて真っ直ぐな強烈な記憶

2021年11月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

心に刺さる作品でした。
優しい人達がドラマチック過ぎなく行き交うストーリー、とても好感持てました。優しく穏やかな秀作でした。

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tuna

3.5前作よりはよい

2016年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

幸せ

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ピニョン

5.0心に響きました

2013年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

幸せ

テレビ放映で観ました。
変に技巧に凝ることもなく、観ていて心に響くことがたくさんあり、鑑賞後、爽やかな気持ちにさせてくれる映画でした。

定年退職後の男性が、青春時代の思い出のひとかけらを探しに旅に出るという単純なストーリーですが、それを前川清さんが上手に演じていました。前川清さんの木訥な演技が却って味があって良かったですね。

酒井和歌子さんは、"サユリスト"と同じようにシニア世代には根強いファンがいる素敵な女優です。酒井和歌子が出ていなければ、この映画は失敗していたんじゃないかと思わせるほど素敵で印象的でした。

若いかたには、流行らないかもしれませんね。しかし、ある程度の年齢になり、人生経験を積んだ人には、感じるものがあるかと思います。

40年の時を経て、再び始まった文通。
終わり方も、観ている者の想像に任せるという押しつけがましくない。平凡な映画ですが、味わいのあるとてもよい映画でした。

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toietmoi

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