カリフォルニア・トレジャー
解説
名優マイケル・ダグラスと、「アクロス・ザ・ユニバース」のエバン・レイチェル・ウッド共演によるハートフルコメディ。母親に捨てられた16歳の少女ミランダは、マクドナルドでアルバイトしながらひとり暮らしを送っていた。そんなミランダの平穏な日常が、精神病院から退院してきた父チャーリーの登場によって激変。町のどこかに300年前のスペインの秘宝が眠っていると言いだした父の宝さがしにつきあわされるハメになり……。
2007年製作/93分/アメリカ
原題:King of California
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2020年7月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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宝探し&大御所マイケル・ダグラス主演とくれば誰もがドキドキハラハラのトレジャー・アドベンチャー映画を期待するかもしれませんが、奇妙な父と気の毒な娘の物語です。
(ここからネタバレ、ハートフル・ドラマがお好きな方は読まないでね)
娘は14歳で母親蒸発、父は精神病院、生活の為、学校をやめてマクドナルドのバイトで一人暮らしの少女と言う設定、孤独で貧しいながらも煩わしい家庭内のイザコザから解放されある意味自由な生活を送っていたが2年経ち父親が退院となることで困惑の日常が再び彼女を襲うのであった。父親は働きもせず宝探しの妄想にとり憑かれている・・。
現代のカルフォルニアでスペインの財宝探しのプロットといえば誰もが”そんな馬鹿な”とか荒唐無稽と思うだろう、作者はそれを逆手に取って精神病患者のたわごと、妄想と思わせぶりに装飾して観客を引き込む作戦にしたのだろう。もちろん、ほんとうに宝があるのか観客も半信半疑だから好奇心で繋がれる、加えて薄幸の娘の健気さで観客は同情を禁じ得ない、だらだらと進む話に否応なく引きずられるのである。登場人物も少なく舞台がスーパー・トストコのロケなら大がかりなセットもいらない、まさに”大きな企画・小さな予算”というプロデユーサー垂涎の脚本だろう。
果たしてお宝はあったのか、どれくらいの価値なのかは思わせぶり、お荷物でお馬鹿な父は娘の為に一世一代の罪滅ぼし的なフェードアウトでしんみりエンド、観客はまんまと術中にはまるのでしょう・・。個人的には派手なトレジャーハンターものを勝手に期待していただけに騙された感に打ちのめされ、嫌味な感想になりました、ごめんなさい。