フライトのレビュー・感想・評価
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アル中にならないようにしよう
ガール・オン・ザ・トレインでもこんな様なことを書いた。でも、パイロットさん!本当に困ります。怖いです。やめてください。
朝起きたら、ホテルの部屋の冷蔵庫に入ってたボトルがぜーんぶ、のみ散らかして部屋に散乱してたシーン、怖すぎます!私はそうではありません!!
奇跡の救出を成し遂げた絶対の腕を持つパイロットが、自己の過失から己...
奇跡の救出を成し遂げた絶対の腕を持つパイロットが、自己の過失から己の弱さと戦う姿を描いた作品。デンゼル・ワシントンの前ではドン・チードルも影が薄いのね。
あらゆる信仰に背を向けた主人公に突きつけられる命題が秀逸
不倫相手のCAとベロベロに泥酔した翌朝、寝起きにコカインで景気づけて搭乗するも機体故障で墜落寸前。それでもウォッカをガブ飲みしてアクロバットな背面飛行で不時着に成功したパイロット。96名の命を救った英雄となるか、6名の命を奪った罪人として裁かれるか、究極の2択の狭間で揺さぶられる話。ロック・ミュージカルの『ロック・オブ・エイジス』と同じく、キリスト教的寓話が散りばめられていて、墜落現場はペンテコステ派の教会の敷地、生還したベテランCA他もそれぞれ信仰を持っており、カメラマン崩れで元ポルノ女優でヘロイン中毒の女性が主人公に救いの手を差し伸べるマグダラのマリア。あらゆる信仰に背を向けてなお酒浸りの主人公に最後に突きつけられる実にイソップ寓話的な命題が秀逸。
それでいて酒、タバコ、コカインからエロ本までの嗜好品でパンパンのカバンを持って電話一本で駆けつけるジョン・グッドマンが毎度ストーンズをBGMに能天気に登場するシーンは最高にファンキーで爆笑。その後にシレっと”With a Little Help from My Friends”を被せるセンスも粋でした。
長い
なにも下調べしないで見た感想ですが、アクション、サスペンス
SF,ホラー物が好きな自分としては、最初のシーンだけ
盛り上がったのですが後はひたすら裁判物のよくある映画のようで
時間が凄く長く感じました。ただし脚本家がこの映画で
何を言いたいのかを理解出来る内容がある映画という事は
評価出来ます。後、主演ではめずらしい黒人男優と
すごい雰囲気のある助演の女優の演技の巧さが光りました。
最後のシーンもよく理解出来ないのですが考えさせるセリフで
正直いって好き嫌いで言えばあまり好みでははない映画です。
人はダメな方で判断される
酒を飲まずにはいられない優秀なパイロット。
機械の故障で墜落寸前の飛行機を最小限の被害に抑えて着地させる。
が、酒帯び運転のためトライアルにかけられる。
俺が乗客を救ったのに多少の酒がなんだと言う思いのウィップ。ヤケになってどんどん荒れていく様がリアル。
途中なんで少しくらい飲むの我慢できないの!!ってイラっとするけど、それがアル中ってものなのかな。
自分の過ちを認め改心していく彼に、最後希望が待っていて良かった。
正義かどうかなんて、そんなものは感じない。 ただアル中・薬中のパイ...
正義かどうかなんて、そんなものは感じない。
ただアル中・薬中のパイロットが上手く操縦したという話。
操縦の腕は上級だが、生き様は下級。乗客・乗員関係なく亡くなった人がいるのに「英雄」という冠がつくことが納得できない。
最後に飲酒したのは自分で、アル中だと告白し、刑務所に入る。
罪をなすりつけず、自分だと懺悔し「自由」の身となる。キリスト教の懺悔のようなものだろうか。更正するのは当たり前だが、それを美化しようとする筋道。それはいただけない。
階段でがん患者さんが朝を迎えるのがありがたく、大切なことだと言ってたところ、そこだけがよかった。イノチの最前線を感じた。
アル中更正の話であれば、そっちをもっと描くべき。ちょっとがっかり。
期待とは違ったけれども…
酒、女、麻薬に離婚と、まるで現代アメリカの闇、すなわち重いテーマにも関わらず、それらをごくごく身近な日常みたいにアッケラカンと描いてしまう、観ていて不快感が少ない点が楽で良かった。
事故そのものは、現実にこんなことが起こるはずがないし、万一起こったら奇跡を通り越した狂気であり、間違っても同乗したいなんて思わないし、実際、事故直後の映像は想像を超えていた。
結末はご想像に任せるけれども、機長は少なくとも三つの魂を救ったと思う。犠牲者と愛人そして…
ハドソン川の奇跡とは違う
公開時期は前後するが、機体故障の中、パイロットの判断、技量で致命的な墜落を回避するも、その後、英雄と祭り上げられたパイロットの過失が問われるという設定は『ハドソン川の奇跡』に被る(ハドソン川は実話がベースだが)。
でも、本作はもう一つアルコール、ドラッグ中毒という重いテーマが被さり、『ハドソン川の奇跡』のような爽やかな感動の涙を流すことが出来ない。
自分もおそらく人並み以上にアルコールが好きな方だが、重大事故を起こした後や、自分の人生を決定する公聴会の前にアルコールにまた手を出してしまう行動は理解出来ない。中毒というのは、自分の想像の域を超えた世界なのだろう。そんなデンゼル・ワシントンにの言動にイラつきながらも、なかなか興味深い作品だった。
悪ガキっぽさがよかった
よかった。
デンゼル・ワシントンの相棒の麻薬の売人がとてもいいキャラ。公聴会前日に酔っ払ったデンゼル・ワシントンをコカインで生き返らせるシーンとか。あのまんまハイになって公聴会を乗り切って、女とジャマイカに飛んで行くシーンで映画が終わっても全然いいくらいに面白い。
でもちゃんとそうはせずに上手いこと落とし込んでてそれも面白かった。最後のシーン、自分の息子にあんな質問されたら父は嬉しいだろうな、と感じた
アルコール依存症ってほんと怖いな、って感じるからまたいつか定期的に観ようと思う
デンゼル・ワシントンを観るべし!
最初、飛行機を不時着させたヒーローが一転、窮地に立たされるという単純なイメージで観始めました。
いきなり酒とセックスとドラッグという組み合わせからスタートしますが、
職はさておき、まぁ、海外では珍しい光景ではないと思います。
主人公は、基本はアルコール依存でドラッグは眠気覚まし的に使っているようです。
ヒロインは薬物依存ですが、主人公よりは軽いです(抜け出そうと努力を始めている)。
被害を最小限で不時着させ、ヒーローとして扱われる部分がもっと長いのかと思っていましたが、
アルコールや薬物の問題が意外と早めに出てきます。
この辺から、"依存"を主体とした映画なのかと気付き始めます。
依存を肯定的に観る人はいないと思いますが、その依存へ向かってしまった背景や
現在進行形で苦しんでいる人のリアリティを巧く描いています。
特に主演のデンゼル・ワシントンの演技には引き込まれるものがありました。
本当に依存感を身体から放っています。
ドン・チードルも散々苦労する面白い役柄でした。
途中にキリスト、いわゆる宗教的な表現が多く散りばめられています。
神に救いを求めたり、全ては神の御導きなのだといった内容なのですが、
これは私にはあまり良く分からない部分です。
アメリカの作品としては必要な表現なのかも知れません。
宗教を持っている人であれば分かるのかなと思います。
終盤の展開はなかなか面白く、どうなるのかと引き込まれます。
結末は、個人的にはやっぱりそっち行くのかぁと思いましたが、
全体の流れから考えれば、それで良かったと思います。
受け入れる心、変える勇気
この映画に嫌悪感を抱く人や、主人公に何一つ感情移入出来ない人はきっと沢山いるでしょう。
僕の妻も「フライト」は嫌いな映画だと言うと思います。
僕にとっては、繰り返し鑑賞したい忘れられない映画でした。
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