最強のふたりのレビュー・感想・評価
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よかった
フィリップは大富豪だけど首から上以外は全くごかない身体障害者。
ドリスはお金も仕事も品もないけど気のいい陽気な若者。
フィリップは多分退屈だったのだろう。
周りは仕様にや介護をする者たちで雇用関係だったり、
付き合いのある者は当然それなりの社会的地位のあるものばかり。
必要以上に気を使うものだったり、無駄に社交辞令が多く心動かされる
言葉は決して多くなかったのだと思う。それ故ドリスが来るまでは
いつも不機嫌な態度でいたようだ。
ドリスは身体障害者であるフィリップに対しても、友人に対する態度と
変わりなく、陽気で品がなく馬鹿だけどとても明るく接するので、
フィリップはひとりの人として対応してくれる彼がとても新鮮で
刺激的で楽しかったのだろうと思う。
身体障害者の気持ちはわからないが、きっと毎日気を使った言葉や
ご機嫌取る言葉ばかりだったらうんざりするだろうなとは思う。
たいていの実話は意外と短い関係で終わっちゃったりするけど、
実際でも10年も介護関係にあったらしく、友情は今もなお続いているらしい。
その後はドリスはフィリップの元を去り会社経営をして生活している。
映画は決して演出ではないことにホッとした気持ちになれてよかったな。
面白かった。
金持ちの身体障がい者のフィリップをドリスが介助する話。
2人の関係性がなかなか楽しかった。
ドリスは障がい者を良い意味で障がい者扱いしない。そういう接し方が大事だと思う。障がいは配慮は必要だが個性と同じだから変な壁をつくらないことが大事だと思う。
終盤に、ドリスがなぜ介助をやめることになったのか意味がよくわからなかったが、弟の関係?、最後にフィリップが苦しんでいるところをドリスがかけつける。
文通の相手とのデートをセッティングしてハッピーエンド。
あまりすごく感動して涙しすることもないが、明るく楽しく振る舞うドリスに
元気をもらえる。温かい映画だ。
障害者ものにありがちな感動はありません
障害ものかぁ、
と思って泣ける映画と思うことなかれ。
そういう類の映画ではありません。
ダークに笑えて、グッとくる。そんな映画です。
障害者に弱くピュアなイメージを持っていたい人は観ても面白くないでしょう。
勿論これがリアルな訳ではないですが。
下品な場面もありますが、高校生くらいの子どもがいたら、こんな映画を観せたいものです。
某テレビ局の御涙頂戴番組よりは、よっぽど面白い。
余韻がすごい
こんなに清々しいフランス映画があったとは。
最初から最後まで2人の気持ち良いほどの仲の良さを見ていてもっと観ていたいとも思った。さらに音楽まで心地いい。
最初のカーチェイスからのあの音楽に乗せて頭を上下にフリフリする2人を見たくて何度も見てしまう。とにかく余韻がすごい。また見たくなってきた、、、
大好きな映画
素で付き合う人間関係の素晴らしさを、改めて感じました。
現実は現実でしかないのだからこそ、それらを受け入れ、どう人生を楽しむかを考えることで、強く豊かに生きられるのだと思いました。
観ていてほっこりする映画です。
品格、サライと真逆に抑えたピアノ。
巧い。
席で動けない観客の感情移入を誘う物語装置としての障碍と捉えるか。
所謂「絆」を描くかに見えて24時間TV的ベタつきをこそ避ける品格。
サライと真逆の抑えたピアノ。
機能不全の共同体に一見厄介者の異物が混入し解体再生して去る、家族ゲーム、東京物語の系譜。
支持。
自分的にはフランス映画のイメージ変えた作品
話題作だっただけに観よう観ようと思いつつ、機会がなくほぼ10年たってやっと観てみた(笑)フランス映画はもともと好み系だったが、自分の中のフランス映画のイメージがガラリと変わった。すごく面白く観れた作品。特に役名フィリップの誕生日に役名ドリスが場違いなダンスをしたが、参加者皆が楽しくそれに乗ったシーンなぜか目頭が熱くなり強く印象に残った。
偏見
刺激が必要なのかな。
生きる原動力とでも言おうか。
随分と対象的な2人が主人公。
邦題に「最強」ってあったけど、そんな話でもないように思う。まぁ、補い合うといえばソレに近いのかもしれないが。
健常者であるドリスは、ガンガンフィリップの世界を壊していく。それがフィリップには楽しくて仕方ないみたいだ。腫れ物に触られるような眼差しで扱われていたのだろう。富豪でもあり雇主ならば、彼の意向に沿うように仕事をするのは当たり前の事だ。
だが彼には元々、それを理解するだけの教養がない。
刷り込まれてる通念みたいなものもない。
ドリスからみたら疑問の方が多いのだろう。
結果、フィリップが自ら作り上げた窮屈な世界は、ドリスによって破壊され尽くし、風通しが良くなる。
面接の時に彼が感じたインスピレーションは当たっていたのだろう。安全よりも変化を求めた。
彼の中で、それは繰り返される毎日からの解放であり、明日への期待であり刺激にもなるのだろう。
ドリスが壊したものはソレだけじゃない。
オペラからオーケストラから、詩や絵、里親としての遠慮や、障害者としてのフィリップや。
ドリスはフィリップの世界に革命を起こしたようなものだ。
そんなお2人の芝居は流石であった。
愛嬌のあるドリスはいいんだけど、フィリップさんは達者だった。
最後のレストランで見せる不安とか、ドリスと別れてからの苛立ちとか、押し殺す笑いとか、まぁよく動く。
総体的には良作であった。
isleさんのレビューが秀逸だった。
原題が「Intouchables」不可侵領域とでも訳せばよいだろうか?
それへの造詣の深い事。
なるほど、教養があれば尚作品を深く知る事もできるのだな。ここにきてフランス映画の文脈を理解したような感じだった。
見応えあり!
とっても素敵なフランス映画♪
これぞ映画、というくらい内容がぎっしり詰まった
細部に至るまでセンスが散りばめられた112分
ヒューマンでデリケートな題材がむちゃくちゃエンターテイメントに表現されて
切ないけど面白い、面白いけどやっぱり切ない、切ないけど幸せ…
概要や噂では知っていても映画はやっぱり見ないとわからないねー
ドリス役のオマール・シーの顔と身体スペックが素晴らしい!ダンスも見事
首から下麻痺のフィリップはもちろん顔の表情だけですべてを物語り
傷害麻痺の肢体の(演技)は本当にすごい…
あたしはドリスの絵がよかった…娘はフィリップのピアスがステキだった…と
見終わった感想を話しましたー
たまたま最近みた映画の 『グリーンブック』と比べてしまう。 どちら...
たまたま最近みた映画の
『グリーンブック』と比べてしまう。
どちらも実話に基づいていて
富豪だけどある意味弱者で孤独な主人(あるじ)と
貧困層で知識も教養もないがオープンで飾り気のない人柄で主人の心を紐解いていく奉公人
どっちも良作だけれどラストシーンでグリーンブックの方が心に温かい物がのこったかなぁ。
爽やかな心地よさのある映画
障害者がどうとか、差別がどうとか、現代社会がどうとかいう映画や本はいくらでもあるけど、この映画には理屈や説明はない。
それぞれの心境を深く掘り下げた描写もない。
でも説得力があって心地よい。
心の交流、人生の作り方のヒントになる。
ユーモアって大事だな
タブーを恐れない。 素直で、正直で、飾らない。 経験し、吸収し、日...
タブーを恐れない。
素直で、正直で、飾らない。
経験し、吸収し、日々成長する。
臆さず人と接し、仲間を大切にし、今を楽しむ。
そんな彼も、愛する母の前では
自分らしくいられることはできなかった。
いい息子になれなかったことを後悔し
せめていい兄でいようとする。
弟たちには自分のようになって欲しくないから。
愛してるを伝えたいだけのに、伝える方法も知らないから、
盗んで来た卵を渡す場面が切ない。
あるがままの自分では愛されないと思い、
誰もが劣等感を抱えている。
でも同情なんていらない。
辛い過去を生きて来たからって
かわいそうだなんて思われたくもない。
お互いに。
体の動かないフィリップにとっては、
常に世界は恐怖であり、
背中で車椅子を押してくれる人を信頼するしかない。
爆走したって、ちょび髭生やされたって。
信じているから、安心して笑うことができる。
信じているから、逃げずに、デートすることができる。
採用基準は、信頼できる人間かどうかだけだった。
自分は同情で車椅子を押していなかっただろうか。
信頼して命を預けてもらえているのだろうか。
自分自身があるがままで愛する勇気はあるだろうか。
学ぶことが多い映画だった。
モップ頭のクロワッサンがどうなったか知りたい。
いい意味でヤンキーに影響される。
生真面目で頑固者のフィリップを純粋なヤンキーのドリスに、いい意味で影響されていく。
ドリスはどんな相手にも常に本気で向き合い、自然と良い方向に導いていく。
ドリスの前だけで見せるフィリップの無邪気な笑顔がとてもかわいい。この俳優さんのことはあまり知らなかったのだが、とても自然な演技に引き込まれた。
プライベードジェット内でフィリップの手元を自然に戻すドリスのシーンが地味に好き。
ドリスには自分のすべてをさらけ出せる。むしろ、彼女や妻を上回る関係の相手と言っても過言ではない。
人種とか障害とかそんなのはどうでもいい。この映画はそんな次元で話を進めてはいない。
親友と呼べる相手はみなさんにはいますか?
人生を味わい深くするのは◯◯◯◯だ
お金とか
権威とか
地位とか
経歴とか
そんなものよりも
もっともっと
人生を味わい深くするのは
『ユーモア』だ
ユーモアには「ラポール」が必要
本音をぶつけ合えるくらいの
心の距離が条件だ。
ユーモアは単にふざけるだけではなくて
相手の心に響かせるものである。
『ユーモア』大事だ。
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