最強のふたりのレビュー・感想・評価
全444件中、21~40件目を表示
居心地のいい男
男と男の友情劇
タイトル負けかと思ったが・・。
「史実に基づいた映画」と映画の冒頭にありました。そして、大げさなタイトルに「どうせ、大した作品じゃないだろ」と思いながら見始めました。頸椎を損傷して首から下が全く動かず、介護人が必要な大富豪のフィリップ(白人)と貧困層のドリス(黒人)が、介護人面接で出会い、フィリップがドリスを気に入ったことから、物語が始まります。
ドリスは飾らない態度でフィリップに接し、タバコを勧めるなど雇われている身を忘れているような感じでした。ドリスはフィリップの周囲にいる人たちにも、少し無礼な態度で接しますが、徐々に受け入れられていきます。
フィリップが音楽隊に「私のために曲を頼みます」と言い、ドリスも仕方なく付き合うのですが、ヴィバルディの四季の「夏」と言う曲にドリスは「全く何も感じない」言います。その他の名曲にも「この曲、知ってるよ!CMに出てた」とか、全くトンチンンカンなことを言います。貧困層だから仕方ないんですが、このシーンは面白かったです。
また、フィリップも負けてはいません。自分が車いす生活になった原因のパラグライダーにまた挑戦するのです。それに対して、ドリスは「あんたって完全に病気だよ」と言います。
自分の雇用主にです!w
フィリップは「次はドリスも頼む(ドリスにもパラグライダーをやらせてくれ、と言う意味)」と強引に、嫌がるドリスにパラグライダーをやらせます。ちなみに、二人とも後ろにインストラクターがついているので安全です。
で、無事にドリスはパラグライダーの初体験を終えました。別の言い方をすれば、筆おろしに成功した、とでも言いましょうかw(この表現は、ガイドラインにひっかかるかも。まぁ、いいや)
ドリスが雇われて、確か、3か月ぐらいが経ったころ、フィリップが言います。「失業手当がもらえる期間、働いただろ。一生、(私の)車いすを押していくわけにはいかないだろ(要するに、別の仕事を探して頑張れ、と言う意味)」と。フィリップはドリスが気にいってはいましたが、別の仕事を探すための一種の手助けしていたのです。
ただ、フィリップの新しい介護人はどんくさく、フィリップは全く気に入りませんでした。で、ドリスが復帰します。この描写は、不要かな?とも思いました。それは「何人もの介護人からフィリップたちが選んだ介護人だから、ここまでどんくさいはずは、ないだろう」と思ったからです。単にドリスを呼び寄せたかったら「ドリス、君じゃなければダメなんだ」とか言えば済む話しだったのでは?と思いました。
ドリスはフィリップが長年、文通していた女性との仲を取り持ち、二人は結婚し、2人の子供をもうけます。ドリスも会社社長になります。そして「今も二人は深い絆(きずな)で結ばれている」と言うセリフとともに、おそらく、本当の二人の映像が最後に流れて終わります。『最強の二人』と言うタイトルどおりのエンディングでした。
いやぁ~、映画って本当にいいもんですね。さいなら、さいなら、さいならw(水野春夫と淀川長治の合作ですw)
何が「最強」だったのか?
邦題を付けた人物が、この映画を観て何故「最強」とつけたのか。単に分かりやすい、語呂が良い、などの理由も考えられるが、僕は「ふたりでいれば最強だ」と思える関係になれる素晴らしさ、を表したのではないかと思いました。
友情だったり、愛情だったり、チームメイト、ビジネスパートナー、そんな人間関係において極々たまに「最強」の関係が築ける相手に出会える幸福を、気付かせられる映画でした。
僕自身も介護の仕事をしていますがこの映画は「何が正解か」ではなく「このふたりにはこれが正解だった」という話で、介護とは人間関係とは「こうあるべきだ」ではなく「こんな話もあるんだ」という話です。が、現実でも「これが正解、こうあるべきだ」と言われ教えられていることが、実はそんなもの無くて、個人毎に正解があることに気付いて欲しいと思いました。
今後のキャリアを考えさせられる作品でした。
笑いあり涙あり、支えあう2人の感動の実話
日常の会話からユーモアいっぱいに、かつ人種差別や移民などの社会問題もしっかりと織り交ぜながら描き出した、笑って泣けるヒューマンドラマです。
何が普通で、何が平等なのか、自分にとっての幸せは何なのか?
フィリップもドリスも自分にないものを見るのではなく、自分にあるものは何かを見て、自分たちの幸せを形にしていくし、『最強のふたり』というタイトルがしっくりきます。
お互いの違いを認めて、その違いから学ぶことで、相乗効果が生まれていくのが学びでした。
腫れ物にさわるような同情にうんざりしていたフィリップが ほしかった...
介護は大変
絶対、観るべき❗️
個人的にフランス映画は独特で作品の終着点は謎を残すのが多いのが印象的だった。この作品は実話に基づいた作品で程よいユーモアセンスも盛り込まれていて気に入りました。
タイトルなし(ネタバレ)
深い絆に必要な条件を見た。
対等であること、フラットでいて、自分をさらけ出すこと。ドリスが持つ才能だと思う。
ドリスに惹かれるフィリップが微笑ましい。
フィリップの蓄えられた髭を見て、胸が疼いた。新しく入った世話係は、到底ドリスに敵わない。世話の質では圧勝だろうが、何かが足りない。髭にそれが現れている。
それが愛だと思う。善意や偽善だけでは足りない。ドリスは適度な無関心と愛を兼ね備えている。ドリスに髭を剃られるフィリップはとても楽しそうで、これが絆なのだと感じた。障害だとか、なにかのマイノリティーだなんて何も関係ない。そのテーマをリアルに打ち付けられた。
同情って良い物じゃないよね。
車椅子とアングラのコンビ。
同情は理解しようとすることから1番遠いんだなぁと。
アングラの彼はユーモアのセンスがあるし、車椅子の彼は柔軟な考え方を持っている。やはりいいコンビだ。
心温まる
大富豪で半身不随の介護士に採用されたのは介護経験なし、前科ありの黒人ドリス。
介護士、障害者という立場ながらにもブラックジョーク、タバコありの友達のように接するドリスにだんだん心開いていくフィリップや打ち解けていく周りの人たちを観ていると心が温かくなった。
堅苦しくて好きじゃないと言っていた誕生日会もドリスの持ち前のユーモアさでみんなでダンスを踊ったり楽しそうにしていて、このシーンが一番好きだった。
一番最後のシーンでフィリップ、ドリス共に結婚して子供がいると分かってとても嬉しくなったしドリスはキューピットですね
全444件中、21~40件目を表示