最強のふたりのレビュー・感想・評価
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どんな境遇にいても人とのつながりや友情の力は大きいんだと感じさせて...
どんな境遇にいても人とのつながりや友情の力は大きいんだと感じさせてくれる、心温まる作品です。フィリップ役のフランソワ・クリュゼと、彼を支えるドリス役のオマール・シーのコンビが最高で、全然違う二人がぶつかり合いながらもお互いに影響し合っていく様子が本当に微笑ましいです。
ドリスの無邪気さとユーモアが、富豪フィリップの硬く閉じた心を少しずつ解放していく様子が自然で、観ている側も気づけば笑顔になっています。富裕層と移民出身者という社会的背景の違いも描かれているけれど、重くなりすぎず、爽やかに進んでいくストーリーが心地よいです。
ただ、フィクションとしての美化された部分もあり、リアルさを求める人には物足りなく感じるかもしれません。とはいえ、見終わった後に温かい気持ちになれる映画です。
まあそういうこともあるんちゃう?
ドリスみたいに、何事も「まあそういうこともあるんちゃう?」みたいに接してもらえると救われるよなあ。ドリス自身が“そういうこと”ばかりの中で生きてきたことの裏返しだろうが。/フランスの室井滋みたいなイヴォンヌがよかった。
コメディータッチのリメイク版と比べて、オリジナル版の方が静かで雰囲気な印象
リメイク版を見て気になったので、オリジナル版を鑑賞。
ダリスの家庭環境とかイヴォンヌとか、細かい設定が違ってた。
コメディータッチのリメイク版と比べて、オリジナル版の方が静かで雰囲気な印象。
ひょうきん者のデルと比べて、ダリスの方は力強くて男っぽかった。出る役の人がコメディー映画の人ってのもあるから余計に。
マガリーのレズの件は面白かった。みんな気付いてるのにあえてダリスを泳がせてるのウケる。
まさかあんな美女が...俺もダリスと一緒にガッカリしちゃった。
フィリップが文通相手のエレノアに送る写真をすり替えるシーンが印象的だった。
本当の自分をさらけ出すのは勇気いるよね。俺も出会い系サイトで女と会うとき、顔写真とか学歴とか収入とか見栄張っちゃうもの。
でもダリスの計らいで最後はエレノアとデートできて良かった。エレノア美人だし、フィリップも楽しそうだし笑顔がほっこりした。エンディングはこっちのが好きだなー。
俺も身も心もさらけ出せる、いつかそんな女性と出会いたい。
なぜこんなにもいい映画を見逃していたのか
勧められて初めて観てみたが、こんないい話を今まで知らなかった自分はばかだった。
薦めてくれた人に感謝するレベルである。
また一つ、いい作品、いい世界に出会えて嬉しい。
この映画が実にいいのはこれが実話なのがでかい。
人というもの、心というもの、見せかけではなく内面の深い部分の大切さ、いろいろ考えさせられる話である。
社会に揉まれて忘れがちな
“生きるとは何か“に語りかける。
ただ呼吸するだけではない。ドリスの大胆で容赦ない型破りな言動だからこそフィリップは再び“生“を感じることができたのだ。
常に普通や常識を求められる世の中で社会に揉まれるうちに人はロボット化してしまいがちなわけだが、
やはりこういった、ちょっと普通ではない、大胆で型破りな人、だが人情味ある心を忘れない人というのは非常に魅力的である。と思った。
自分も社長ならば、履歴書などという薄っぺらい表面で人をみるのではなく、内に秘めた中身で人をみたい。
心が素晴らしい人が評価される世の中にもっとなってほしいな。
人というのは何かというところである。
中身がごみみたいな上司らに観せてやりたいくらいだ。
邦題にセンスがない
大富豪の障害者とその介護人の話。
二人が障害者とヘルパーの関係ではなく、親友になっていく過程が面白い。
いつも思うけど、邦題のセンスが悪い映画って多いですよね…
居心地のいい男
初対面から中々ふてぶてしい態度のドリス。身障者であるフィリップに対して止まらないブラックジョークやノンデリな言葉の数々。でもそうだよなぁ普段友達と話す時にそんなこと一々気にしないよな。
ドリスの人を魅了させる力が凄い。そばに居るとつい笑顔になってしまう人柄をしている。フィリップが欲しかったのは対等で優しい友達で、それはドリスだったんだと終盤になるにつれてハッキリと感じた。
個人的には恋バナしているシーンが楽しそうで好き。フィリップのデートのお膳立てをして外から頑張れよ〜〜!!って。
男と男の友情劇
お互いとっつきにくい性格でも
徐々にお互いを理解し、
最後には使用人と雇い主の間柄を越え
無二の親友に。
お互い立場や環境は違えど
フィーリングが合えばそんなの関係ない。
障害や偏見、哀れみを持たず
対等に接したことに一人の人間としての
尊厳が報われたように見えた。
タイトル負けかと思ったが・・。
「史実に基づいた映画」と映画の冒頭にありました。そして、大げさなタイトルに「どうせ、大した作品じゃないだろ」と思いながら見始めました。頸椎を損傷して首から下が全く動かず、介護人が必要な大富豪のフィリップ(白人)と貧困層のドリス(黒人)が、介護人面接で出会い、フィリップがドリスを気に入ったことから、物語が始まります。
ドリスは飾らない態度でフィリップに接し、タバコを勧めるなど雇われている身を忘れているような感じでした。ドリスはフィリップの周囲にいる人たちにも、少し無礼な態度で接しますが、徐々に受け入れられていきます。
フィリップが音楽隊に「私のために曲を頼みます」と言い、ドリスも仕方なく付き合うのですが、ヴィバルディの四季の「夏」と言う曲にドリスは「全く何も感じない」言います。その他の名曲にも「この曲、知ってるよ!CMに出てた」とか、全くトンチンンカンなことを言います。貧困層だから仕方ないんですが、このシーンは面白かったです。
また、フィリップも負けてはいません。自分が車いす生活になった原因のパラグライダーにまた挑戦するのです。それに対して、ドリスは「あんたって完全に病気だよ」と言います。
自分の雇用主にです!w
フィリップは「次はドリスも頼む(ドリスにもパラグライダーをやらせてくれ、と言う意味)」と強引に、嫌がるドリスにパラグライダーをやらせます。ちなみに、二人とも後ろにインストラクターがついているので安全です。
で、無事にドリスはパラグライダーの初体験を終えました。別の言い方をすれば、筆おろしに成功した、とでも言いましょうかw(この表現は、ガイドラインにひっかかるかも。まぁ、いいや)
ドリスが雇われて、確か、3か月ぐらいが経ったころ、フィリップが言います。「失業手当がもらえる期間、働いただろ。一生、(私の)車いすを押していくわけにはいかないだろ(要するに、別の仕事を探して頑張れ、と言う意味)」と。フィリップはドリスが気にいってはいましたが、別の仕事を探すための一種の手助けしていたのです。
ただ、フィリップの新しい介護人はどんくさく、フィリップは全く気に入りませんでした。で、ドリスが復帰します。この描写は、不要かな?とも思いました。それは「何人もの介護人からフィリップたちが選んだ介護人だから、ここまでどんくさいはずは、ないだろう」と思ったからです。単にドリスを呼び寄せたかったら「ドリス、君じゃなければダメなんだ」とか言えば済む話しだったのでは?と思いました。
ドリスはフィリップが長年、文通していた女性との仲を取り持ち、二人は結婚し、2人の子供をもうけます。ドリスも会社社長になります。そして「今も二人は深い絆(きずな)で結ばれている」と言うセリフとともに、おそらく、本当の二人の映像が最後に流れて終わります。『最強の二人』と言うタイトルどおりのエンディングでした。
いやぁ~、映画って本当にいいもんですね。さいなら、さいなら、さいならw(水野春夫と淀川長治の合作ですw)
何が「最強」だったのか?
邦題を付けた人物が、この映画を観て何故「最強」とつけたのか。単に分かりやすい、語呂が良い、などの理由も考えられるが、僕は「ふたりでいれば最強だ」と思える関係になれる素晴らしさ、を表したのではないかと思いました。
友情だったり、愛情だったり、チームメイト、ビジネスパートナー、そんな人間関係において極々たまに「最強」の関係が築ける相手に出会える幸福を、気付かせられる映画でした。
僕自身も介護の仕事をしていますがこの映画は「何が正解か」ではなく「このふたりにはこれが正解だった」という話で、介護とは人間関係とは「こうあるべきだ」ではなく「こんな話もあるんだ」という話です。が、現実でも「これが正解、こうあるべきだ」と言われ教えられていることが、実はそんなもの無くて、個人毎に正解があることに気付いて欲しいと思いました。
今後のキャリアを考えさせられる作品でした。
残りの人生をどのように生きていくのか、今後のキャリアを考えさせられる作品でした。
異なる環境で生まれ育った二人が出会い、やってみたいことをどんどんチャレンジしていく。
自分が本当にやりたいことは何だろうか?自分に素直になってチャレンジしてみたくなりました。
笑いあり涙あり、支えあう2人の感動の実話
日常の会話からユーモアいっぱいに、かつ人種差別や移民などの社会問題もしっかりと織り交ぜながら描き出した、笑って泣けるヒューマンドラマです。
何が普通で、何が平等なのか、自分にとっての幸せは何なのか?
フィリップもドリスも自分にないものを見るのではなく、自分にあるものは何かを見て、自分たちの幸せを形にしていくし、『最強のふたり』というタイトルがしっくりきます。
お互いの違いを認めて、その違いから学ぶことで、相乗効果が生まれていくのが学びでした。
腫れ物にさわるような同情にうんざりしていたフィリップが ほしかった...
腫れ物にさわるような同情にうんざりしていたフィリップが
ほしかったのは介護人ではなく友達だったのかもしれません。残りの人生を楽しく豊かに過ごして行くためには、ドリスが必要だったのです。障がい者の下ネタまでギャグにして笑い飛ばしてしまう陽気さ。自分ではどうしようもないこと、悪いこと、恥ずかしいこと、上っ面だけを取り繕った偏見、踏み込んで欲しくない領域。抱えながら生きているからこそ、笑いや寄り添う気持ちの尊さを重さや温かさを伴って実感させてくれる映画
介護は大変
まとめスレか何かですごい高評価だったから見た。
実際の出来事を参考にして作ってあるらしいから、それはすごい。
黒人の彼が、誰に対してもフラットに対応する様子がきっと新鮮で気持ちいいのだろう。
ただ、あまり大きな事件的なことが起こらなかった気がする。
感動はしたが、期待を大きく超えるということはなかったかな。
やっぱりヒューマンドラマ系は苦手だ。
絶対、観るべき❗️
個人的にフランス映画は独特で作品の終着点は謎を残すのが多いのが印象的だった。この作品は実話に基づいた作品で程よいユーモアセンスも盛り込まれていて気に入りました。
深い絆に必要な条件を見た。 対等であること、フラットでいて、自分を...
深い絆に必要な条件を見た。
対等であること、フラットでいて、自分をさらけ出すこと。ドリスが持つ才能だと思う。
ドリスに惹かれるフィリップが微笑ましい。
フィリップの蓄えられた髭を見て、胸が疼いた。新しく入った世話係は、到底ドリスに敵わない。世話の質では圧勝だろうが、何かが足りない。髭にそれが現れている。
それが愛だと思う。善意や偽善だけでは足りない。ドリスは適度な無関心と愛を兼ね備えている。ドリスに髭を剃られるフィリップはとても楽しそうで、これが絆なのだと感じた。障害だとか、なにかのマイノリティーだなんて何も関係ない。そのテーマをリアルに打ち付けられた。
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