最強のふたりのレビュー・感想・評価
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心まで障害者になるな!
首から下がマヒした大富豪のおっさん
素行の悪い刑務所帰りのスラム出身の青年
ひょんなことからヘルパーとして生活を共にする
交わるはずのない二人が交わり、それぞれの足りない部分を吸収し
互いの人生に影響を与え合う。
障がい系ってどうしても雰囲気が陰鬱になるイメージなんですけど
この作品は結構前向きでよかったですね。
介護される側もはれ物に触れるように丁寧に丁寧に気を使われると
息が詰まるものなんですかね。
だからこそ青年の気を使わない扱いを楽しんだのか。
どのような状態であろうと人の心の持ちようで人生は変わるものなんですかね。
気の持ちようってのは結構大事なのかもしれないですね。
ほんと、前向きに生きていきたいもんです。
いい映画とは
よく名作と言われる映画は「感動」できるとか、「泣ける」要素があるとか、そういうのを前提にあると思う。実際、自分が見た中で名作だ、と思えた評価の高い映画の全てはそういった要素があった
なので、名作とよく言われるこの映画も「泣ける映画」なのだろうと思って見始めたが、最後まで泣くことはなかった。泣けなくても「いい映画」と思えるものもあるんだ、と実感できる。そういう映画
もちろん、別に泣ける訳じゃなくても「名作」っていう括りはたくさんあるとは思うけど、この友情が尊いもので、互いが互いに、一緒にいると笑顔になれて、「二人が一緒なら最強だ」と思える。その時間を見れる事がこれほどのエンターテインメントになる、というのは中々にすごいことだと
正直フィリップが死んで悲しさ乗り越えて〜的な陳腐なENDだったら星1にしてたかも知れないけど、ただ雇用主ではなく一人の友人の為にデートをセッティングして、笑ってその場を去るドリスでこの映画が終わったことに何よりも意味があると思う
もっと早く見ればよかった〜!
フィリップの笑顔が好き
にっこり!って嬉しそうに笑う笑顔が好きです
障害がある人に対して、なんの差別も偏見も同情も持たないでフラットに接するなんてやりたくてもできないのではないでしょうか。
それが配慮であれ心配であれ、フィルターがかかって目で見てしまうと思います。
だからこそ、ドリスの無邪気さはフィリップにとってたまらなく嬉しかったのではないのかなあ
泣けました
友達にほしい
終始ブラックとも言えるアメリカンジョークが最高。
垣間見えるドリスの心境や家庭環境も相まって愛おしく思える。退屈な日常も彼が居れば自ずと明日はどんな日にしようと思ってしまうだろうな。
実話で本人たち登場が胸アツでした。最後まで見てよかった
どんな境遇にいても人とのつながりや友情の力は大きいんだと感じさせて...
どんな境遇にいても人とのつながりや友情の力は大きいんだと感じさせてくれる、心温まる作品です。フィリップ役のフランソワ・クリュゼと、彼を支えるドリス役のオマール・シーのコンビが最高で、全然違う二人がぶつかり合いながらもお互いに影響し合っていく様子が本当に微笑ましいです。
ドリスの無邪気さとユーモアが、富豪フィリップの硬く閉じた心を少しずつ解放していく様子が自然で、観ている側も気づけば笑顔になっています。富裕層と移民出身者という社会的背景の違いも描かれているけれど、重くなりすぎず、爽やかに進んでいくストーリーが心地よいです。
ただ、フィクションとしての美化された部分もあり、リアルさを求める人には物足りなく感じるかもしれません。とはいえ、見終わった後に温かい気持ちになれる映画です。
まあそういうこともあるんちゃう?
コメディータッチのリメイク版と比べて、オリジナル版の方が静かで雰囲気な印象
リメイク版を見て気になったので、オリジナル版を鑑賞。
ダリスの家庭環境とかイヴォンヌとか、細かい設定が違ってた。
コメディータッチのリメイク版と比べて、オリジナル版の方が静かで雰囲気な印象。
ひょうきん者のデルと比べて、ダリスの方は力強くて男っぽかった。出る役の人がコメディー映画の人ってのもあるから余計に。
マガリーのレズの件は面白かった。みんな気付いてるのにあえてダリスを泳がせてるのウケる。
まさかあんな美女が...俺もダリスと一緒にガッカリしちゃった。
フィリップが文通相手のエレノアに送る写真をすり替えるシーンが印象的だった。
本当の自分をさらけ出すのは勇気いるよね。俺も出会い系サイトで女と会うとき、顔写真とか学歴とか収入とか見栄張っちゃうもの。
でもダリスの計らいで最後はエレノアとデートできて良かった。エレノア美人だし、フィリップも楽しそうだし笑顔がほっこりした。エンディングはこっちのが好きだなー。
俺も身も心もさらけ出せる、いつかそんな女性と出会いたい。
なぜこんなにもいい映画を見逃していたのか
勧められて初めて観てみたが、こんないい話を今まで知らなかった自分はばかだった。
薦めてくれた人に感謝するレベルである。
また一つ、いい作品、いい世界に出会えて嬉しい。
この映画が実にいいのはこれが実話なのがでかい。
人というもの、心というもの、見せかけではなく内面の深い部分の大切さ、いろいろ考えさせられる話である。
社会に揉まれて忘れがちな
“生きるとは何か“に語りかける。
ただ呼吸するだけではない。ドリスの大胆で容赦ない型破りな言動だからこそフィリップは再び“生“を感じることができたのだ。
常に普通や常識を求められる世の中で社会に揉まれるうちに人はロボット化してしまいがちなわけだが、
やはりこういった、ちょっと普通ではない、大胆で型破りな人、だが人情味ある心を忘れない人というのは非常に魅力的である。と思った。
自分も社長ならば、履歴書などという薄っぺらい表面で人をみるのではなく、内に秘めた中身で人をみたい。
心が素晴らしい人が評価される世の中にもっとなってほしいな。
人というのは何かというところである。
中身がごみみたいな上司らに観せてやりたいくらいだ。
邦題にセンスがない
大富豪の障害者とその介護人の話。
二人が障害者とヘルパーの関係ではなく、親友になっていく過程が面白い。
いつも思うけど、邦題のセンスが悪い映画って多いですよね…
居心地のいい男
男と男の友情劇
タイトル負けかと思ったが・・。
「史実に基づいた映画」と映画の冒頭にありました。そして、大げさなタイトルに「どうせ、大した作品じゃないだろ」と思いながら見始めました。頸椎を損傷して首から下が全く動かず、介護人が必要な大富豪のフィリップ(白人)と貧困層のドリス(黒人)が、介護人面接で出会い、フィリップがドリスを気に入ったことから、物語が始まります。
ドリスは飾らない態度でフィリップに接し、タバコを勧めるなど雇われている身を忘れているような感じでした。ドリスはフィリップの周囲にいる人たちにも、少し無礼な態度で接しますが、徐々に受け入れられていきます。
フィリップが音楽隊に「私のために曲を頼みます」と言い、ドリスも仕方なく付き合うのですが、ヴィバルディの四季の「夏」と言う曲にドリスは「全く何も感じない」言います。その他の名曲にも「この曲、知ってるよ!CMに出てた」とか、全くトンチンンカンなことを言います。貧困層だから仕方ないんですが、このシーンは面白かったです。
また、フィリップも負けてはいません。自分が車いす生活になった原因のパラグライダーにまた挑戦するのです。それに対して、ドリスは「あんたって完全に病気だよ」と言います。
自分の雇用主にです!w
フィリップは「次はドリスも頼む(ドリスにもパラグライダーをやらせてくれ、と言う意味)」と強引に、嫌がるドリスにパラグライダーをやらせます。ちなみに、二人とも後ろにインストラクターがついているので安全です。
で、無事にドリスはパラグライダーの初体験を終えました。別の言い方をすれば、筆おろしに成功した、とでも言いましょうかw(この表現は、ガイドラインにひっかかるかも。まぁ、いいや)
ドリスが雇われて、確か、3か月ぐらいが経ったころ、フィリップが言います。「失業手当がもらえる期間、働いただろ。一生、(私の)車いすを押していくわけにはいかないだろ(要するに、別の仕事を探して頑張れ、と言う意味)」と。フィリップはドリスが気にいってはいましたが、別の仕事を探すための一種の手助けしていたのです。
ただ、フィリップの新しい介護人はどんくさく、フィリップは全く気に入りませんでした。で、ドリスが復帰します。この描写は、不要かな?とも思いました。それは「何人もの介護人からフィリップたちが選んだ介護人だから、ここまでどんくさいはずは、ないだろう」と思ったからです。単にドリスを呼び寄せたかったら「ドリス、君じゃなければダメなんだ」とか言えば済む話しだったのでは?と思いました。
ドリスはフィリップが長年、文通していた女性との仲を取り持ち、二人は結婚し、2人の子供をもうけます。ドリスも会社社長になります。そして「今も二人は深い絆(きずな)で結ばれている」と言うセリフとともに、おそらく、本当の二人の映像が最後に流れて終わります。『最強の二人』と言うタイトルどおりのエンディングでした。
いやぁ~、映画って本当にいいもんですね。さいなら、さいなら、さいならw(水野春夫と淀川長治の合作ですw)
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