映画レビュー

全盲・全聾だけではない

2025年1月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 deaf&blind series第4部。盲・聾など複数の障害を負った人々の施設ヘレン・ケラー校の記録。ヘレン・ケラーは本施設のあるアラバマ州の出身です。

 「全く見えない・全く聞こえない」人々の施設かと思いきや、盲も聾も人により濃淡があり、更に他の障害を持つ人も居るので、万能の教育などあり得ないのです。「多様かつ柔軟なカリキュラムが必要なのだ」と作中で教師が語る意味をスクリーンを通じて納得させられました。

 今回、この deaf&blind series 計9時間を我が家の妻と二人で見通しました。ワイズマンの作品らしく、一切何の説明もなく現場での記録が流されただけでした。全てを観終えてから、

 「あの場面はどういう事なんだろう?」
 「あそこは意図した映像なのかな?」

という議論が我が家で盛り上がりました。それこそがワイズマンの狙いだったのかな。

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