THE GREY 凍える太陽のレビュー・感想・評価
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生への執着
アラスカの雪山に飛行機が墜落。7人の男たちが奇跡的に生き残るも、そこは凶暴な狼の群れの縄張りで…。
最近アクション映画への出演続くリーアム・ニーソン主演なので、狼をバッタバッタ倒す単なるアクション映画かと思いきや、違った。本格的なサバイバル映画。
極寒の雪山の映像が真に迫っている。
自然は時として人間の脅威になる…映像からしっかり伝わってくる。
狼はただの狼ではない。人間の血の味を覚えた殺人狼。
群れで主人公たちを見張り、急襲し、非常にスリルが盛り上がる。
極寒と狼という過酷な状況の挟み撃ちの中、雪山からの脱出を試みるが、一人また一人と命を落としていく…。
今作でのリーアム・ニーソンはタフではあるが、「96時間」のような超人ではない。
絶望し、神を罵り、神に助けを乞う。
愛する人を失い、一度は自殺を考えた主人公。
が、過酷な状況に放り出され、生き残ろうとする。
どんな苦しみの中でも、人は生にしがみつく。
これは一見サバイバル・アクションであると共に、生への執着を描いたドラマ。
締め括りも良い。
究極のサバイバル
飛行機が墜落するところはみてるこっちも怖くなるくらいの迫力だった!
オオカミとの戦いはあまりなく、一人一人殺されていく恐怖ばかりだった。最後はボスオオカミと戦いエンドロールのあとリーアムとボスオオカミどちらも死んでいた。
一人一人の人間ドラマには感動、一人一人の死んでいく姿に感動。最後は意味深だが、十分楽しめる一作だった!
「凍った太陽」って邦題、誰がつけた?
大好きなリーアム・ニーソンが頑張ってます。極寒の環境において、狼ハンターの言葉は貴重だ、最初、仲間は彼の言葉を信じなかった。だが、絶望の中でこそ、人間は助けあい、信じ合うのだ。確かに、解りづらいストーリーだし、中だるみや曖昧な設定への突っ込みも理解できるが、60才近いオヤジの頑張りに私は素直に敬服いたします。だからこそサバイバル+モンスタークラスの狼との死闘は安易な邦題をつけて欲しくなかった。確かに映画館での1800円は高いかも知れない。しかし、彼が頑張ったからいいじゃないですか。同じ中年の星に乾杯したい。
この話は
この話は実話じゃないと意味がない様な話じゃね?
って言うのが第一感想。
スネに傷を持ってるリーアムニーソンの細かい説明一切なし
父親の下りも中途半端
しかも最後はえっえっ何何?どうなったの?って感じでした。
作り話なら割り切って最後どうなるのか教えてくれ。
変な所でリアル感出すくせに設定自体はかなり適当。いっそクリフハンガーみたいなハチャメチャアクションてきな方向のほうがまだましだったような。
スタローンだったら、劇中仲間の一人を置いて去るシーンがあるのだけど、
「お前を一人には絶対させない!死ぬ時は一緒だ!」とかいっておぶっただろうなww
96時間を観ていたので、ジャケットのニーソンが構えてる姿に変な期待をしてしまったのがいけなかったのだろうか?w
リドリースコットが製作なのだが、プロメテウスも然り最近は駄作作ってるなぁって感じです。
残念
引き込まれる様な
様々な評価に十人十色と言えど心を痛めたので投稿します。
極寒の地への墜落から生還するために、その時、その瞬間から皆が事態を共有し生きるため努力するが…という単純明快なストーリーです。
しかし狼や寒さに倒れる、ただ狼と闘うだけでは無く精神的に追い詰められ次第に困窮して行く様は何か鬼気迫るものを感じました。
途中リーアムニーソン氏演じる主人公の回想場面が幾度かありましたが、想像を膨らませ無限とまでは言いませんが彼の人生が一体どの様なものだったのだろうか?と言った事を思う事も映画の面白さの内の一つであると言う事を再度認識させられました。
最初から主人公等への設定を求めている方にはお勧めはしませんが、想像力を働かせる事も楽しいことですよ!
残念
『生きてこそ』みたいな展開。
けどここでは主人公中心。なにやら思いにふけってる様子だけど、あまり心情は深く表現されてない。
出てくるのは狼だけ。しかも序盤は暗がりだから、なんやようわからん。
後半ちょっと盛り上がるけどね。でも結局何が起こるわけでもなし。
期待はずれというか肩透かしというか。残念な映画。
観た私の心も凍えてしまう映画だった!
「う~ん、言いたい事は解るのだが・・・?」果たして映画として評価出来るのだろうか?
と言うのが正直なこの映画を観終わった時の感想だった。
この映画を私は試写会で観ていたので、好きに成れなかったその気持ちを素直にレビューにする事に無料で映画を観ていて、その作品に対して酷評を書く事に罪悪感を憶えてしまい、その後、結局中々レビューを書けずにこの2カ月を過ごしていたのだ。
通常ならば、1800円を払い映画を観ているのだから、無駄なお金を他の人が払わなくて済む様につまらない作品は、酷評するのが、親切で良いのか、しかし映画は、一人一人感性が違うので、同じ作品でもみんなが同じ評価で無い事を思えば、正直に感想を述べても良いのかも知れないが、しかし自分の書いたレビューを読んだ人がもしも、その酷評を読んでその映画を観るのを止めてしまう事が有ったとしたら、大いに迷ってしまうのだ。
今は経済の低迷で、映画界全体が冷え込んでいるのに、自分は映画によって人生を楽しく過ごして来たけれども、その映画産業に対して申し訳ない気がして、自分がレビューを書いている、その意味と、書いた内容に対する責任とは何だろうか?と考えさせられる日々だった。
さて本題のこの作品の感想なのだが、何故私が好きに成れないでいたのかと言えば、主人公の生き様の根底にあるものがハッキリと描かれていない事だった。何度も回想シーンで、愛する女性との死別らしきシーンが登場し、そしてまた幼少期に父親からは愛情をたっぷりと受ける事無く大人になった事が画描かれるが、しかしその経緯が不明なのだ。
つまり現象だけが描かれるだけで、そこに至るまでの人間性が全く描かれていない点が不満だったのだ。しかもこの手のサバイバル映画で、一人ずつ登場人物が減って行く場合は、
主人公は生き残るので、話の結末は見えているにも関わらず、2時間観客を引っ張るには、このテーマではネガティブでやりきれないのだ。
リーアムを起用していながら、この程度の映画では残念な作品としか言いようが無い!
「赤ずきん」のようなお伽話では無い、リアル狼の逆襲からのサバイバル恐怖体験映画と言うところなのだろうが、尺が長いし、変化に乏しい。
まあ、人生で、ある日突然起こる不慮の事故で人々はどの様にサバイバルし、どの様な行動と判断を下して行くのかと言う点を一人ずつ減って行く人々を描く中で、もし自分の身に現実に事故が起きたなら、自分はどう生きる事を選ぶのかと考える参考にならなくもないのかも知れないが、しかしこの映画敢えて観る必要性を感じる事が無い映画だった事を明記しておこう。
しかし、映画は一人一人嗜好の差が有るので、観たい人は観て確かめるのも一つの方法だろう!さてあなたなら、どう評価するのだろうか?
リーアムは負けない。
その昔「グリズリー」なんていう人喰いグマの作品があって、
少し前にはルリ子さんの「デンデラ」なんていう怖い作品が^^;
でも今作のチラシやら予告やらで感じたのは、極寒サバイバル。
さらにはリーアム父(もうこの印象しかない!)が主演と聞けば、
これは観応えあるに違いない!!ってフツー思いますよねぇ。
うーん^^;
サバイバルっちゃーサバイバルだけど、生き残り達が闘うのは
飢えよりも寒さよりも「狼」なんですよ。もちろん人喰いの…。
飛行機が墜落して、生存者達がなんとか生き延びようとする
ドラマを期待して観ていた観客達も度肝を抜かれる狼の演出。
…ここで製作総指揮がスコット兄弟だということを思い出して
(しかしトニー、早すぎます…あなたが亡くなるとは)
エ、マジで!?と思ってしまうハリボテ狼の錚々たるドアップ。
なんか間違えた感をひたすら覚えてしまう^^;そんな作品なのだ。
でもまぁ、リーアム父ですから!
なにかやってくれるだろうと、ひたすら待つわけですね…。
ライフルは落としちゃった、でも狼退治のスナイパーじゃないか!
彼なら…!きっと彼なら…!
エ、逃げるんですか!?あ、それだけ!?えぇ、そうなんだ…。
もうね、逃げるしかないんですって。あの群れからは。
森に逃げても彼らは来る。川沿いに逃げてもまた来ちゃった。
えーい!俺ひとりでもなんとか逃げるぞ!って逃げ込んだのが
彼らの「巣」…って。一体どーすりゃ!?
最後の最後まで観応えあります。そういう意味では。
だって、どうなるんだか分からないんだもの。助かるのかすら。
こういったサバイバルエンターテインメントの結末とは、
まったく違う趣を醸すこの作品。そういう意味では新鮮か…。
さすがのリーアム父も、アラスカと狼にはお手上げか。いやいや、
彼は最後までしっかりやってくれます。考えたら彼の標的が
テロリストから野生動物に変わった、っていうだけだったのね。
もう彼はこのままサバイバル俳優と化していくのかしら…。
(アニメの人狼に泣き、こっちでは口アングリ。確かに凍えます)
あんな状況とても嫌
飛行機の墜落だけでも大事なのにその後のサバイバルがあまりに過酷で辛そうだった。マイナス20度も相当嫌だし、気の合わない生存者も相当嫌だ。
人食い狼の群れに食い殺される恐怖をリアルに感じた。『おおかみこどもの雨と雪』の印象を台無しにされてしまった。
リーダーもノコノコ付いていく奴もアホ過ぎ【ネタバレ大目】
主人公の提案で墜落現場から「零下20度の極寒」と「狼の群れの中」「これと言ったあてもなく」移動する事になったのがアホ過ぎ。
普通、捜索待つでしょ。
もしくは、どうしても行進させたいのなら、それなりの理由付けをするべきでしょ。
それに限らず突っ込み所が多すぎてもう真面目に観る気がしなくなった。
ぱっと思い出した点だけでも箇条書きすると、
・遺体の身元確認には財布があった方が良いのになぜ回収する?終盤のあるシーンの為に無理やりやったとしか思えない。
・大勢居るのに誰にも気づかれずに隣に狼が接近できてしまうのはなぜ?つーか2~3回この描写あったよね?
・最後尾の人が列から遅れて狼の餌食になってしまったが、なぜ遅れたらすぐに連絡を取らない?そもそも、この人が遅れそうなのは事前に判っていたのに何故最後尾に置いたのか?
・キャンプでカメラの向こうに全員集合って今時朝ドラでもやらんよ?まして開けた場所でのキャンプだから全方向に神経を研ぎ澄まさなければならないので、焚き火を中心に均等配置すべきでしょ?
・崖を降りれば狼は出ない?いや、出たし。じゃあ、崖を降りるプランその物が間抜けだったんだけど、この映画そんなんばっかだよね?
・気がついたら○○に居た?ww
・いよいよ最後の!ああ、やっぱりそこは飛ばすんだww
収支ニヤニヤ頭の中で突っ込みながら観てました。
そうやって突っ込みながら見る分には楽しいと思います。
唯一良かった所は、主人公の幻覚で、妻と向き合ってシーツに包まれてる状態から、瞬時に彼女が背中側に引っ張られるように吹き飛んで、吹雪の中での現実に戻されるシーン。
ここは思わず「あっ」っと声が出てしまった。
本能に刺激してくる映像だったので、刹那ではあるが、主人公に感情移入できた唯一のシーンで非常に良いカットだなと思った。
でも、このカット、youtubeでも観れちゃうんだよね。
地味すぎた(T-T)
本格的なサバイバルものをイメージしていたのですが、
起伏に乏しいストーリーに感じたので退屈しました。
そのわりに単館上映系のような余韻も残らず…
自分にとっては外れでした。
死んだように生きるな、死にもの狂いで生きろ!
名優L・ニーソンが『特攻野郎Aチーム』のJ・カーナハンと再タッグを組んだサバイバル劇。
カーナハン監督は今やブッ飛びアクション専門の印象が強いが、今作は彼が注目された『NARC』により印象が近いかな。
殺伐としたアクションと重厚なドラマ性。彼は多分こっちが本領じゃないかしらと思う。
やー、しかし過酷極まりないサバイバルでしたよ!
墜落シーンの恐ろしい臨場感。観るだけで骨まで凍えそうな白銀地獄。
そして勿論、狼。狼がひたすらに恐ろしい。
最初はね、狼っつってもフサフサ大きめの犬みたいなのを想像してたんですよ、僕は。
ところがそんなレベルじゃない。とにかくデカく、凶暴で、死なない。
一匹殺すにも死にもの狂い。群れで襲われたら全く太刀打ちできない。
奴らはまるで大自然の無慈悲さの化身だ。
満を持して登場した黒く巨大なアルファ(群れの長)の姿には威厳すら感じた。
なんでもアラスカの狼は実際に体長150センチ位あるそうな。
ゴールデンレトリバーより明らかにデカく凶暴な輩が、群れ成して襲い掛かってくる感じですよ。
束の間の和やかなシーンでも画面の死角からいきなり襲撃されるのではとハラハラし通し。心臓に悪い……。
だが中盤以降が少し難アリか。
物語上仕方無いとはいえ、森や雪原をひたすら歩く展開が続くのでちょいと緩慢に感じる。
狼の襲撃に関しても、物語が滞り始めた頃を見計らったように
ぐるるるぐわんと襲い掛かってくる感じを少し受けた。
都合の良い脚本だと感じてしまったかなあ。
あとは、あのラストをどう取るか。
尻切れトンボな結末と考える方もいるでしょうが、個人的にはあれで決着は付いてたと思います。
主人公の再生を決着と呼ぶなら。生きる気力を失い死人同然だった主人公が、
再び『この生を闘い抜こう』と立ち上がるまでの道程だったとするなら。
「大切な想い出は闘う力になる」
生きたくて生きたくて死んでいった者達の無念を背負って生きる。
あるいは、忘れたくない想い出を忘れない為に生きる。
最強の敵=“死”と闘い抜く事は、後ろに遺してきた者達への弔いであると同時に、
彼等をどれだけ大事に想っていたかを自身に証明する事だ。
だから、死んだように生きるな。
死にもの狂いで生きろ!!
あの終着点は……主人公には絶望ではなく、救済だったのかも。
彼の願いは聞き届けられていたのかも。
骨太な佳作でした。
<2012/8/18鑑賞>
演技もアクションも両立できるニーソンの魅力が際立った作品でした。
「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」と同じ監督作品とは思えないくらい重厚な作品。特に リ―アム・ニーソンのファンにとって、彼の渋みのある人間味をこれほどまでに引き出せた作品はないのではと思うくらい、いい演技でした。
特に冒頭の妻を失って、仕切る気力を失い自殺をほのめかす独白は、ニーソンがこれまで演じてきた様々な役柄が積み重なった渋みを感じさせてくれました。
典型的なサバイバル映画でありながら、なぜ生きるのか、死と隣り合わせの状況を描くことで、生への目的を追求する、極めて哲学的な作品でもありました。
但し、極限の寒さと狼の群れが、生存者をひとり、またひとりと追い詰めていく緊迫した展開に、重厚な作品でありながら、全く眠くならない、スリル感!全編ドキドキの画面に釘付けました。
ラストシーンには異議あり!という人も多いと思いますが、余韻を残すインパクトのある終わり方だったと思います。
物語は嵐に巻き込まれアラスカの山中に墜落した飛行機に搭乗し、他の6人の生存者と共に、生き残ってしまった主人公オットウェイのサバイバルが描かれます。
彼らを待ち受けたのは、凍てつく寒さに加えて、牙をむくオオカミの群れと撃つことに。実際にカナダの山間地で撮影されたという映像は、見ただけで体が凍えそうです。機体が散乱する事故現場も、オオカミが迫り来る野営地も、一面雪また雪の銀世界でした。
森や川を目指す一行を襲うのも猛烈な吹雪。もう演技を超えてリーアム・ニーソンら出演者の必死の形相を目にすれば、その過酷さがひしひし、寒さが伝わってきます。
狼に一人また二人と犠牲になっていく場面は巧みです。群れで囲みつつ、決して正面から襲ってきません。生き残ったメンバーの僅かな隙をついて、仕掛けてくるのです。まるでジョーズのような、来るぞ来るぞという恐怖感を味わいました。しかも、ときにはメンバーの目の前まで姿を現す大胆な一匹も登場。オオカミの執拗な襲撃に加えて、凍死するメンバーあり、はたまた溺死メンバーあり。そんなパニック描き方は、素朴で簡潔な描写に徹し、力強いと思いました。リーダー格のオットウェイの狼に対する闘志は、骨太でまるでアクション映画のような迫力すら感じさせてくれたのです。
それにしても、オットウェイは、石油採掘現場で狼ハンターを生業にしてました。事故後、逆に自分が狼に狩られる立場になるとは何とも皮肉です。
本作は、単なるサバイバルだけでなく、登場人物たちの家族との絆の深さが描かれる人間ドラマでもありました。
事故に遭遇したのは、みんな休暇で家族の元へ帰る作業員ばかりだったのです。狼の襲撃に遭い、息を引き取るメンバーたちは、それぞれ残された家族への思いを口にします。彼らを看取ることになるオットウェイは、自身が愛する妻を失った喪失感を強く持っていたので、いたたまれません。喪失感により、一度は死も覚悟したオットウェイが生き残ってしまうのは、何とも皮肉なことでした。
その中で、オットウェイは彼らの財布を形見として家族に届けることを自分に課せられた使命なんだと思い込み、一度は捨てようとした命だったのに、執念でサバイバルに挑んでいくのです。愛する人たちへの思いを胸に闘う人間の姿を、派手な見せ場を用意することなく描いているところがいいと思います。それゆえに主人公が生きるための本能をむき出しにしていく終盤が胸に迫ってきました。
そんなオットウェイを突き動かしていたのは、負け犬のままでは終わりたくないというプライドでもあったのです。もう一度自分の納得できる強敵と闘って、打ち破ることが出来たらと常に自身のモチベーションを鼓舞してきました。自分の納得できる死に様を求めていたのかもしれません。ラストの闘志のたぎらせ方は尋常ではありませんでした。エンドロール後に描かれる安らかなワンショットとは、とても対称的です。
生きる目的について、強烈に問いかけてくるラストだったと思います。
CGに頼らない自然描写の迫力。特に手ぶれを活用した墜落や狼の襲撃を受けるバニックシーンの描き方は巧み。時折、映画館の座席から飛び上がってしまうほどの衝撃を受けました。そして演技もアクションも両立できるニーソンの魅力が際立った作品でした。
ツッコミどころとしては、どうして飛行機事故を起こしたのに全く何日も救援が来ないのか、疑問に思えました。それと狼に追い詰められて、崖から飛び降りる決断を迫られるとき、狼か崖かオットウェイは残されたメンバーに決断を迫るのですが、結局崖から降りても狼は執拗に追いかけてくるのでした。話が違うではないかと思ったところです。
寒いし疲れる。だけど!
映画館へ行くまでに、うだる様な暑さに参ってしまいそうな毎日。
でも、この映画が始まってしばらくすると、寒くて、寒くて。
いくらアラスカの雪原が舞台だからって・・・
ここまで、寒さを感じるとは思わなかった。
そして、力の入れ過ぎで疲れる。
肩が凝る。
でも、良いよ。
ならず者の男たちは、飛行機が墜落するまでは、生きる意味さえ失っているかのようだった。
だけど、救助さえ期待できない状況に陥った時、生存本能が目覚めたようだ。
どこまでも雪。雪。雪。
深い深い雪。
野生の狼。狼。狼。
とても大きな狼。
牙。牙。牙。
雪に足を取られ、思うように歩くことさえ難しい。
寒さとの戦い。
狼が襲ってくる恐怖。
大自然の中に放り出された人間は、無力だ。
自然の強大さ、荘厳さ、厳しさ。
ライフルを失ってしまい、できることは、狼に関する知識を活かすことだけ。
ただ逃げるために。
生と死。
それぞれの悩み。
偶然の出来事。
現実味あるストーリーに引きつけられた。
父が残した≪4行詩≫の意味。
今、気づく。
愛されていたことにも。
それにしても、救助、遅過ぎ。
エンドロール後にも映像あり。
見逃さないで。
リーアム・ニーソンは、2009年に妻のナターシャ・リチャードソンを亡くしたとのこと。
その後、この映画への出演を決めたとか。
生きる意味や目的を失った男と自然の闘いは、彼自身の心の戦いだったのかもしれないね。
最近のハリウッドは、近未来のアクション作品が多いけれど、これは、文明の恩恵が届かないアラスカの雪原でのこと。
それが、何だか目新しく感じた。
生きろ、希望を持って…
優待券がきく、墨田区内の某劇場で鑑賞。
日曜の午後2時。結構な入りだったのは、封切り2日めだからか。
作品の持つメッセージ性は、上に記したとおり。
飛行機の墜落で雪原にほおり出された荒くれ男たちのサバイバルを下敷きに、人間を襲うオオカミの群れとの戦いが描かれる。
アクション、人間ドラマとも必要十分なものを満たしていると思う。
御年60ながら、リーアム・ニーソンの力演も見物だ。
ちょうど、いろいろな意味で追い込まれている自分(鑑賞者)にとっては、勇気づけられる一本、と言いたい。
未見の人は、劇場でエンドタイトルの最後まで見ることを忘れないように!
やはり、映画にも、人生にも「希望」が必要なんだね!
もう少し見せ場が欲しかった。
最近、リーアムニーソンが結構注目集めているから期待して見に行ったのですが…期待しすぎが悪いのか…。
あらすじは少しだけ知っていました。
飛行機が墜落して、
墜落した場所が雪山で、
そこから脱出するのに狼たちに襲われて、
挙句の果ては…、てっな内容だということ。
…観終わると、ただそれだけでした。
墜落事故で7人生き残りますが、まずそれぞれのキャラクターが掘り下げられていないのであまり感情移入できず。極寒でトラブルに舞い込まれるのにその悲惨さがあまり生かされていない。川に落ちたらもっと凄まじい震えになると思うんだけど…。
あと、すごい幅の崖っぷちを飛び越えちゃうのも安易なんでないかな〜。
原作モノらしいですがもっと手に汗握りたかったのでした…。
生きたい理由
飛行機事故の生存者たちのサバイバルと言えば、映画の中の台詞にも出てきますが、「生きてこそALIVE」をすぐに思い起こします。
なので、この映画も自然や飢えとのサバイバル映画を想像しました。
しかし、最大の敵は、墜落事故現場周辺を縄張りとするオオカミ。
オットウェイ(リーアム・ニーソン)は、石油採掘現場でオオカミなどの野獣を狩るハンター。飛行機に乗る前日には、死のうとさえしていたのに
いざ飛行機事故で、死を目の前にすると、必死に生き抜くことを考える。
そのサバイバル精神や、屈強な身体、意志、知恵は素晴らしいが、
彼を、そこまで生きたいと強く動かした衝動が良くわからない。
本能のまま。。。ということだろうか?
エンドロールの最後までお楽しみください。
サービス(になってないという噂も。。。)ショット有。
死ぬ気で 生き残る
エンタメ重視の観点からすると、そのエンディングに 不満あり。 生と死に関する メッセージ性のある作品に仕上げたと言えば、まあ うなずける部分も。 パニック・スリラーで比べるなら 生き物を相手にした『ジョーズ・シリーズ』、オオカミつながりで 『赤ずきん(2011)』に近いかと思われます。
人生に失望し、生きる気力を失くした主人公・オタウェイだが 墜落事故で生き残った人々を助けるべく 自ら先頭に立って生還を目指す。 メインテーマは「遭難」。 そこは アラスカの山奥、寒さと飢えよりも恐ろしい 自然の脅威(オオカミ)が彼らを襲って…と ストーリーは流れます。
オタウェイを演じた リーアム・ニーセン。 つい先日『タイタンの逆襲(2012)』で神様を演じていたものですから、「神が 神に問うって…」とちょっと失笑しながら、彼の白熱の演技を追いました。 サバイバルに全力を尽くす彼ですが、ちょっと冷静に見ると 「人間は どの程度の寒さに耐えられるのか」などの 疑問が頭を離れず、オタウェイの超人的体力に「やっぱり神様だな。。」と 変に納得、笑。
また、本作で 悪者扱いのオオカミ。 なんだか しっくりこない人間VSオオカミの図。 本当にそうなら 恐ろしくて山登りなんてできないな、と思いました。 リアリティさに欠ける CG処理。 『トワイライト・サーガ・シリーズ』を見習ってもらいたいですね。
死ぬ気で 生き残る、そこで感じる“生きる意味”とは… リーアムの演技を堪能したいた方に お勧めの一本。 “引っ張られる感じの撮影方法”は 新しくて面白いと思いました。 原題の『ザ・グレイ』については ネット検索したところ、アラスカの曇り空、主人公の心の暗闇、オオカミ(Grey Wolves)になぞらえているようです。
P.S. 日本での劇場公開予定が 夏になってますが… 冬に観るのが正当だと思います。
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