華麗なるギャツビーのレビュー・感想・評価
全205件中、1~20件目を表示
何を伝えたかったのか?焦点が定まっていない感が。
この時代を題材にした映画が好きなので期待して観てみたが、結局何を伝えたいのか、よくわからない映画だった。
「ギャッビーの純真」なんだと思うのだが、なんかごった煮でぼやけてしまったような気がする。
いっそ「ギャツビーを誰もみたことがない」という当初の状況をそのままひっぱり最後まで不明な状況にして、実はニックの空想だったり、ニックの裏の顔がギャッビーだったという二重人格ものに仕立て上げたりしてもらったほうが好みだったかも。
配役は良かったけど…
セレブの世界という以前に、画面がファンタジー過ぎて気になった。ギャツビーの開くパーティーや、それに集う人々などの軽薄さは分かるけど、そもそもセレブの世界にしてもウソすぎる。ギャツビーの城が「テーマパーク」と言われていたけど、そもそも映画全体が作り物に感じた。ギャツビーは生い立ちや振る舞いこそ成金だけど、精神性は他のセレブより高尚で純粋だしそれゆえに悲劇的な人間。その深みまでもが損なわれているように感じた。
ギャツビー、デイジー、ジョーダンがイメージ通りだった。トムは少し違ったけど、これはこれで良いかもしれない。
名作
高校生のときに読んだときは雰囲気はつかめたものの内容が腹に落ちなかった。村上春樹の翻訳版を読み直して、ようやく心から感動したのを覚えている。
夜通し繰り広げられる豪華なパーティー、豪邸、シルクのドレス、高級車、不倫、禁酒法下の酒場の解放感…。華やかな社交界をショーアップして見せるのはバズ・ラーマン監督の十八番。
映画の古典的で通俗的な狂騒感が、登場人物たちのそれぞれの下品さや、アメリカンドリームの幻想、人生=金の思考にピタリとマッチしていて面白かった。
トムとデイジー、デイジーとギャツビー、トムとマートル。全ての恋愛関係において実は全員がお金と地位のことしか考えていない。
マートルはトムに今の暮らしから引き上げてもらいたいと狙っている。
トムは貧しい出自のマートルと一緒になる気なんかない。上流階級のデイジーが必要。
デイジーはトムの不倫を知りつつ富裕層の生活を捨てられない。ギャツビーがお金持ちだからいっときは恋に落ちるが、死んでしまえば何食わぬ顔でもとの生活。
ギャツビーのデイジーへの一途な愛も「お金さえあれば何とかなる」と考えているあたり、裏返せば上流階級への憧れが執着の正体。
ではなぜギャツビーだけはグレートなのか。
それは、ギャツビーのキャラクターが、人間の様々な要素を〝全て〟ひっくるめているから。
貧しい農家、戦争、一流大学、マフィア稼業。上昇志向と努力と純情。自分で自分を鍛え上げながら、到達不可能な夢と愛を純粋に追い求めたギャツビーは、成金趣味でセンスは悪いけど笑顔が最高なのだ。シャイなのに前のめりなところや悲劇的な運命の哀愁も含めて〝全て〟を統合している。他の登場人物のキャラクターを全員束にしてもぜったいに敵わない。
色とりどりのシャツを一箇所に投げるシーンが象徴的だった。
ギャツビーが憑依したかのようなレオナルド・ディカプリオの多層的な魅力と、名曲「ヤングアンドビューティフル」のおかげで、私はしばらく余韻が抜けなかった。
最高の自分じゃなくても、存在そのものを愛されたいよね。私もギャツビー。
レオナルド・ディカプリオで有名な作品だけど、トビー・マグワイアの方...
レオナルド・ディカプリオで有名な作品だけど、トビー・マグワイアの方が印象的だったなぁ。
夫とギャッツビーの間をうろうろするデイジーが、いかにもありそうな女性像で…。
豪華絢爛なパーティーがこれでもかと続くので、絵的にとてもきれい。
時代物の装飾もファッションも車も楽しい。
ロバート・レッドフォードバージョンも観てみたいなぁ。
選んだ女性が悪かったのか、その時代の女性はそんなものなのか。 19...
選んだ女性が悪かったのか、その時代の女性はそんなものなのか。
1924年頃の時代背景を理解しないとわからないのかも。
とりあえず、ニュートラルな視点で見れば、旦那との話し合いの中で、間男が開き直られても…なのだが、旦那のほうも不倫しているという弱みがあったのでそこをつけば、離婚させることはできたので何がしたかったのかなという印象を受けた。
トロフィーワイフ
配信で何となく鑑賞。原作は未読なので読んだ方が良いかもと思いました。煌びやかな部分とギャツビーのしつこさが強調されすぎていて、何故あんなにデイジーに執着するのかが分からなかったです。それが、愛と言われればそれまでですが。
上流階級の仲間になる証として、トロフィーワイフを手に入れたかったのかな?と思ってしまいました。つまり、上流階級に執着していただけだったのかも?
これから来る過去はやり直せるぜ。再びやってくる黄禍論♥
『フィツジェラルド』の『グレート・ギャツビー』は1925年出版なので、狂乱のアメリカ経済は継続中。この原作の凄さは、『ギャツビーの運命』を『アメリカ経済』に例えて、恐慌を予見している所だと、僕は考えられる。
さて、音楽が当時の音楽ではない。そして『ラプソディー・イン・ブルー』は1923年に初演しているので、編曲されたものがここで演奏される事は絶対に無い。
ストーリーは、ほとんど原作通りだと思う。だから、終焉を迎え『黄禍論が的中した社会』を迎えるって演出であるべきだと感じた。まぁ、現代の事を考えれば、『未来をもう戻れ無い過去』と描いているのかもしれないが。従って、音楽と衣装と髭面(何人か髭面がいた。この頃は髭は高貴な者以外はは痩せない)を除けば良い映画と言える。しかし、その点でアカデミー賞を取っている。実に笑える。
さて、純粋なアメリカ(男性)は『黄色い車』に乗って不幸を迎える。そして、乱痴気騒ぎは永遠に続くかに見えた。
さてさて、21世紀の初頭に悲劇を再び迎えるアメリカだったのだ。
タイタニックで沈んで行ったジャック・ドーソンが、鉄鋼王キャルドンの執事を従えて、ギャツビーになっているとは目を疑った♥
旧作は熱い夏を汗で描いていた。この映画は髭面は沢山出て来るが、CASTは皆綺麗キレイしている。鮮明ってリアルな部分を消去しなけりゃならない所もあるなと思った。男は少し汗かいてるね。女性はみんなツルツルでソバカス一つ無い。綺麗キレイ。
追記 結局、タイタニック何だね。
ギャツビーがこの世を去って、間もなく100年その後にまた過去がやってくるのか?
やっばり、原作は傑作なはずだ。
ギャッツビー…🥲
タイトルはよく知ってたけど、大筋を知らないまま鑑賞!
個人的には、ギャッツビーが登場するまでの30分、「ギャッツビーってどんな男なんだ…!?」と高揚していき「I’m GATSBY」のワイン片手に花火ドーン!!で最高潮!という感じだった。笑
パーティの華やかさや、ギャッツビーの美しさとまっすぐさが眩しかった。
彼女を思い続けて、全ては彼女のためにという純粋すぎる理由で富を築いてきた彼のまっすぐさや愚直さ、
お茶会のシーンでめいっぱいの花を用意して(人の家に笑笑)、「まだこない!来やしないさ!もう帰る…!」と取り乱したり、緊張して(?)雨に打たれてビショビショになってるギャッツビーが可愛すぎて、悶絶してた!!
序盤から伝わってくる、華やかさの裏の暗さみたいなものからも、結末はきっと良くないものなのかと思ってはいたけど、、、
いくらなんでも救いがなさすぎる😂
嫌な奴ばかり残って、普通にモヤる😂
最後、プールで電話がかかってくるシーン、「彼女からの電話はあったけど、あと一歩のところで彼の夢は叶わなかった」みたいな終わりなのかなと思いきや、電話かけたのお前かよ!!
もちろん彼にも罪はあったし、完全な善人ではなかったけど、ほかの人たちの罪を全て背負って死んでしまったのがもう、、、!もう!!!
ギャッツビーに感情移入しまくっていたので、終わりは「ちーん」ってかんじになってしまいました。
おとぎ話のような演出、カメラを引いてからのズーームってかんじが「あ、ムーラン・ルージュだ」なんて思ったりもした。笑
全てが舞台のセットみたいな雰囲気?が、ほんとにおとぎ話のようで(ドロドロでおとぎ話とは程遠いけど)私は好きだった。
蜃気楼の館
20世紀アメリカ文学を代表する作家F・スコット・フィッツジェラルドの
これまた、アメリカ文学を代表する作品第2位に選ばれている
「グレート・ギャツビー」の映画化作品。
本作は2013年作品です。
監督:脚本:バズ・ラーマン。
ギャツビーをレオナルド・ディカプリオ、
彼をモデルに小説を書く隣人で友人にトビー・マグワイア、
婚約者だったが人妻となった恋人にキャリー・マリガン。
製作費が1億450万ドルと巨額で、それはそれは豪華絢爛な映画です。
バズ・ラーマン監督らしい《過剰なほどのイメージの洪水》
パーティー場面
(シャンパン、オードブル、女性たちの衣装、飾り花、
バンドマンやダンサーたち)
パイプオルガンのある教会みたいな部屋もある。
ギャツビーは高貴な家柄と匂わせているが実は密造酒で儲けた成金。
成金と言ったってロックフェラー財団みたいな規模で・・・
お金かけまくった映画だと、呆れてしまう。
ギャツビーは初恋の人・デイジー(キャリー・マリガン)には盲目で、
デイジーの幻に惑わされてる実はうぶな男。
家屋敷、プール、派手なパーティーも、すべてデイジーを手に入れるため。
デイジーの心を取り戻したギャツビーはデイジーの夫・トム(ジョエル・エガートン)
から、デイジーを合法的に奪い妻にする話し合いの席。
デイジーは激しく動揺する。
彼女はほんの火遊びか、夫への当てつけだったのでしょう。
動揺してスピード運転して飛び込んできた女(夫の愛人)を、
跳ねて殺したのも実はデイジーの運転。
トム(デイジーの夫)の入れ知恵で、ギャツビーを射殺する殺された
愛人の夫。
ギャツビーは命を落としてしまうのです。
【成り上がり男の成功と挫折の物語り】
設定は違うけれど、アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」と
似通った点もあります。
人は皆、
金持ちになりたい、
有名になりたい、
美しい恋人がほしい、
そして幸せな家庭を築きたい、
そう願うけれど、
それが叶って満たされる小説は文学にも映画にも、
なり得ないでしょう。
1974年作の『華麗なるギャツビー』の主役は、ロバート・レッドフォード。
本作のディカプリオは闇を感じさせる深みがあって、
やはり千両役者でした。
ヒロインがショボい、華がない。できそこないのトリンドル、って感じ。
ねぇねぇ、ヒロインがぶっちゃけブスでしょ?
なんでコイツがヒロインなの?
という疑問が解けず、ず〜っと見てて不満だった。
...
探しゃぁ〜もっと他にいるでしょ?
トリンドルのそっくりさん、できそこないのトリンドル、
をヒロインにしたみたいな。。。
...
こんなショボい女を庇う気持ちにはなれない。
俺に撮っては、キャスティングのミスとしか考えられない。
極彩色豊かで、ラグジュアリー感たっぷりの哀歌(エレジー)。
バズ・ラーマンが狂乱の20年代を極彩色豊かに描き出し、そこにミステリアスでダンディなギャツビーを、ディカプリオが持前のナイーブさで演じる、ラグジュアリー感たっぷりの逸品。
階級の壁に抗いながら、貪欲に1人の女を追い求める男の哀しさを、どぎついほどの明るい画面でコミックチックに描き出すことによって、作者のフィッツジェラルドが小説に込めた上流社会ひいては資本主義へのアンチテーゼが見事に浮かび上がっている。
脇を固める俳優陣も魅力たっぷりで、中でもジョエル・エドガートンの憎々しさは印象的。
何度も映画化されているが、本作が一番刺激的で内容がしっかりとしている。
私は映画に詳しくないがあまり好みではなかった。 個人的には予測...
私は映画に詳しくないがあまり好みではなかった。
個人的には予測もできた展開だったので、楽しめなかった。ギャッツビーは儚いが、そう言うもんだと思った。
むしろ、お金持ちであることの使い方や哲学がショボく、主人公の感性も取り立てて面白くなかったと思う。
トムという存在が最も面白かった。ギャッツビーは超人離れしているように見せかける姿が1番人間らしく、トムはクズだと思われるかもしれないが、妥当性や花から主人公にはトムに共感してほしかった。デイジーが風見鶏的に描かれるのは好みだった。こういうあり方も良いと思った。
ルサンチマン的にギャッツビーの堕落を喜んでいると言う感情ではなく、イチ人間としての幅としてトムの方が共感できた。ただ、トムの心理描写より、人間的につまらないギャッツビーを多く描いていたので面白くなかった。
物語の趣旨としては「謎の男ギャッツビーに迫る」なので、当たり前ではあるが迫った割には内実はショボかったのが気に食わなかった。
かわいそう
やっぱりまたレオは可哀想な役。
もうちょっと若かったらもっとカッコよくてこの役に似合ったのに。
トビーマグワイアもかわいそう。良い役だった。
美男美女が多くて良かった。デイジーめちゃかわいい。
トム唯一嫌い。
何かが、切ない。
謎の男ギャッビーとは?
という挿入部から始まり、徐々に正体が分かってくる。しかし展開が進むに連れて分かってくるようで分からない。最後まで正体の靄が取れない設定が見事でした。
そして最後は何かが、切ない。そんな映画です。
レオナルドディカプリオ好きは見るべきではないでしょうか?
しびれるほど活気ある映画
のっけから映像美に引き込まれた。映画はこうでなきゃ、とワクワク。
パーティーシーンでいきなり絶頂、お部屋をお花畑にしたシーンで大笑い等々、めくるめく展開に映画観た感100%越え!
ストーリーや細かな設定なんか関係なしに、個人的には相当好みの作品だ。これは大作でしょう。
活力源映画というか大人向けファンタジー映画というか、とにかく盛り沢山で大満足!
全205件中、1~20件目を表示