『スピード』みたいな展開か?と思っていたら、テイストはSABU作品みたいな感じ。しかも、犯人像を推測しようとしても説明が速すぎて理解できない。どうも軍需産業を中心としての不法取引やM&Aが絡んでいるようだし、日本人(たどたどしい日本語の韓国人)も絡んでいたりとわけがわからない。
爆弾配達人としてマークされることになったハン・キス(イ)とヘルメットを被ったために道連れとなったアロム=チ・チェンシム(カン)。2人は2004年の8月15日の光復節に行われた暴走族の事件で、チェンシムが暴走族のリーダー、キスを追いかけるという冒頭のシーンから関係があった。結局は彼に振られたのではあるが、最後にわかるように、チェンシムに普通の生活をしてもらいたいと願って振り切ったのだ・・・
ワイヤレスホンで次々と指令が下され、企業のトップに爆弾を手渡すキス。何しろ命令に従わないとヘルメットが爆発するのだ。そして警察は彼らとカーチェイスしつつ、真犯人を探す。といったストーリー。
ド派手なカーアクションの連続!車を何十台とぶち壊す激しさはハリウッドクラスなのだが、とにかくその派手さが多すぎるのと、編集し過ぎのため、緊迫感がそれほど感じられない。さらに爆弾をテーマとしたアクションを目いっぱい詰め込んでいるため興ざめする部分も・・・残念なのはコミカルな要素をメインに出し過ぎといったところか。評価は下がりっぱなしだったが、エンドロール時のメイキング映像にてジャッキー・チェン映画のように怪我人が続出している様子に敬意を表して1点+。