1969年公開のイギリス映画
1963年の「ピンクの豹」
1965年の「黄金の7人」
1966年の「続・黄金の七人 レインボー作戦」の系譜に連なる映画だと思います
最初のテレビアニメシリーズの「ルパン三世」、「ルパン三世 カリオストロの城」に多大な影響を与えていることは、本作を一目みたら分かります
イギリス独特のユーモアの感覚は、モンティ・パイソンとかと同じものです
英国らしさが爆発しています
だから、ジャンルがまるでちがうのに、何故か「小さな恋のメロディー」を観たくなってしまうくらいです
音楽はクインシー・ジョーンズ
あの「愛のコリーダ」とかマイケル・ジャクソンのプロデューサーとして世界の巨匠
といってもまだ本作の頃は、そこまではいかなくて名の知られた音楽家という程度
期待するようなブラックミュージックはなく、60年代のポップな感覚でまとめられています
肩の力の入ってない音楽です
でもさすがクインシー
全く古びていないのです
映像もまた、古びていません
ものすごく沢山の映画やコマーシャルやアニメに、オマージュされたシーンがあります
だから初めて観ても既視感が半端ないほどあると思います
クリストファー・ノーラン監督作品の常連俳優のマイケル・ケインが主演です
バッドマン・ビギンズシリーズのアルフレッドも若い時はこんなに男前だったという訳です
ブリッジャー役のノエル・カワードが素晴らしく印象的です
実は監督のピーター・コリンソンは孤児
孤児施設に慰問に来ていたノエル・カワードが、彼を引き取り後見人となって、自立させてくれたそうです
なので監督はこのブリッジャー役に、どうしてもノエル・カワードにお願いしたかったと言います
監督となった自分を見て貰いたかったのでしょう
ノエルの俳優引退作品となりました
ミニクーパーの驚異的なカースタントは、今日の目で見ても物凄いものです
夏休み、お気楽に観る映画に好適です