ミッドナイト・イン・パリのレビュー・感想・評価
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現実をおときばなしにする
売れっ子の脚本家でありながら実は作家を夢見るジル。愛らしいけど現実的で俗なフィアンセ。さいしょからうまくいくはずはないと思った。 パリってそんなに素敵なんだろうか? この映画をみたら、ちょっとそんな気にもなる。 古き良き音楽に乗せられて、時間旅行を楽しんだ。 夢見ること、、実はそれが芸術の原点なんだ、なんて思った。
憧れた時代のパリで
パリの雰囲気や音楽などが楽しめ想像が広がる。 ありきたりな主張ではあるけれど、不満の多い今だって、ちょっと身の置き場を変えるだけでガラッと変わる、と言うのはたまに聞くと見に積まされる。 もちろん、ヒロインのように憧れの世界に飛び込んで行ける若さも素晴らしい。
価値観が違うってのは悪玉ですな
自分の信じたものの意見やインスピレーションしか受け入れない人間はよくいるもので自分もそういう人間だと自覚している。
"Actually, Paris is the most beautiful in the rain."
ガブリエルと上手くいくことを祈るばかりである。
小説執筆中の主人公ギルは婚約者達とパリに訪れる。そこで彼は深夜1人...
小説執筆中の主人公ギルは婚約者達とパリに訪れる。そこで彼は深夜1人で街を歩いているとある車と出会い、その車に乗る。すると彼の愛して止まない1920年にタイムスリップ。実在した有名な小説家や画家達と出会っていく物語である。 https://t.co/LkglOSaNV1
パリの幻想
小説家志望の脚本家の男が憧れのパリで婚約者の家族と過ごすものの、ふたりの価値観はすれ違うばかり。 一人っきりで真夜中のパリに迷っているとクラシックカーがやってきて憧れの時代にタイムスリップ。そこにはフィッツジェラルドやヘミングウェイ、ピカソ、コール・ポーターが集う。なんてゴージャス。 人それぞれ憧れる人も時代も違う。雨の夜に濡れながら散歩することが素敵だと思える相手が側にいるのがなんたって一番素敵な生活だ。しかし探偵ったら可哀想にw えっとゴッホは出てきませんw ポスターゴッホだけどね。
古き良きパリがある
何もしたくない昼下がりに観たい映画。 小説家がパリ旅行中に1920年代と現代のパリを行き来する、ファンタジー。 まさかフィッツジェラルドやヘミングウェイ、ダリ、ピカソなどの当時のゴールデンエイジ達に出逢えるとは。ウディアレンは相当素晴らしい妄想癖があるのだろう。この時代に生きた芸術家が好きなら、この映画はとても愛おしく思えるだろう。 マクアダムス、マリオン、レアセドゥ 素晴らしきゴールデンエイジなヒロイン達が華を添える。
出演者も登場人物もオールスター。古き良き時代とはその時代に生きてい...
出演者も登場人物もオールスター。古き良き時代とはその時代に生きていないからこその憧れに過ぎないのかもしれないがやはり自分が黄金時代だと思う時間に留まりたい。ファンタスティックな気持ちにさせてもらった。
可もなく不可もなく
評価が良かったので鑑賞。悪くはなかったが、面白いかと言われると普通。人におすすめまでして観てもらいたいとは思わない。
1920年代のパリにいる芸術家が出てくるが、芸術などに興味があまりない日本人だと、名前を聞いても分からない人物が多い。主人公のギルが「まさかあの〇〇に会えるなんて!」と始終驚いて興奮しているが、共感できない部分もあった。名前だけ出てくる芸術家も入れると数が多く、各々の人物はちょい役で深みは無い。
Wikipedia片手に、芸術家たちの名前が出るたび映画を止めて調べながら観た。名前を知っている人が観ると、もっと楽しいだろうと思う。
主人公ギルの憧れる1920年代のパリと、ギル周囲の現代アメリカ人との対比が、夢と現実の対比になっている。
現実では婚約者にも、その両親にも、婚約者の友人にも、空気が読めず、夢見がちで頭がおかしいと批判ばかりされているが、不思議なことに1920年代の人々はギルを批判しない。未来から来たため、ズレて素っ頓狂なことを言うギルを拒絶せず、受け入れ、共に楽しんでくれる。
過去=夢は拒絶しないのだ。これは、ギルが現実から目を背け、夢を肯定しているからそうなのだと思った。
しかし、展開が変わったのは中盤~終盤。ここだけが作中で唯一面白いと感じたところ。
1920年の魅力的な女性アリアドナとギルが、ベル・エポックのパリにタイムスリップしてしまった時。
その時代の画家たちが口をそろえて「生まれるならもっと昔が良かった。ルネッサンス時代に」と言うのだ。そして、「ぺル・エポックこそがパリの黄金期よ」と夢見がちな顔をするアリアドナに自分を重ねて、ギルは初めて自分を客観視する。
所詮どの時代に生まれても、昔が良かったと言うのだ。現代でも、1920年代でも、ベル・エポックでも、ルネッサンス時代でも。
ベル・エポックのパリに残る選択をしたアリアドナと、ギルは別れる。彼女との別れは、1920年代こそ黄金時代だと夢見る自分との別れなのかもしれない。
だが、現代に戻ったギルは、パリを愛しつつ現実にも目を向けるようになったので、別れは大きな前進なのではないかと思う。
豪華すぎだ!!!
まず美しい光景はあっぱれ 人生は思わぬところに着地するよね それにしても豪華だった うるさいレイチェルマクアダムス 思わせぶりのマリオンコティアール 街角のレアセドゥ エイドリアンのダリは本当にダリだった(笑)
みーんな夜更かし!
まず、婚約者が冷たすぎて、なぜ婚約まで至れたのか不思議。
絵画の全盛期だった頃は、サロンでの芸術家同士の交流が盛んだったってよく聞くし、美術館の説明では芸術家の交友関係がよく示されているけれど、それを映像化したらこうなるんだなぁ〜という内容。
パリを背景に、友達どうしが集まって仲良くしながら、それぞれが好きな物を描いたり書いたり作ったり弾いたりしていて、とっても楽しそう!
主人公はそこに古いプジョーで迷い込んでは、ヘミングウェイやピカソに出会って、アドリアナからモディリアーニの話を聞いたり、フィッツジェラルド夫婦の妻の気まぐれに驚いたり、コールポーターのピアノを聞いたり、ブニュエルに皆殺しの天使の助言をしたり、ガートルードスタインに小説の助言を受けたり、サイの話をするダリやマンレイに会ったり。
でも、アドリアナは更に昔に憧れている。ロートレックやドガやゴーギャンや。ピカソはゴーギャンと交友があったとは聞くけれど、ロートレックを尊敬していたなんて色使いや画風が違いすぎるから面白い。でも、彼らは更にミケランジェロの頃に憧れていて。
懐古主義はいつの時代もあるけれど、結局は今だねとなる。
その現代では、当時の芸術について知ったかぶりの批評をインテリ教授でもしていて、それをお金持ちの上流層が信じていて、でも実は違うことってたくさんあるんだろうなと思った。
パッケージからゴッホをイメージしていたけれどゴッホはなかった。モネは出てきた。
観光とはまた違う、歴史と芸術が積み重なってできあがった文字通り、絵になるパリの街を存分に味わえた主人公が羨ましい。
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