ミッドナイト・イン・パリのレビュー・感想・評価
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文化的で洗練したものに対する憧憬。
パリの魅力はそこに集まった人々の力によるものなんだと思う。
でもそういう人々を集める力がパリという街にあるということでもある。
自分がいる現代は、いつだって色褪せて見えてしまう。
過去の煌めきに焦がれてしまうのは、いつの時代でも起こることなんだ。
自分が存在している「今」を見つめることの大切さを思った。
俺が求めていたウディ・アレン映画
前にも一度見たことあった気がしたが、あまり内容も覚えてなかったので再度鑑賞。
ストーリーは一言で言うならばタイムスリップ系コメディだろうか。
ウディ・アレン特有のコミカルな感じに加え、パリの情景、アドリアナとギルの恋愛模様、全てが上手く融合されて素晴らしい映画である。
賞賛すべきはギルを演じたオーウェン・ウィルソンであろう。知的なのに空回りしがちなギルを自然に演じていた。
ウディ・アレンの映画に虜になってしまうのは、クスッと笑えるウィットに富んだ会話に、美しい情景やラブストーリー、人間関係を完璧に融合するからである。軽い気持ちで鑑賞できるのに鑑賞後には心地よい余韻に浸れる。
パリで12時の鐘が鳴った後に現れる女性が自分の好みを把握してたら要注意だ。彼女もまた「あの時代は良かった」とタイムスリップしてきた人かもしれない…
タイトルなし
パリの街の美しさ、ロマンティックの塊
主人公(オーウェンウィルソン)は婚約者(レイチェルマクアダムス)とパリに旅行に来てパリに住みたいと思うが、反対される。知識人とレイチェルマクアダムスがめちゃ仲良い。ワイン試飲会の後迷って、階段に座っていていると、12時の鐘が鳴り、古い車が迎えに来る。誘われたまま乗ると、主人公が好きな1920年代に戻っていた!
戻って色々恋とかして、婚約者のピアスを盗んで渡そうとしたりして、どの時代の人にとっても、黄金時代は昔なんだな、と悟る。レイチェルマクアダムスが知識人と浮気していることが発覚などして、別れる。
まあ色々あって、最後はレコード売る姉ちゃんと一緒に夜の雨の降るパリを散歩する。
めっちゃ良い
世界観が素敵すぎる
パリへの小さな逃亡
パリ観光ビデオ
「パリ、サイコー!」とか言ってるうちに、いつの間にかタイムスリップ。
ヘミンウェイ、ピカソ、スタイン、ダリ、TSエリオット、
嘗ての名だたるアーティストたちに出会い益々夢中。
更にはピカソの愛人アドリアナに惚れ込んで、
足繁くタイムスリップすることになるギル。
昼は現代、夜は1920年代。
どちらも大事でどっちつかずのギル。
でもある時、アドリアナと今度は1800年代のパリにタイムスリップ。
「この時代サイコー!」とのめり込むアドリアナに、
引いた目で見るギル。
ここでギルは自分とアドリアナを重ね合わせて、
「結局みんな“昔が良かった”って思うのかな」という、
落としどころを見つけたのかな、と思ったら、
あれ?結局そーゆー結論?、と
若干肩透かしな結末。
最初から思っていたが、ギルはチョーわがまま。
こんなギルにイネズが惚れる要素は無い気がする。
昔の著名人たちがかなり滑稽に描かれている。
ダリはかなり‘いっちゃってる’。
ピカソはヒトラーみたい。
パリの魅力は存分に味わえると思います。
懐古趣味のトラップが描かれているがそれに関するメッセージにはあんま...
ウッディ・アレン版『巴里のアメリカ人』
パリはすてき
芸術家がわからない。。
Woody Allen
映画界の異端児ウディ・アレン・
とうとう彼の世界に足を踏み入れてしまった。脚本家として、卓越した才能を持つことで知られる、ウディアレン。映画の常識を大きく覆し、今もなお、コンスタントに作品を作り続けているレジェンド映画監督・脚本家の一人。自分はまだまだ、初心者ウディアレンをどう楽しめばいいのかはこれからってとこ。
本作は94分。最近150分超えの作品を数多く観ていたせいか、エンディングを迎える準備ができていないまま終わってしまった。別の言い方をすれば、ウディアレンの世界を純粋に楽しんでいたっがために、時が経つのを忘れてしまっていた。フランスのパリという舞台で、なんの前触れもなくタイムトラベルが始まり、リズミカルにストーリーが進んでいく。物語の中心は、主人公ギル。ギルの主観というか、ギルのストーリーといってもいいようなぐらい彼の感情を追っていくスタイルで描かれる。
私が素直に楽しめたのは、有名すぎるヨーロッパの芸術家たちがキャラクター満載でたくさん出てきたところにある。まず、アイデアでウディアレンの1勝。バケーションで訪れたパリで脚本家の主人公がタイムトラベルをして芸術家たちに感化させられる。タイムトラベルをここまで、しれっとやってのけるアイデアがすごい。ここまで使い古させたアイデアであっても、いまだにタイムトラベルした主人公は驚いて、タイムトラベルで遊んだり、悪いことに使うのがセオリー。夜になったら過去に戻るという、まるでディズニーの世界のような設定を夫婦と仕事へと抵抗させたところにこの作品の礎がある。
その後も知る人ぞ知る、芸術史のジョークがたくさん落ちているのだが、正直半分ぐらいは見落としているだろう。
ウディアレンは会話を描く天才だと言われている。私の最も弱いところ。今作でも会話でシーンが動いていくのは間違いない。ただ、一つのワードで物語が動くというよりも、ストーリーを通してキャラクターが変化していく様子が、会話を通して伝わってくる。言葉数の多さや、言い回しなど決して、コーエン兄弟の各セリフのように難しくはない。まぁ、まだこれから。
監督として、ブロッキングにも特徴がある。カメラには映らない部分を使った表現は素敵。カメラの後ろや、壁の後ろなど、カメラの存在を感じさせないようなブロッキングは、ウディアレンの美しい世界を視聴者の想像力を使ってさらに広げる。
視聴者を使って映画を作り上げていく監督なのだろうか?それとも、視聴者を引き込んでいくようなインパクトのある監督なのだろうか?
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