ミッドナイト・イン・パリのレビュー・感想・評価
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古き良きパリがある
何もしたくない昼下がりに観たい映画。
小説家がパリ旅行中に1920年代と現代のパリを行き来する、ファンタジー。
まさかフィッツジェラルドやヘミングウェイ、ダリ、ピカソなどの当時のゴールデンエイジ達に出逢えるとは。ウディアレンは相当素晴らしい妄想癖があるのだろう。この時代に生きた芸術家が好きなら、この映画はとても愛おしく思えるだろう。
マクアダムス、マリオン、レアセドゥ
素晴らしきゴールデンエイジなヒロイン達が華を添える。
出演者も登場人物もオールスター。古き良き時代とはその時代に生きてい...
出演者も登場人物もオールスター。古き良き時代とはその時代に生きていないからこその憧れに過ぎないのかもしれないがやはり自分が黄金時代だと思う時間に留まりたい。ファンタスティックな気持ちにさせてもらった。
可もなく不可もなく
評価が良かったので鑑賞。悪くはなかったが、面白いかと言われると普通。人におすすめまでして観てもらいたいとは思わない。
1920年代のパリにいる芸術家が出てくるが、芸術などに興味があまりない日本人だと、名前を聞いても分からない人物が多い。主人公のギルが「まさかあの〇〇に会えるなんて!」と始終驚いて興奮しているが、共感できない部分もあった。名前だけ出てくる芸術家も入れると数が多く、各々の人物はちょい役で深みは無い。
Wikipedia片手に、芸術家たちの名前が出るたび映画を止めて調べながら観た。名前を知っている人が観ると、もっと楽しいだろうと思う。
主人公ギルの憧れる1920年代のパリと、ギル周囲の現代アメリカ人との対比が、夢と現実の対比になっている。
現実では婚約者にも、その両親にも、婚約者の友人にも、空気が読めず、夢見がちで頭がおかしいと批判ばかりされているが、不思議なことに1920年代の人々はギルを批判しない。未来から来たため、ズレて素っ頓狂なことを言うギルを拒絶せず、受け入れ、共に楽しんでくれる。
過去=夢は拒絶しないのだ。これは、ギルが現実から目を背け、夢を肯定しているからそうなのだと思った。
しかし、展開が変わったのは中盤~終盤。ここだけが作中で唯一面白いと感じたところ。
1920年の魅力的な女性アリアドナとギルが、ベル・エポックのパリにタイムスリップしてしまった時。
その時代の画家たちが口をそろえて「生まれるならもっと昔が良かった。ルネッサンス時代に」と言うのだ。そして、「ぺル・エポックこそがパリの黄金期よ」と夢見がちな顔をするアリアドナに自分を重ねて、ギルは初めて自分を客観視する。
所詮どの時代に生まれても、昔が良かったと言うのだ。現代でも、1920年代でも、ベル・エポックでも、ルネッサンス時代でも。
ベル・エポックのパリに残る選択をしたアリアドナと、ギルは別れる。彼女との別れは、1920年代こそ黄金時代だと夢見る自分との別れなのかもしれない。
だが、現代に戻ったギルは、パリを愛しつつ現実にも目を向けるようになったので、別れは大きな前進なのではないかと思う。
豪華すぎだ!!!
まず美しい光景はあっぱれ
人生は思わぬところに着地するよね
それにしても豪華だった
うるさいレイチェルマクアダムス
思わせぶりのマリオンコティアール
街角のレアセドゥ
エイドリアンのダリは本当にダリだった(笑)
みーんな夜更かし!
まず、婚約者が冷たすぎて、なぜ婚約まで至れたのか不思議。
絵画の全盛期だった頃は、サロンでの芸術家同士の交流が盛んだったってよく聞くし、美術館の説明では芸術家の交友関係がよく示されているけれど、それを映像化したらこうなるんだなぁ〜という内容。
パリを背景に、友達どうしが集まって仲良くしながら、それぞれが好きな物を描いたり書いたり作ったり弾いたりしていて、とっても楽しそう!
主人公はそこに古いプジョーで迷い込んでは、ヘミングウェイやピカソに出会って、アドリアナからモディリアーニの話を聞いたり、フィッツジェラルド夫婦の妻の気まぐれに驚いたり、コールポーターのピアノを聞いたり、ブニュエルに皆殺しの天使の助言をしたり、ガートルードスタインに小説の助言を受けたり、サイの話をするダリやマンレイに会ったり。
でも、アドリアナは更に昔に憧れている。ロートレックやドガやゴーギャンや。ピカソはゴーギャンと交友があったとは聞くけれど、ロートレックを尊敬していたなんて色使いや画風が違いすぎるから面白い。でも、彼らは更にミケランジェロの頃に憧れていて。
懐古主義はいつの時代もあるけれど、結局は今だねとなる。
その現代では、当時の芸術について知ったかぶりの批評をインテリ教授でもしていて、それをお金持ちの上流層が信じていて、でも実は違うことってたくさんあるんだろうなと思った。
パッケージからゴッホをイメージしていたけれどゴッホはなかった。モネは出てきた。
観光とはまた違う、歴史と芸術が積み重なってできあがった文字通り、絵になるパリの街を存分に味わえた主人公が羨ましい。
タイムスリップものを多く見てきたけれど、この映画のポイントは過去に...
タイムスリップものを多く見てきたけれど、この映画のポイントは過去に行って過去を変えるわけじゃなく、過去に行って未来が変わっていく新しい形だと思う。
ノスタルジーに長けていて1度はパリに行くことが人生の目標になった映画。雨の中を歩きたい。
ノスタルジー
OPからパリの美しい街並みに見惚れる。
いつの時代も美しい過去に想いを馳せる。ノスタルジーに浸っても今を大切に生きる事を教えてくれる、まさしく夢を見ているような気持ちになれるロマンチックなストーリー。ワクワクした気持ちで見終わってからもほっこりした。
古き良き時代
あの頃に生まれてたら良かった!など思うことあります。わかります。
内容が個人的に深すぎず、程よい浅さで「今」を生きてる事を堪能できるよう後押しされる映画でした。等身大でいいんだよ、みたいな
さっぱりしてて所々クスッと笑える要素もあり、何より図が全て美しい…。どのシーンも美しいパリでいっぱい……
お酒飲んでほろ酔いな時に軽く観るのにいい映画だなって思いました。
あっさりとした幕閉じ(いい意味で)
先ずは風景、次に背景音楽すべてがうまく混ざっていて心地よかった。過去への強い羨望がスリップの引き金に。
時に良い方向に。時に悪い方向に。身まで委ねたのが、アドリアナ。彼女はこれからもエポックを彷徨うことになってしまうのでは?そんな不安が残りました。
ギルは一度は委ねたまでもそこのカラクリに気付くことが出来たから、現実そしてこれからの未来に向かうことが出来たのかな。
過去との交流は懐古するところまでが丁度いいんです。
音楽が◎
音楽が特に好きだったー
パリの映像も綺麗だし。
ウディ・アレンの映画って、独特な雰囲気(いい意味)あるけど、
この映画も、独特だったなー。
昔の偉人たちを題材にした映画が元々好きなので、
これは結構設定自体が好きだった。
雰囲気がとても好きな映画でした。
ジャズがぴったりな映画。
黄金時代はいつ?
1920年代の芸術が花開く時代に
想いを馳せる現代の主人公。
わかるなぁ。私も古き良き時代の雰囲気を好きになるし、ダリのいた時代なんて最高。
昼と夜とが交互に描かれ、
騒々しく窮屈な現代と
奔放で自由な1920年代が繰り返される。
全体的にテンポがよく、
どこかコミカルで見る者をワクワクさせる。
なぜタイムスリップするのか等
細かいところはあまり気にせず
スッと入り込める作品です。
ラストシーンも個人的にはとても好き。
この時代の芸術家が好きな方は絶対楽しめます。
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