ミッドナイト・イン・パリのレビュー・感想・評価
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現在に不満は付きもの。憧れの時代にタイムスリップしたら、その時代を...
現在に不満は付きもの。憧れの時代にタイムスリップしたら、その時代を生きてる人は昔は良かったと言っている。自分に照らし合わせてみて、今を生きることに向き合うことにした主人公にちょっと勇気をもらえる。素敵な街並みに、ベルエポックじゃなくて良いからパリに行きたくなった〜
1920年代の真夜中のパリ
主人公の婚約者(自己主張強め女子)をレイチェル・マクアダムスが演じていましたが、この作品でもお洒落でキュートでした。( が・・・。)
「戦場のピアニスト」で主演したエイドリアン・ブロディが、まさかのダリ役を 👀
20年代の真夜中のパリの酒場の賑わいや、空気感が
お洒落でした。
もしも、目の前に芥川龍之介や江戸川乱歩が現れたなら、私もテンションが上がるでしょうね。
そんな、ミッドナイト・イン・パリでした。
NHK - BS にて鑑賞
フランスは人を開放的な気分にさせるのか
ラストのキラキラ輝くエッフェル塔は綺麗だった。
婚約者と別れ、失意のなか、これからどうなるのか、と心配していたが、あのエッフェル塔が「そんなことは些細なことだよ」と囁いているように思えた。
その矢先、偶然通り過ぎた顔見知りの女と恋に落ちそうな予感をよぎらせて幕を閉じた。
TO LIVE IN THE MOMENT
『マンハッタン』のように、映画はBGMとパリのいくつの名所や町の広角レンズから始まる。最初の10分ぐらいを観て、『それでも恋するバルセロナ』のパリ・バージョンじゃないかと思ったが、やはり間違った。ウディ・アレン監督は今回同じように都市ーーかつロマンチックとして世界的に有名な大都市--を中心に物語を紡いだが、物語の展開は全く異なった。今回のテーマは、男女関係より、むしろ個人と時代の関係、あるいは自分が今の時代にいかに生きるのかのように私には思われる。それに対して、ウディ・アレン監督の答えは、「TO LIVE IN THE MOMENT」じゃないかと私は思う。
皆殺しの天使
単なるフランス観光映画かと思っていたら、とんでもない方向に向かってしまう。今まで観なかったことが悔しくてたまらない思いにもなったのですが、最近見た『皆殺しの天使』(1962)のおかげでルイス・ブリュエルにプロットを教えるシーンには大爆笑!ネタ的にはBTTFみたいですが、マニアックな作品でもあるので、その辺りはウディ・アレンらしさが出ていた。
簡単に言ってみればタイムスリップもので、フィッツジェラルド夫妻、ヘミングウェイ、ピカソ、ガートルード・スタイン、コール・ポーターなどなど有名人がいっぱい登場する。深夜12時の鐘とともにクラシックカーが現れ、飛び乗るオーウェン・ウィルソン演ずるギル・ペンダー。彼の書こうとしている小説の主人公も懐古趣味の店を経営するので、雰囲気はぴったりだった。赤みがかった映像も過去にスリップすると古びたフィルムのようにさらに赤みが増すというのもオシャレだ。
ピカソやモディリアーニ、ヘミングウェイとも愛人関係にあったアドリアナ(多分架空の人物:マリアン・コティヤール)に惚れてしまったギル。婚約者イネズ(レイチェル・マクアダムス)のことも愛していたけど、2人とも愛することはできるんじゃないかと楽観的に考えてしまう。時代が違うからどうのこうのと。友人ポールとも親密になっていたイネズのことが心配にならない時点でアウトですけどね。
過去から過去へ。ベル・エポックの時代。懐古主義も度を過ぎると、どんどん過去が良くなって見える。しかし、医療の問題など未来には確実に便利な面がある。ギル以上に懐古趣味だったアドリアナに愕然・・・馬車の登場もgood
笑いの要素と英米文学の歴史、美術史を楽しむ作品。相変わらず政治ネタもあるし、プロットよりも細かなところに笑ってしまう。探偵もブルボン王朝まで行ってしまったみたいだし、オチもしっかりつけているところが凄い!レイニーデイを観てこの作品を思い出すのも致し方ない。
パリは麗しい~
誰かに勧められて借りて観た。
パリの観光案内かと思わせるような、美しく麗しいパリの風景。
芸術の都チックな切り取り方で、映像だけでも見ごたえありそう~
なんて見始めたら、なんかこのセリフの多い映画の感じ、観たことある・・・
そうだ、監督がウディ・アレンなんだよね。
主人公は本人かしらん!?なんて想像しながら観るのも面白いかも。
超シャレオツなバック・ツー・ザ・フューチャーか!?
そして得られたものは・・・
全編美しい映像で音楽がノスタルジックで素晴らしい。
いつかまたパリを訪れたい。
パリに+0.5★
40年前とは変わっているとしても、おおよそ残しているであろうフランス人って、凄いわ。
日本とは文化の違いを感じるわ。
今ないものに憧れる
ちょーどお母さんの昔のアルバムを見て
お洋服可愛いな〜昔にしかない趣が素敵だな〜
この時代に行ってみたい。って考えていたところに
みたのでほんとタイムリーな映画でした
評価も高かったので楽しみに見たのですが、とにかく素敵。映像とか衣装もだし、パリの良さとか昔の雰囲気が最高でした。引き込まれる感覚。
俳優さんもみんな豪華だったし序盤からトムヒだっ!ってなって、
お洋服もやっぱりとってもゴージャスで可愛いくて
私もちっちゃいバック持ち歩きたいってなりましたw
自分がもっと出てくる有名な芸術家に詳しければもっとワクワクしたかも。ってちょっと残念。
でも誰しも好きなものや趣味はあるから、
こうやって本来会えるはずのない有名な人に会えるっていうだけで興奮するきもちがよくわかりましたね
オタク要素をすごい感じたというか…
みんな結局昔は良かった〜て思う心理にはとても納得ですね。ないものねだりじゃないけど、みんな手に入らない所に理想を思い描き続ける。私もその1人です。
多分これは永遠に無くならないじゃないかな。
だから今の自分に満足できている人はすごいです。
まあひっかかったのは婚約者がうざすぎてよく婚約までいったなって思ってしまったんですけど、www
あんな人絶対友達にもなりたくない…
知識人男も結構居るタイプだけど本当に苦手なタイプ
2人とも人の話全然聞かないやん…
それがより現実から過去への憧れを引き立たせたのかな〜とは思うけどかなり露骨だったな〜
まあでも最後の終わり方も素敵で、みて良かったです。
夢のようで現実をみさせられる映画。
でもそれでも昔の時代にいってみたいなって思いますw
お洋服とかたしかに昔流行ったものがまた流行ったりするけど、やっぱり街並とか、その街にいる人たちのファッションとか見た目は変えられないから、その時代にいないとわからない雰囲気とかありますよね〜
まあだからこそ私も今の風景や、時代を感じながら今だからこそできる事を沢山やろうと思います。
間違いなく傑作だ
ベル・エポックというシャンパンがある。花柄の模様のボトルに入っていて、大変に美味しいシャンパンである。フランス文学科出身者として薀蓄を書かせてもらうと、エポック(epoque=フランス語、女性名詞)は時代、ベル(belle=フランス語、形容詞beauの女性形)は美しいという意味で、直訳すると「いい時代」ということになるが、パリでベル・エポックというと、19世紀の終わり頃を指す。マルセル・プルーストが「失われた時を求めて」を書いた時代だ。ちなみにフランス語の名詞では太陽が男性名詞、月が女性名詞、愛が男性名詞、死が女性名詞である。戦争(guerre)は女性名詞だ。
本作品にもベル・エポック時代が登場するが、主人公ギル・ペンダーが憧れているのはベル・エポックよりも少し下った1920年代あたりだ。その頃パリにいたスコット・フィッツジェラルドは様々なプロフィールを持っていたようで、本作品では大変に明るい前向きの愛妻家だが、映画「Genuis」(邦題「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」)では、真面目で暗い性格に描かれている。生活費のために短編ばかり書くと、ジュード・ロウ演じる主人公トマス・ウルフに指摘を受けたりする。本作品の明るいフィッツジェラルドにはトム・ヒドルストンがよく似合う。
実際のヘミングウェイはいざしらず、本作品では世間一般が理解している豪放磊落な作家そのままだ。サルバドール・ダリもルイス・ブニュエルもエキセントリックなイメージを崩すことなく、寧ろ誇張して登場している。このあたりは知る人ぞ知るで、笑える人は笑えると思う。知らなくても雰囲気を味わえるので問題なし。
パリに在住する文化人たちは大抵が哲学的だ。対してギルの婚約者イネズの友人であるポールは知っていることを並べ立てるだけの男である。衒学的な人物だなと思ってみていたら、その後「Pedantic」という言葉が登場したので思わず頷いた。台詞を言ったのがサルコジ大統領夫人のカーラ・ブルーニというのも面白い。
数日間の物語の到る所にウディ・アレンの才気煥発なアイデアが鏤められていて、どの場面を切り取っても楽しめる。マリオン・コティヤールが当時の美人として主人公の相手役を務めるが、この百年で美人の基準はあまり変わっていないようだ。
総じてウディ・アレンらしい細部にこだわった作品で、全体としても面白いし、ディテールも愉快な場面ばかりだ。主人公の最後の決断には快哉を叫びたくなる。間違いなく傑作だ。7月日本公開の「レイニー・デイ・イン・ニューヨーク」も楽しみである。
ウディ・アレン監督作品の中で一番好きな映画かも。ウディ・アレンの薀...
ウディ・アレン監督作品の中で一番好きな映画かも。ウディ・アレンの薀蓄野郎がどれほど嫌いかいつも映画で伝わってくる。笑
コミカルなテンポで進む物語とパリの美しい風景。昔の偉人たちとの出会い、とっても面白い設定だった。
【”レッツ、エンジョイ!ドリーミングナイト・イン・パリ!””けれども、現代だって不満も多いけれど、黄金時代さ!” フランス19世紀末~20世紀初頭の文化人多数出演のファンタジックムービー。】
<夜中の12時の鐘が鳴るとギル(オーウェン・ウィルソン)が出会う、20世紀初頭のパリ在住の芸術家の顔触れが凄い。(その方々を演じた俳優さん達も凄い。キャスティングの妙も見どころである。)>
1.ギルが迷い込んだパーティで出会った人々
・スコット・フィッツ・ジェラルド夫妻(奥さんはジル)
・ピアノを弾いているのは、コール・ポーター
・ホストはジャン・コクトー
・ヘミングウェイ(野性的で偏屈・・、だが魅力的。”作家同士はライバルだ!)
2.翌晩
・アドリアナ(マリオン・コティヤール:美しく魅力的で、衣装も素晴らしい。マリオン・コティヤールご自身の存在自体が、1920年代のパリに合っている・・。アドリアナが数々の文化人と浮名を流したのも納得の姿である。)と出会い、一発で恋に落ちるギル。
(現代には、イネス(レイチェル・マクアダムス)という魅力的なフィアンセがいるのに・・。だが、気持ちは分かるぞ・・。究極の選択かもしれない・・)
・ピカソ(アドリアナとお付き合いしているらしい・・)
・アドリアナは、”ココ・シャネルに憧れ、モディリアーニと暮らしていた”と語る・・。
ーどんどん、当時のパリに入れ込んでいくギル。ー
翌日、お土産屋(かな)を営む素敵なパリジェンヌ(レア・セドゥ)と出会い、イネスとその両親との観光で訪れた美術館で、(前の晩観た)モディリアーニの絵について熱く語るジル(おいおい、昨晩君が聞いた事だろう、と心中突っ込みながら楽しく観賞)。驚き、呆れるイネス達・・。(そりゃそうだろう。最初はパリ観光に乗り気じゃなかったのだから・・)
3.翌々晩に出会った人々
・ダリ(”私の事を覚えていてくれたまえ”、と宣う。今では全世界の人が貴方を知ってるよ!と楽しく突っ込む)
・ルイス・ブニュエル(で、彼に映画のヒントを語っちゃうギル。笑う。)
・マン・レイ
ーイネスのパパはギルの様子を怪しみ、探偵を雇う。おいおい・・。-
ギルはイネス達との観光を断り、パリの散歩を楽しむ。あのパリジェンヌ(レア・セドゥ)から買ったアドリアナの手記の内容を聞いてついやってしまったこと・・。そこに突然、イネス達が戻り、大慌て。(”ピアス事件”、笑う・・。)
4.さらに翌晩
アドリアナが憧れていた、”ベルエポック時代”のパリへ、彼女と”マキシム”へ・・
”マキシム”には、当然ロートレックが、本を静かに読んでいて、ゴーギャンやドガの姿も・・。
ー が、アドリアナが”この時代に住みたい・・、”と言った際、我に返ってギルが言った言葉が秀逸であった。ー
そして現代、ギルはイネスと別れ(イネスの浮気も分かったけれど、本当の理由は違うね・・)、パリに住むことを決める。
<ラストが粋である。
川沿いをあのパリジェンヌが”私は、ガブリエル”と初めて名を明かし(パリに来た観光客から、パリに住む人に昇格!)、雨の中、二人で歩く姿を背面から映し出す・・。(ギル、パリに来た当初は”雨の中を歩くなんて!って言ってたじゃない・・)
いやあ、素敵な映画でした。>
■「ディリリとパリの時間旅行」を観たくなりました・・。
過去の時代への憧れと未来への恐れ
いつの時代の人も、今現在の退屈や不満から、過去は良かった、と言う。だからこそ、私たちは過去への憧れを捨てて、現実という今を、ちゃんと、生きなければならない。過去への憧れは現実逃避だと。
このことは、正しいことかもしれないけれど、わたしたちは、なぜ、そこまで過去の時代に憧れ、焦がれるのだろう。なぜ、未来ではなく、昔に憧れるのだろう。
それはすでに過ぎ去ってしまった時間だから、ではないかと思う。もう戻らない、終わってしまった、流れてしまった、時、は失われているからこそ美しく感じられるのかもしれない。
わたしたちはいつかの未来に必ず死ぬ。時間は絶えず流れていく。だからこそ、すでに過ぎ去ってしまった過去の時間にしがみつきたくなったりもする。
パリ愛に溢れる映画
パリをこよなく愛する映画脚本家ギルは、観光でパリを訪れたある夜、1920年代のパリにタイムスリップする。憧れの作家・画家との邂逅に歓喜しつつ、黄金期のパリの街に心酔していく中で、ギルは婚約者がいるにも関わらず過去の時代の女性と恋に落ちる。
とにかくパリの街並みを美しく魅せている。昼の活気溢れる大通りから、雨の降る物憂げな路地まで、どれもが画になる代物であり、ギルの言い分はとても良く分かる。
またそうした街の美しさに劣らず、女優陣が誰も彼も美人で華やかである。作中のパリは現代にもタイムスリップした先にも美しい女性がおり、彼女らに惹かれる男性陣との恋模様が描かれている。ギルの婚約者(彼女も美人である)がラストに言い放つ「パリは恋の街なの 大人になって」というセリフは、美しい女性と恋愛で彩られたパリを見事に表していると思う。
ストーリーはタイムスリップと恋愛を軸に軽快なテンポで進んでいく。特に歴史上の偉人たる作家・画家たちは、いわゆる「キャラが濃い」人物として書かれており、彼ら彼女らとギルのやりとりを見ているだけで話に引き込まれていく。キレキレの詩的センスのまま会話してくるヘミングウェイなどは必見である。
街並み、女性と恋愛、面白い作家たち。これらが織りなす美しさと憧れに満ちたパリの魔力が存分に描かれた作品となっている。
夢物語…
音楽も相まってウディ・アレン監督らしく、とてもお洒落な作品でした。
女性陣はみんな美しくて恋に落ちないわけがない… 主人公に共感しちゃいます。
キャシー・ベイツは出番は少ないけど、すごい存在感。そしてエイドリアン・ブロディのダリは最高でした!
ただ文豪や画家などそれなりに知っていないと面白くないかも…。
主人公は最後に大切な事に気づいたようで良かったです♪
中途半端な大人のファンタジー映画
豪華キャストでパリの魅力を映像で存分に味わう他は、特に感じることはなかったな…
いとも簡単にタイムスリップ出来るし、それがリアルだと言う設定にも興醒めだ。
個人的にレイチェル・マクアダムスの役どころも残念ながら違う感じがしたな。
オシャレ
先日パリに行ったのでなにかこう、パリぽい映画がみたくて鑑賞したが、大当たり。
タイムスリップ物なのだが過去に憧れた主人公が偉大な芸術家達に会うのがとても面白い。
そんなに芸術家には詳しくないがなんかそれらしさが伝わる、ピカソ、ヘミングウェイ、ダリのそれっぽさに思わず笑みが溢れました。
人は常に過去への憧れを持っていてそれはあくまで憧れ。みたいな話なんだけど過去からさらに過去にいくのは面白かった。
価値観の似たパリジェンヌ、途中で会ったときから主人公にぴったりだなあと思っていたらラストの雨のパリ。
素敵でした、音楽もとてもよい。
主人公はオーウェンウィルソンの軽いテイストがぴったり合っていた。キャシーベイツが出ているのもびっくりで、エイドリアンブロディには笑った。
俳優もとにかく豪華でした。
とにかくパリの街は本当にカフェや、本屋、街並みがとてもオシャレなので実際の街を見てこの映画をみるとかなり良さが増すと思いました。
大人のおとぎ話
以前鑑賞したことをすっかり忘れていて、年代もののプジョーに乗り込むところで思い出した。あの時代のあの人に会いたい。それは誰もが一度は願ったことのある夢だろう。その点、こと芸術を愛する者にとってパリという街は、時間を遡るのに最適であるに違いない。その夢が叶うとしたら。しかし、主人公は土壇場で我に返り、現代に戻ることを選択する。何も教訓的な理由ではなく、至極現実的な理由で。おそらく彼は芸術家にはなれない。ただ、今の人生を楽しむことには成功するだろうと思わせるラストシーン。うーん、いいなあ。
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