アオグラ AOGRA

劇場公開日:

解説

川上健一の自伝的小説「四月になれば彼女は」を、本作が劇場用長編デビューとなる小林要監督が映画化した青春群像劇。1968年の青森県南部。高校を卒業して地元工務店への就職を翌日に控えた沢木は、親友の伝法寺の駆け落ちを手伝うことに。ところが、2人は偶然にも駆け落ち相手の父・熊夫とばったり遭遇してしまう。その上、熊夫が体格の良い沢木を強引に相撲取りにスカウトしはじめ……。主演は、「精霊流し」の内田朝陽。

2006年製作/113分/日本
配給:シネハウス
劇場公開日:2006年10月28日

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映画レビュー

3.5原作は純愛小説『四月になれば彼女』で、『アメグラ』をモチーフにした青森青春グラフィティ

2024年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

2006年夏頃、(青森県七戸町屋内スポーツセンターにて)舞台挨拶付きの先行上映を観た。
本日、あらためて配信(Amazonプライムビデオ)で視聴。

青森県十和田市出身の作家である川上健一の純愛小説『四月になれば彼女』が原作で、アメリカン・グラフィティ(アメグラ)をモチーフにした青森青春グラフィティ。

1968年春頃の青森県十和田市及び青森県三沢市が舞台。
工業高校を卒業したばかりの沢木圭太(内田朝陽)を中心に、若者達の朝から翌朝までの僅か24時間の物語。
南部なまりの会話が聞き取りにくい。
沢木圭太の母親に扮する高橋ひとみさんのセリフがナチュラルで良い。

八戸飛行場(1965年から1975年まであった当時の民間航空機)にも言及し
治安もマナーもルール(道路交通法など)も
現在とは異なっていた頃の
背景やファッションなど雰囲気がある。
旧十和田観光電鉄の列車の代わりに旧南部縦貫鉄道レールバスを登場させたり
1968年には存在していなかったコンビニ「サークルK」の看板や
十和田の設定なのに「七戸中学校」の看板など
画面への映り込みチェックは、『三丁目の夕日』の山崎貴監督作品のような徹底さはなく、あえて甘くしたかもしれない。
北斗七星が目立っており、月も大きい。
ラスト、列車に乗らずバイクで二人が向かう先は、もしかしたら東京かもしれない。

ロケ地は
青森県七戸町
(南部縦貫鉄道旧七戸駅、天王神社、米藤商店周辺ほか)。
青森県十和田市
(東三番町、西十四番町、稲生町、藤島、赤沼、奥入瀬渓流ほか)、
青森県三沢市
(中央町、小川原湖、米軍基地周辺ほか)

『四月になれば彼女』と言えば、今年春上映の佐藤健さんと長澤まさみさんの実写映画、いまさらながら観てみたいと思う。

挿入歌
『世界は二人のために』(歌唱:沙良直美)
『君に会いたい』(歌唱:ザ・ジャガーズ)
『ブルー・シャトウ』(歌唱:ジャッキー吉川とブルーコメッツ)
『バラ色の雲』(歌唱:ヴィレッジ・シンガーズ)
『青年は荒野をめざす』(歌唱:ザ・フォーク・クルセダーズ)

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Don-chan