トータル・リコール

劇場公開日:2012年8月10日

トータル・リコール

解説・あらすじ

フィリップ・K・ディックの短編小説を映画化したアーノルド・シュワルツェネッガー主演の同名SFアクションを、コリン・ファレル主演で新たに映画化。監督は「ダイ・ハード4.0」のレン・ワイズマン。戦争の果てに環境が荒廃した近未来。工場労働者のダグラス・クエイドは、退屈な日々の生活に嫌気がさし、記憶を売買するリコール社を訪れる。しかし、クエイドが新しい記憶を植えつけられようとしたとき、突然、警官隊が襲来。クエイドは思わぬ戦闘能力を発揮し、その場を逃げ切る。やがてクエイドは、現在の自分が、記憶を上書きされてダグラス・クエイドという人物になっているだけだということを知り、自分の記憶のどこまでが本物なのか、すべてを疑いながら戦いに巻き込まれていく。共演にケイト・ベッキンセール、ジェシカ・ビール。

2012年製作/118分/G/アメリカ
原題または英題:Total Recall
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2012年8月10日

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映画レビュー

3.0俺は誰だ革命

2025年7月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

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しゅうへい

3.5シュワちゃんのトータル・リコールと思って観始めたら・・。

2025年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

楽しい

単純

興奮

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カル―ステ・ガルベンキヤン

2.5う~ん、軽い。

2025年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

シュワちゃんの方は何度も見返しているので、その上での感想。
軽い。
原作と、前作のエッセンスはちゃんと踏まえている。でも、CGに力を入れすぎて世界観、物語が軽い。

ホバーカーの高速道路チェイス。何だろう・・・・マトリックスやスピードのようにリアルの方が素直に凄いと思うしスリルを感じる。スタントチームが緻密に練り上げて、実行をするから、ミスをしたら大事故になる。
CGにはそれがない。役者の演技が鍵を握るがブルースクリーンでは限界があるのかな・・・

その次の上下左右の軌道エレベーターのシーン。未来でAIが運用しているとイメージをしても移動スケジュール(ルート)複雑が複雑過ぎてとても現実的に感じられないし、天井が破壊された段階で安全ロック(全エレベーター停止など)が作動しないのか・・・と冷静に思ってしまう。 要はスタッフが「こういうシーンあったら凄いんじゃね?」とアクションシーンありきで設定をされたギミックなので、冷める。

 前作でもあった「君は今、昏睡状態にある危険な状態だ、助けにきた」というシーン。前作ではリコール社のスタッフ。本作では同じ職場の友人。 え????友人殺されちゃって可愛そう・・・・大統領サイドに説得役を頼まれただけかもしれない・・・少なくとも作品上ではブリテン側のエージェント(ダグの監視役)というような演出のしかたはなかったような・・・・

 そもそも、前作はシュワルツェネッガーの人気にあやかっている部分が大きいので、物語の「ダグ」に対してというより、「シュワルツェネッガー頑張れ!」的な鑑賞の視点となり、本作はシュワルツェネッガーのような役者の存在感がないので、物語の主人公ダグという視点で見るとあまり感情移入ができない・・・・それは物語の根本的な構造が原因で「本来の本来は大統領側の悪いエージェントが、作戦のために記憶を消す」という設定が応援のしづらさを生んでいる。

 前作は火星の移住者を救うし、火星に関する秘められたテクノロジーの解放といったロマン的な部分もあったのが、その設定を辞めたこと、そしてコロニーの制圧がエレベーター一台で出来ちゃうの??? そのエレベーターを爆発することで解決しちゃうの??? 事情をよくわからないコロニー住民は、どう感じているの????

詰めがあまい。二度見る必要は感じない。力の入れ方が間違っている作品。
本来ならシュワルツェネッガーがなにかちょい役でも出れば箔が付くのになぁと思ったけど、この内容だと・・・・・

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ヤナコ

3.0現実という名の悪夢

2025年4月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

原作はフィリップ・K・ディックの『追憶売ります』。
監督に『ダイハード4.0』のレン・ワイズマン。

【ストーリー】
化学兵器の使用により、地表世界が崩壊し、人類は地下に押しこめられるように生息していた。
貧困層の居住区オーストラリア。
ダグラス(コリン・ファレル)は日々そこで、シンセティック(治安維持ロボット)の生産労働にいそしんでいた。
かわりばえのしない毎日に鬱屈し、幸せなはずの美しい妻ローリー(ケイト・ベッキンセイル)との生活も、暗澹として思えてくる。
それどころか夢にあらわれる謎の女性(ジェシカ・ビール)が、どうしてか頭からはなれない。
夢とも思えないその現実感に悩んだダグラスは、友人のハリー(ボキーム・ウッドバイン)にだけに告げ、記憶の販売業者・リコール社に足を運んだ。

ディックの数ある映像化作品の中でも、初めて二度目の映画化されたもの。
一度目は主演シュワちゃんで大ヒットしました。
監督は『ロボコップ』のポール・バーホーベン。
あのカラフルでキッチュな世界観は、ディックならでは。
で、こっちのトータルリコールは、バーホーベン版のリメイクっていうややこしい経緯になってます。

ディック作品に通底するのは、記憶や現実のあいまいさで自己認識をゆさぶられて、足もとから世界が崩壊するような真綿クビシメの怖さ。
現役で作家されてた頃は、日本においてはいわゆるカルト人気でしたが、その影響は絶大。
『ゲド戦記』のアーシュラ・K・ルグィンや『マトリックス』の元ネタになった『ニューロマンサー』のウィリアム・ギブスン、似たようなテーマを扱った押井守なんかも、もしかして影響をうけたその席に加えていいかもしれません。
小説家では『虐殺器官』の伊藤計劃、マンガ家なら『EDEN』の遠藤浩樹もよくディックの名前を挙げてました。
実はあの寺沢武一原作の『コブラ』の第一話も、モロにこの話です。
うだつのあがらない主人公の男が、気晴らしに楽しい夢を見せてくれるアミューズメントを利用したら、自分がかつて宇宙を騒がしたあの、「宇宙海賊コブラ」であることを思いだすっていうストーリー。
まんまですねー。

自分はディック作品を少ししか読んでないので、語れることも多くないんですけど、ここには挙げきれないほど、とにかく数多の作品が映像化されています。
ディックの映像化作品にふれるたび、文明社会がおちいる悪夢を予見していた洞察には、感嘆を禁じえません。

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かせさん