ダンシング・チャップリン 劇場公開日:2011年4月16日
解説 「Shall we ダンス?」「それでもボクはやってない」の周防正行監督が、フランスの名振付師ローラン・プティによるチャールズ・チャップリンを題材としたバレエ「ダンシング・チャップリン」の舞台を映画化。チャップリン役を務めるルイジ・ボニーノや日本の草刈民代ら、世界のトップダンサーが舞台に臨むまでの60日間を追った「アプローチ」と、本番の演目を収録した「バレエ」の2幕構成。
2011年製作/131分/日本 配給:アルタミラピクチャーズ、東京テアトル
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2020年6月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
チャップリンはほとんど観ておらず、バレエもほとんど知らない俺なのに、これぞチャップリン、これぞバレエ、という気持ちにさせてくれる。これこそ、ドキュメンタリーの醍醐味ではないだろうか。 そしてまた、"作品を作りあげる人" という、同じ立場の、監督と振付師が言い争う 「警官のシーンを、野外で撮影するか否か」も、プロフェッショナル同士の、譲れない主張であり、その結末がどうなったかを、後半で確認するのも観客の楽しみ。 作り手も踊り手も、プロばかり集まる真剣さ。だからこそのものづくりの楽しさが、前半の画面から滲み出る。劇を作る、バレエを作る、映画を作るということ、そういう沢山のことが、適度な緊張感と共に、楽しく入っている。さらに、前半の練習シーンを見れるからこそ、バレエがスポーツであり、芸術であることが実感される。う〜ん、ディスイズドキュメンタリー! 先ほど警官のシーンの話を書いたが、前半の練習シーンが、後半のどこに入っているかも、観客としては楽しめるところ。周防監督、上手だなあ、と心から思いました。 前半と後半の間には5分間の「幕間」があり、映画館では実際に休憩になりました。これは、終わってから気づいたのだけれど、とても重要。 映画だから両方観ている訳だけれど、実際には我々は、後半の作品だけを観る。それを、体験するためには、この幕間休憩で、前半をすっかり忘れて、あらためて舞台の最初から没入しなければならない。 なぜなら、後半の舞台にも、起承転結みたいな "流れ" があるから。俺は今回は、切替が上手くできなくて、後半の最初に停滞感を感じてしまったが、すごくすごくもったいなかった。これから観る人がいれば、是非伝えたい。後半は、これで一つの舞台です! 俺は、観てもいない「街の灯」で、ポロリと涙をこぼしちゃいました。チャップリンの映画も、ちゃんと観なきゃ! 追伸 これが、草刈民代の最後のバレエだったと、見終わってから知りました。
2015年11月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
2011.8.13 夫と横浜ジャック&ベティで鑑賞したのをふいに思い出した… 周防監督と草刈民代のライフワーク総集編的なドキュメント映画 バレエもチャップリンも美しい…
チャップリン風の舞台の稽古場面と舞台映像。草刈民代が素敵。
2013年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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映画「ダンシング・チャップリン」(周防正行監督)から。 映画の前半部分は「第一幕 アプローチ」 通常の映画では「メイキング」と称される部分。 後半部分が、作品としての「第二幕 バレエ」 映画だと言うのに「第一幕」と「第二幕」の幕間に しっかり「5分」の休憩時間があるところが面白い。 まぁ、周防監督が奥さんである草刈民代さんのバレエシーンを 劇場で開催される公演記録としてではなく、 映画作品として残そうとしたところが斬新と言えば斬新。 振付師(ローラン・プティ)に映画の構想を語り、 意気投合して、一気に進めようとした監督に、 振付師は「私にとっては、映画化する意味がない。 そんなやり方では、やりたくない」とピシャリ。 このままでは、話が一向に進まないと判断した監督は、 通訳の人に、小さな声で耳打ちをした。 「ちょっと作戦立てるほうがいいかもしれない。 このまま聞いても、俺の心が乱れてる」と。 冷静さを失って交渉することの難しさを教えてくれた。 メイキングとはいえ、このシーンはインパクトがあった。 映画作品としての評価は分かれるところだろうが、 新しい試みとしては、面白かったのではないだろうか。