ブルーバレンタインのレビュー・感想・評価
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終わりは静かに
どうして、タイトルがブルーバレンタインなのでしょうか。
切ない…
辛い
説得力がすごい!!
すごい映画だったと思います。
そしてこれを劇場で観てない自分を恨みます。
とにかく時間の経過に描写が上手くて、ビジュアル的な部分でも特に優れていたと思います。ライアン・ゴズリングの落ちぶれヤンキー感、奥さんの疲れ主婦感・・・老けたゴズリングのトレーナーが100点!!!
2人の出会いから崩壊までをトータルで考えると個人的にはライアン・ゴズリングの方に肩入れしてしまいます。
演出も長回しを上手く使って緊張感があり、また音楽の使い方も嫌味じゃないちょうどいいおしゃれ感で、映画のあか抜け方がハンパなかった。
どのシーンもリアリズムのせり出し方がすごい!!撮影裏話を知るとほんとに奇跡の1本だと思いました。
まいった。
やりきれない。。。
幸せな時間を維持し続けることは大変
男と女ってそんなに違うものなのか
日常にありがちな、人間誰もが結婚すれば通る道的なものを見た気がする。何が悪いとかではなくて、何となく噛み合わなくてというのが一番やっかいでイライラするんだろうと思う。相手が自分の求めている相手像とそのままそっくり同じということもあり得ないし、相手の求めている自分になろうとするのも大変な努力がいるし。難しいね男と女は。友達と違うところって、相手に求めることの量の大きさだと思うね。付き合う、とか結婚するって互いに認めあったからにはそれぞれ相手に要求することが生じるわけで、なんとか互いに折り合いつけながらうまくやっていかなきゃ?なんだろうね。ずっと一緒にいたいなら。あー難しい。求めるものってやはり男女で差があるんだろうな。男はやっぱり女性の美しさだったり優しさだったり、女はもっと現実的で安定した収入だったり清潔かんだったり… こうみるとやはり男の方が気楽で羨ましいと思ってしまうのは私が女だからだろうか。そうやって男女が役割担ってぶつかりあいながらも未来に子孫を残していくんだろうなぁ 難しいなぁ
すごくよくわかるけど、映画ではみたくない感じ。
予備知識ゼロで見たので、すごく凝った演出に加え、外人の顔の見分けがつかなかったので、最初の方はよくわからなかったけれど、最後の方で、意味がわかった。
意味わかったけど、リアルすぎて見たくない感じです。この映画に出てくる夫が、不憫すぎて、見ていられないです。
ちょっとその後をにおわすくらいで、結婚のところくらいで止めてほしかった。
この映画の場合、夫の方は悪くないです。まわりから見たら、どうしようもないダメ亭主で、暴力男みたいに見えるけど、ぜんぜんそんなことない。
というか、すごくいい人。
100対0とは言わないけど、ほぼ女性の方が悪い。
13歳で初体験、まだ高校生なのに、男性経験25人ってすごすぎるような気がする。(セミプロ級だと思うのだけれど、今では普通なのかな?)
この女の人、最初から夫のことを愛してないような気がする。
自分ひとりで、子供(親は夫ではない)を産むのが怖いのと、世間体をよくする為に、都合よく利用したのではないのかな?
最初はよくても、結局いやになって、のどもと過ぎれば熱さ忘れるで、体裁よく切られた、ということのような気がする。
このケースだって、離婚した後、妻の方は「どうしようもなくダメな暴力男だった。」と言うのだろうし、夫の方は「自分がダメだから、女房に逃げられた。」と言うしかない。
世の中の離婚って、だいたい表向きは男が悪いみたいになっているけど、実際は女の方が悪いことの方が多いと思う。
なんとなく「男はつらいよ」とか「ボーイズ・オン・ザ・ラン」を思いだした。
結局、モテナイ男は、一生、結婚しようがしまいが、どこまでいっても「ボーイズ・オン・ザ・ラン」ということなのかな?
恋は錯覚か、永遠の恋は存在しないのか?
ディーンとシンディ夫婦は、ひとり娘のフランキーと3人暮らし。
結婚のいきさつを観るといかにも良い男(ディーン)と言う印象。
教養はなさそうだが、シンディのおなかの子供が自分の子供では
無いかもしれないと打ち明けられても、彼女を捨てることなく
プロポーズするのですから。それに感激し、この人といればきっと
ずーと幸せな毎日が望めると確信し夢中になるシンディ。
結婚後も変わることなく子供を愛し、妻も愛し一家を困らせるような出来事は見当たらない。
しかし私もシンディ同様失望した。なぜなら妻の前ならどんな格好でもいい(むさ苦しいTシャツによれよれのズボン)仕事は適当にし、家族を一番に考えていると自負するディーンの自己愛と身勝手さ、
見苦しい部分もすべてさらけ出せるのが夫婦と考えているのもおかしい、夫婦の会話の中でもそれは垣間見れる。(このままだと壊れてしまうと言う危機感がディーンにはまるでない)
シンディは勉強家で働き者で美人。しかし結婚してからの彼女はやつれた感あり。もっと自分の仕事や生活の向上を理解してくれる男のはずだったのに、(ここからはシンディの傲慢なところかもしれないけど)同じ方向をみて歩いて欲しい。
夫にも自分の才能を活かし、違った自分を見つけてほしい!婚後も活気ある男(人間)を望むのは女だけでしようか? それを職業として働けとは言わないけれど・・・。
結婚と言う形を叶えて、その時のままの愛情を注げば女は満足すると男は思っているようだけど、それは違います。
女の愛情の形は進化するのですよ。結婚年数、年齢その他もろもろで。
愛を取り戻したくて提案した安ホテル(妻だからどんなホテルでもいいと思うのはどうかな?)での一夜は虚しさと怒りだけで2人でいても孤独でしたね。
そして妻の病院にまで乗り込んで行くディーンは最低でした。
最後の話しあいの時、「どうすればいいんだ。教えてくれ」と必死にシンディに問いかけますが、あれは後の祭りと言うものです。
私この映画で宿命みたいなもの感じました。
どちらが悪いということではなく、本来男と女は違う生き物なのでしょう。だから謎であり魅かれ合う。
許しあったり、慰め合ったりできればいいのですが、夢(悪魔?)のささやきはやまない!
究極を求めなければ、続けて一生を添い遂げられる2人だとは思いますが・・・。
それにまた違う男と一緒になる事があつても、すべて満足という訳にはいきませんよね。きっと。
取りとめなく書きましたが、現在と過去を程良くリンクさせ、出会いからは破局まで丁寧に掘り下げ、
ふむふむうーんと唸らせてくれる映画で、男女の考え方の違いにほくそ笑んだり、共感したり、
怒ったりしながら最後まで楽しませて貰いました。
男と女、難しい愛の形
恋は覚めるもの、結婚は現実に生きる事、ピンクの恋は現実に触れるとブルーに変色する!
「ブルーバレンタイン」正にこの映画は題名が示す通りに、限りなく「ブルー」な日々へと向かって行く一組の夫婦の日常の物語を淡々と描いていく様が切なくて、観ている方の私は只黙って画面を直視しているのも哀しくなってしまう衝撃の作品だった。
ラストは、落ち着かない気持ちになって、やっぱり二人はダメだったか・・・出直せないこの二人の結末には、ハッピーエンドになる事などは決してなりえない話であるのか?と哀しいため息が思わず、漏れてしまうのだった。
この広い世の中で運命を感じる人との出会いとは、始めて出会ったはずであるのにも関わらず、何処かで、過去に出会っていた様な錯覚を憶えてしまう程のディープな感情を持つ事も決して珍しくはない男と女の関係を指しているのだろうか。
その彼らがお互いの未来の生活に情熱を見出し、意気揚々として、幸せの絶頂を体験してしまうと、その後に訪れるのは、やはり下り坂しか有り得ないのだろうか?
運命の出会いを遂げた二人が、晴れて無事に結婚をして、家庭を築いて行くと言う事であっても、結局日常生活を送ると、結婚の誓いの言葉の様に、どちらか一方が先に死ぬまで、添い遂げる事は建前になってしまうのだろうか?其れほど、一緒に一つ屋根の下で暮して行く事は困難なのだろうか?この映画は生きて現実生活を営む事と恋の違いを語ってくれるのだ。
ディーンは、シンディーを大切に思っているし、彼は、一人娘のフランキーをこよなく愛し大切にしているのだ。しかし、ディーンとシンディー二人の間には少しずつ、溝が出来て二人の気持ちが再び重なりあう事は決して無いのだった。
この映画を観ていると、結婚する二人にとって何が一番大切であるのか?と言う事を二人の姿を通して語ってくれるのだ。
ディーンとシンディーの二人は、生きて行く過程に於ける価値観が全く最初から、水と油であった事は明白である。しかし恋は盲目なのだ。二人の価値観の相違は恋する二人の気持ちで乗り越えられると錯覚してしまう所に、落とし穴と言う二人の悲劇があるのだ。
しかし、人間、特に夫婦が永年一緒に連れ添うと基本的な考え方などの人生の価値観も同調して来て、最初はお互いに価値観の相違が有っても、何時しか同じ価値観へと変化し、融合していってしまうのが普通である。全く同じには成れないものでも、ほぼ似て来る事が常である。その似て来た者同志が夫婦とだと思うのだが、でも離婚の理由のトップは、俄然、性格の不一致、生活感の相違と言う点に尽きるのだ。
しかし、時々時間経過と共に二人の中が融合して行く方向で、良い変化が起こる場合と、稀に、時間経過により、余計に二人の違いの部分が肥大化してしまう事が有る。何故この違いが生れるのか?それは夫婦とは、所詮は他人が一緒に生活をしていく事だと割り切って、生きる事無くしては、添い遂げる事など、出来る筈も無いのだと言う覚悟の欠如だと思うのだ。人生の目的などに対する価値観が同じ様なヴィジョンを描く事が出来ていないと、決して結婚生活は成立しないと言うお話なのだ。愛と言うより、出会った時の感動は、日常生活の中で、忘れ去られてゆく。恋は落ちるものと覚悟が必要と言う現実のお話だ。
感情移入
二人三脚
他人と他人が出会って家族になる。同じ季節を先の何十年“健やかなるときも病めるときも”ずっと一緒に生きていくことの素晴らしさ。それと同じくらいの大変さや難しさ。
本作は後者にとてもリアルにスポットライトを当てています。リアルさにより拍車をかけてたのはミシェル・ウィリアムズが“お母さん体型”に仕上げてきていたこと。体型だけでなくM・ウィリアムズが持つ色んな魅力を抑えての好演が素晴らしかったです。
【映画論評】にも書いてありましたが私もこの映画を観てすぐに“愛するというのはお互いを見つめることじゃなく一緒の方向を向いていることである”という言葉を思い出しました。
私の結婚願望の薄さはこういう風になってしまうことへの怖さというのも多少影響してたりするのでなんだか胸にチクチクくる物語でした。
愛がないのは嫌だけど愛だけでもやっていけない。
この夫婦は“若気の至り”というオプションもついていたけど、(妻の気持ちもわかるけどこれらがあるから彼女には共鳴はできない)“価値観の違い”なんて違う人間なんだから長く一緒にいれば誰にでも起こりうるすれ違いの種。
それが拗れると二人のように出会った頃の魅力だと思ってたことにいつの間にかイライラしてたり、ああして欲しいのに、なんでそうなの?と自分のことは棚に上げて相手の長所より短所ばかりに目がいったり、気持ちを押し付けてしまったり、同じ音楽が虚しく響いたり、あの頃とは違う意味で二人して泣いたり。
この二人もまだまだ歩み寄って自分たちだけの形を作れたように思うけど、それもこうやって遠くから見てるから言えることなのかも。他人からみたそれと当人達のそれは全然違う。
人と人が出会ったりくっついたり別れたり。ただそれだけのことなんだけど、ただそれだけの間にどれだけ縦にも横にも心が揺さぶられることか。二人に共感できなくてもこういう気持ちなら多くの人が痛いほどわかる。
好きな話ではないけれど誰もが「あー。。」ってなっちゃうような生易しいだけじゃないリアルな人間や愛の物語というのは貴重だと思いました。
愛の無常
オレから見れば、あんなに真っ直ぐ奥さんを愛して娘を可愛がっている立派な男にそれ以上求めるものなどないくらいだとしか思えないんだけど、それでも別れを告げられてしまうなんて無常としか言いようがない。
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