毎日かあさんのレビュー・感想・評価
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息の合ったコンビ
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漫画家で自立心の強い女性と、その夫のアル中を描いた作品。
序盤から中盤はダメ夫と2人の子供達との数々のエピソードを描く。
夫は何度禁酒しても飲んでしまい、その度に問題を起こす。
吐血までしても変わらない夫に愛想がつき、ついに離婚。
でも子供達は父に会いたく、アホみたいにゴムボートで川を下る。
警察に保護されるが、見かねた小泉は別れた夫を家に呼び戻す。
でもおそらく酒の飲み過ぎが原因だろう、ガンを発症する。
余命半年となり、そこから急速に家族の絆が深まって行く。
そして死を前に夫は、小泉に会えて悔いのない人生だったと礼を言う。
小泉も、アル中は家族みんなで支えて上げるべき病気だったと反省。
そして夫死亡。
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元夫婦の小泉と永瀬の競演ということで話題になった作品。
本当の永瀬がこんなにダメ夫やったわけじゃないと思うが、
2人のかけ合いは本当の夫婦のようでお似合いだった。
小泉は実際には子供がいないが、母親役が板についていた。
2人ともさすがに演技が上手だと感じた。
アルコールは熱があっても健康診断前でも365日欠かさず飲んでいます...
アルコールは熱があっても健康診断前でも365日欠かさず飲んでいます。改めてアルコール依存症の怖さをクローズアップしたストーリーだが,それ以上に小泉今日子の強いかあさんが魅力的でお酒が進んでしまいました!!
元夫婦が演じきった愛情溢れた夫婦の姿は凄みがありました。 小泉今日...
元夫婦が演じきった愛情溢れた夫婦の姿は凄みがありました。
小泉今日子は最強でした。永瀬正敏のクズっぷりは胴に行っており見事でした。真っ直ぐに優しく成長する兄妹は可愛らしく印象的でした。気持ち良く優しい気持ちになれる秀作でした。いい雰囲気がとても良かったです。
それでも君たちがいてくれたから
同時期に「酔いが覚めたら家へ帰ろう」と言う浅野忠信と永作博美の映画が公開していて、どちらも観た結果、こちらの方がよりリアリティを感じたので自分の中で評価が上がった所は大きい。
元夫婦が演じた、という触れ込みが大きかったとのことでそこは評価が分かれる所のようだが個人的には映画にプラスになっていたのではないかと思う。
「君のおかげで父親でいられた」と小泉に背中を見せて永瀬が語るシーンには説得力が見えたし、酔って狂った永瀬を冷静に見ていた小泉の視線からも”二人が一緒にいた時間”と言うのがうかがえるようだった。
しかし、この映画のなにより特筆すべき所は子供達のたくましいかわいさだろう。
ママ友と言ったバーベキューで鉄板に子供達が無邪気に注いだ○○○…。子供ってこういうことやるよね~ってところは外さず描き、最後に夫の死に涙を見せる小泉の周りに心配してやってくる子供達。
悲しみも悲しみで終わらない。
エッセイマンガをそのまま映画化した為のエピソードのバラツキは見えるものの西原作品の魅力を生かすことが出来た作品ではないかと思う。
戦場カメラマン
『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』の視点を妻の側から描いたもの。映画自体、元夫婦の小泉と永瀬が同じく元夫婦役で共演していることが話題になった。「おかしゃん」「おとしゃん」と呼ぶ娘の声が上記映画を思い出してしまう。
原作が漫画であるだけに、子どもたちの無邪気さと子育てに奮闘する主婦の現実を面白おかしく描いている。息子が大人になったら何になりたい?と問われると「コンビニのアルバイト」と答えるシーン。笑わせていただきました。子供がいると、面白い発想を発見するのは日常茶飯事なのだろうけど、映像化されたものを他人事のように見ているととても新鮮だ。
(元)夫ががんに冒されても子どもたちには悲しい思いをさせたくない。ところが、その辛さを慰めてくれたのは子どもたちであった。可笑しさ、楽しささえあれば、苦労も乗り越えられるというか、気の持ちように関しては学ぶべきことさえある。
キョンキョン
本物の西原さんの方が迫力があってどすこい感がある(失礼)ので、キョンキョンはちょっと可愛すぎると思いましたが、西原さんを知らなければキョンキョンはハマり役だと思いました。正司照枝のお母さんも良かったです。
別れても戻る人
『毎日かあさん』(2011)
dTVであと9日の放映というので選択。東日本大震災の前後に上映が重なった作品だったのか。
当時は、主演の永瀬正敏と小泉今日子が元夫婦なのに共演するという事だけは、映画の宣伝で、そういう事が許されるのかという複雑な思いから意識した事を思い出す。原作は西原理恵子の毎日新聞に週1で連載されていた漫画で、実話をもとにしているらしい。永瀬と小泉の関係も考えさせるが、小泉などは他の俳優と不倫中なのを開き直っている状態で、悪い意味で奔放になってしまっているが、西原はこの映画で紹介されるであろう通り、死別である。現在は高須クリニックの有名な院長と事実婚状態である。西原のほうも死別が人生に関わっているが、離婚やその後の別の人達との交際が個人の人生を複雑化している。『毎日かあさん』の場合は、離婚やその後の別の人との交際や不倫がテーマではなく、死別した夫との、生きている頃からの経緯と息子と娘との家族の物語である。だがそこにはいくら繰り返しても足らないが、永瀬と小泉が離婚した後で共演したという面が複雑にかすめてくる。妻のほうも漫画家でユニークな日常生活をみせるが、夫のほうはがんの闘病中で、東南アジアなどにいったカメラマンだったような、野性的な破天ら傾向な家族である。夫婦は一般に夫のほうが収入が多く、養っているのだろうが、この夫婦は、夫はがん闘病中でもあるのだろうし、妻は売れっ子の漫画家だから、収入は大きく妻のほうがあり、夫のほうが養われているような状態の珍しいといってよいようなケースだろうが、そこにも愛情がある。妻は夫にも子供たちにも文句をいうような形容をするが、それは愛情からである。西原は女らしい女ではある。野性的ではあるが。夫はアル中傾向で酔っぱらってきたりする。そして突然犬を飼ってきてしまうエピソードがある。妻側の母が正司照枝が演じているが同居している5人家族である。夫が贅沢な料理番組をみながら、この国は残飯で腐ってる。と憤り、ドッグフードを食べる。1500回目の断酒宣言を破って缶ビールを飲むのを妻に見つかる。妻は腐ってるのは国よりお前のほうだろうと思うが、ドッグフードを試しに一緒に食べてみたりした。東南アジアで戦場カメラマンをしたほどの男ががん闘病で妻に養われていた頃の気持ちもどうだっただろうか。それを妻は夫の死後に愛情を込めて漫画にし、映画化されたりしたのだが。妻の4人の奥さん友達たちも時々出てくる。それも面白い。夫はアル中の妄想が出たり、妻に小物と言われると強く怒り出す。「仕事の価値はカネで決まるんじゃねえんだよ!」家出したのだが、どこのホテルに泊まっているかをわざわざ妻に電話したりする。当時夫は、小説を書くのだとしていて、それがなかなか書けず悩んでいた。そのストレスでさらに飲酒する。妄想から家の中を滅茶苦茶にする。「なんだこんな家。お前らみんな俺がいなければいいと思ってんだろう。そうやって俺のことを馬鹿にしてんだろう」さらに家の中を滅茶苦茶にして、妻の漫画に手をかけた途端に止める。妻は腕組みをして夫を冷めた目でみる。これが小泉と永瀬という元夫婦が演じているのが凄いとは思う。そして夫は大量の血を吐いた。
入院する。思えば、小泉が他の俳優と不倫宣言して開き直ったのも、映画で元夫と共演を承諾するという性質にも表れていたのかなとも思う。そのキャスティング側の意図はどうだったのかというのもある。戦場カメラマンでのトラウマから、公園で水鉄砲をしている子供の母親にも公園で怒りだし、吐く。妻は付き添っていたが、「当分、ここにはこれないわ」という、夫は戦場での経験を思い出し泣く。妻は肩を叩く。入退院を繰り返す。最初がんで入退院を繰り返していたのかと思ったが、間違っていたようだ。アル中での入退院の繰り返しだったのだ。調べてしまい、先入観で間違えてしまったが、これだけ大量に飲酒した後で、がんが発覚するのだろう。その前の段階で、妻も我慢の限界がきて、子供たちにも会わせられないと、離婚へと向かう。離婚はしたが、元夫の事は思っていた。放浪の旅に出たのだという。あとかなり細かいが、小学校低学年男児のちんちんがそのまま見えていたのはこの映画ではじめてみた。この立場なら問題にもならないのだろう。離婚しても、元妻と子供たちは元夫がアル中の治療施設に行くと決めると会いに行く。両者の友達のモデルは評論家の勝谷氏なのかも知れないが、治療院での元夫を遠くから眺めて、友人と話す、元妻の複雑な愛情表現は大人の事情だという感じだ。そして元夫に、「酒辞められたらまたうちに置いてやってもいいけど。絶対無理だと思うけど」と元妻ははっきり言って帰る。元妻の父親もアル中で酔ってドブにはまって死に、母娘して配偶者の酒癖に迷惑を被ったそうだ。元夫も、子供たちにぬいぐるみと昆虫の標本のプレゼントを贈ったりしていた。元妻には、「もし本当に君が許してくれるなら、また家族一緒に暮らしたいと思っています」という手紙だった。息子に10円はげが出来ているのを発見し、「何も考えていないようでも、両親の離婚に傷ついていない子供はいない」と考えたが、医者にはただのじゃりっぱげだと深刻に思われなかった。実母に、もっと早く見捨てておけばお互いに苦しまなくても良かったんじゃないかと言われたりした。ここに大事な所がある。愛とは別れられない事・・・。父親を思い、川を渡れば会いにいけるとゴムボートで川を渡って、警官に見つかり追いかけられたエピソードも本当にあったのかどうか、あった。母親の子に対する心配も表現されていた。泣いている間、兄は妹の手を離さなかったのを、心の中で母はほめた。
元夫が住まいに帰ってきた。お互いに復縁したい事情のケースもあるのだった。息子が言う。「もう喧嘩やめたの?長い喧嘩だったね」元妻は言う、アルコール依存症は専門家との協力まで必要な事なのに、私は怠け者だとか文句ばっかり言ってきたと。10年近くアル中と闘い、復縁に向かおうかという矢先に、元夫にがんが発見されたのだった。実話では夫のほうも当時を文章に書き留めていったらしい事が映し出される。節分に雛祭りと夫婦と親子とおばあさんも含めて、家族が集まって楽しく過ごせた。元夫はカメラマンで多くの家族の出来事を、家の中を写真におさめる。
しかし、子供がいなかった、そして離婚した、実際に夫婦だった永瀬と小泉が、演じた子供たち2人と、4人で記念撮影したシーンは複雑な気持ちがした。(西原とジャーナリスト鴨志田氏の二人並んだ写真も出てくる。)映画としては破天荒な関係でもあったが、看病から看取りまで仕上げた漫画家西原と、病床で「ありがとう」と言い残せたジャーナリストとの関係は、2人の子供が出来たというのも含めて、素敵な関係だった。「神様、私に子供をありがとう」。
鴨志田穣の小説(だったかな)読んだことあるし、元夫婦共演も気になっ...
鴨志田穣の小説(だったかな)読んだことあるし、元夫婦共演も気になって見に行ってみた。
フミが怒られようとしたら、ブンジが「怒られるのはボクだけでいい」。
穣が亡くなった時、子どもたちが最初にやってくれたのは、笑わせること。
子どもたちがすばらしい。
穣がダメ人間だけど、見捨てることができないかんじがすごく伝わってくる。
元バックパッカーだけに、穣の気持ちも分かる。平和ボケした日本では、おもちゃであっても銃に怖さとかを無造作に放置している気がする。それがトラウマになっただけで・・・。
小泉今日子演じる西原理恵子、ちゃんとご本人っぽさが出ていて、意外や...
小泉今日子演じる西原理恵子、ちゃんとご本人っぽさが出ていて、意外や意外合っていた。
いたずら盛りの子供達とアル中の夫を抱えて悪戦苦闘する様子からは、描ききれないほどの大変さと同時に幸せが伝わってきた。
心に鋭く響くセリフが全然に散りばめられており、そのたび引き締まる。
子供達の演技もとても自然で良かったし、エンディングの選曲もバッチリ。
●家族の絆の強さ。
元夫婦ふたりの共演。同時期に公開された「酔いがさめたら、うちに帰ろう」。なんか、一悶着あったのかなと勘繰ったりして。話題先行型が嫌で、どちらも観なかった。ともあれTV放映で鑑賞。
小泉今日子の姉御ぶりがいい。永瀬正敏のダメっぷりも秀逸。毎日かあさん。子供たちとダメな旦那と。
泣いて笑えるいい作品。家族の絆というか。
ラスト、病室でのふたりの会話が沁みる。その後の子供たちのいい子ぶりはもっと泣ける。エンドロールでこっそり本人たちが写ってるのもよい。
ラストは卑怯だ笑!
単なる「子育てあるある」にもせず、アニメ版のような「ちびまる子ちゃん」的にもせず、サイバラワールドを尊重しながら、独自の作品にした感じ。
にしても、虚実入り混じるというか。
やはり「元・夫婦共演」という部分では、それをおいては観えなくて、ラストに映し出される、永瀬さん撮影(実際にカメラ好きらしい)の写真には、彼が過去においてきたであろう「求めた家族の姿」が表されていた。
また、事実をベースにしている部分では、現実の鴨ちゃんとサイバラのツーショットがその後現れるのも、現実とフィクションの境目がわからなくなる巧妙な仕掛け。
そこに、現実の鴨ちゃんが愛したという、元憂歌団の木村充輝の「ケサラ」。
このエンドロールだけで充分です。
小泉今日子、良かったです
特に期待もせず観たから良かったのだろうか…
原作が漫画なので、でも漫画は読む気がせず映画で楽しみました。
概ねの粗筋は存じてましたが、百聞は一見にしかずといった感じでした。小泉今日子さんの母親役とても良かったです。
ストーリーは漫画から抜粋されたものだと思いますが、上手に漫画てきな描写を取り込んでいて良かったですm(_ _)m
20140104-190000-週末指定席 「毎日かあさん」
この映画を一言でいうと
強い母にはダメ夫が必要!
客観的にみるとなんか悲しい家族だなって思うんだろうけど
主観的になると楽しくて幸せな感じになれる。
居心地のいい、くつろげる映画でした。
軽い興味で、なんとなく選び出し、出会えた映画でした。期待をイイ意味で裏切る佳作。軽い様で深い!!夫が亡くなるーーと云うセツナイ内容。それも幼い子供を残してーーなのに夫は元妻に感謝して死んでゆきます。鴨志田さんには生きずらい世の中だったのかな〜優しい彼に戦場はキツかった。死は彼を西原理恵子を楽にーーというか必然の様でした。本当になんか心地よい居間のような映画でした。
「俺、酒やめるから・・」「聞き飽きたわ、それ」
映画「毎日かあさん」(小林聖太郎監督)から。
人気漫画家の西原理恵子さんと、元夫で重度のアルコール依存症、
戦場カメラマン・鴨志田穣さんと過ごした日々を題材に、
夫の立ち場、妻の立ち場から、と意識して観ると
こんなにも違った作品になるのか、と感心させられた。(汗)
(夫の立ち場から描いた映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」
東陽一監督・浅野忠信さん&永作博美さん共演)
今回は、実生活で元夫婦だった小泉今日子さんと永瀬正敏さん共演。
どちらも「夫婦」という関係の面白さを、私に伝えてくれた。
今回選んだ、気になる一言は、
意思が弱くだらしない夫と、それを支える妻から発せられた捨て台詞、
「俺、酒やめるから・・」「聞き飽きたわ、それ」。
「またやっちまったなぁ」「今度吐血したら死ぬってよ」
それでも、なぜか夫を完全に見捨てることが出来ない夫婦関係が、
この台詞には、含まれている気がした。
ギャンブルや浮気等とは違う、とはいえそれが何なのか説明できないが、
アルコール依存症だから許せてしまう何かがあるのかもしれない。
比較しながらだったからか、意外と楽しめる作品だった。
P.S
正司照枝さん扮する母親が、実娘(小泉今日子さん)に投げつけた台詞、
「スカは当たりくじには化けんぞね」は、インバクトあったなぁ。
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