彼女が消えた浜辺

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彼女が消えた浜辺

解説

第59回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞したイランのミステリー。セピデーは離婚したばかりの男友だちに紹介しようと、幼稚園の教師エリを誘い、カスピ海沿岸へバカンスに出かける。美しい浜辺にある古い別荘にたどり着き、穏やかで楽しいひとときを過ごす。しかし翌朝、エリはこつ然と姿を消し、浜辺では子どもがおぼれていた。捜索が始まり、セピデーはエリのことを名前以外、何も知らなかったことに気づく。

2009年製作/116分/G/イラン
原題:About Elly
配給:ロングライド
劇場公開日:2010年9月11日

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映画評論

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(C)2009 Simaye Mehr.

映画レビュー

5.0落語を聞いているみたいだった。

2022年4月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

カスピ海の波の音をバックにした心理劇。舞台のようで素晴らしい。傑作だと思う。
笑えないけど、落語を聞いているみたいだった。
オチは言えない。
無知でした。あの『別離』の監督なんだね!

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マサシ

4.0コーランの教えと人間性

2021年2月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

個人評価:4.0
アスガー・ファルハディらしいコーランの教えと人間性とを対比させた物語。
嘘をつく事への拒否反応。それは犯罪を犯す以上の罪深さであり、それは隠し通さなければならない。
後半はエリの安否ではなく、彼等のついた嘘をどう隠すかにベクトルが変わっていく奇妙さ。ムスリムの教えの重さと、そこに応じる人間性とのバランスを物語に組み込んでいる。
普段の生活では見せないムスリムの裏の心が、何かの事件をきっかけに顔を出す。
この監督の一貫したテーマが毎回興味深い。

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カメ

2.5責任逃れと嘘の上塗り

2019年12月15日
iPhoneアプリから投稿

強引に旅行に誘われ、あまり気乗りしないまま1泊だけならと参加したエリ。2日目に帰ろうとしたが帰らせてもらえず、子守を頼まれた時に子供が溺れてしまう。助けるために自分が溺れて行方不明に。
残された3組の家族はお互いに罪をなすりつける。挙句には婚約者がいながら付いてきたエリが悪いと言い出す。なんて身勝手な人達だろうか。人は窮地に追い込まれるとこんな風に保身に走ってしまうんだろうか。人間ってコワイ。

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アンディぴっと

初めから嘘をつくな

2019年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

興奮

彼女が消えた浜辺
監督アスガー ファルファディ

これは『別離』の一つ前に作られた映画。
この映画を観て最初に思ったことはなぜ、こんなに嘘をつかなきゃならないのだろうと。つまらないこと(わたしにとって)で嘘をつくからあとで取り返しできず、話は逸れて言ってしまう。なんかこの嘘がわざとらしく感じてしまった。ファルファディ監督の映画は数少ないがDVDになっているのは全部見ている。これはスリラー映画となっているが、スリラーというより、アリー(主人公)の動きを見ていれば彼女のしそうなことは検討がつく。それに、嘘の中での活発な議論、一般論だが、submissiveの文化の日本にはいい刺激だと思う。

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