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「SP THE MOTION PICTURE」二部作第2部。シリーズ完結編。
「土曜プレミアム」での地上波初放送で2回目の鑑賞。
様々な思惑を孕みながら、ついに尾形一派の“革命”が発動。国会議事堂がテロリストと尾形(堤真一)の思想に共鳴したSPたちの手によってあっと言う間に制圧され、衆議院本会議場に雪崩れ込んだ彼らは名だたる政治家たちの黒い疑惑を衆目に晒すことで、日本という国家の中枢が如何に汚れているのかを詳らかにしていきました。
井上(岡田准一)たちは尾形の命令で本会議場から引き離されていたため難を逃れました。しかし、その采配に尾形の何らかの意図を感じる井上…「本当は止めて欲しいんじゃないだろうか…?」。拭えない疑惑がありながらも、尾形の想いに応えるため、何よりSPの職務を全うするための決死の反撃が開始されました。…大興奮の坩堝!
シリーズ集大成と言っても過言では無いほどの迫力のアクション・シーンがこれでもかと連発され、画面に釘付けになりました。
カリ・シラットを習得した岡田准一のキレキレの動きに惚れ惚れとしながら、如何にして相手を制圧するかというただ一点に注力した戦いの数々が本当に見物だなあ、と。中盤の強敵との激闘にハラハラしました。
井上以外のSPの死闘も観られて大満足。その戦いもSP対SP―まるで本物対偽物の対決のようで面白いなと思いました(笑) こちらは綺麗さはあまりありませんでしたが、それでも命懸けの肉弾戦は観応えがあってとても楽しめました。
敵を打ち倒してついに本会議場に乗り込んだシーンのカッコ良さ…秀逸の極み! スローモーションでの銃撃が彼らの任務を全うしようとする強い信念を体現しているようで、とても引き付けられました。
井上と尾形―過去の事件が繋げたふたりの運命が導いて来た物語は、本作を持って完結しましたが、いろいろと考えさせられました。
大義、信念、正義…様々な形があり、考え方があり、一筋縄ではいかない事柄ですが、結局最後に頼りにするべきは、己の心なのかもしれないなと思いました。