さんかく

劇場公開日:

さんかく

解説

「パッチギ!」「ROOKIES 卒業」などで知られる高岡蒼甫が、初主演を務めるラブコメディ。共演に田畑智子、「AKB48」の小野恵令奈。「純喫茶磯辺」の吉田恵輔がメガホンをとる。百瀬と佳代のカップルは、お互いに説明できないわだかまりを抱えたまま、だらだらと同せい生活を続けていた。そんなある日、佳代の中学生の妹・桃が夏休みの間を利用して2人の家に転がり込んでくる。桃の大人びた素振りに動揺する百瀬に対し、佳代は日に日に不信感を募らせていく。

2010年製作/G/日本
配給:日活
劇場公開日:2010年6月26日

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映画レビュー

4.5マニキュアと彼氏は同レベル

2011年10月2日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

興奮

笑っちゃうほど、痛々しい。あきれながらも、身につまされる。…そしてどこか、憎めない。結局、なんだかんだと応援したくなる。「机のなかみ」「純喫茶磯部」の吉田監督の人間描写には、さらに磨きがかかったようだ。より繊細に、より鋭く、そしてあたたかく。 見えっ張りな彼とその彼女、そして妹。ありきたりな三角関係のラブコメディ…には程遠い。とにかく、出る人出る人、ダメ人間ばかりでぎょっとする。しかも、彼らのやることなすこと、多少なりとも身に覚えのあることばかり。様々な予感が頭の中でふくらみ、目が離せなくなる。 満面の笑顔で友人をマルチに誘う女、卑屈なほど目上におもねる後輩…と、クセ者揃いの脇の面々もさることながら、とにかく、主役3人の対比が心憎い。見るからにダメ男ながら、あまりの不幸続きに、やや右肩上がりに共感(同情?)を誘う百瀬。世話好きなしっかり者と思いきや、いきなり急降下していく佳代。他の作品での二人(たとえば「クローズ」の不良、たとえば「ハッピーフライト」の地上アテンダント)を知っていても、「もしかして、地で演ってる?」と疑ってしまうほどの自然体で、それぞれにダメっぷりを発揮する。(百瀬=高岡に関しては、「最近のあれこれ」が若干かぶるが…。) 対する桃は、こわいもの知らずのぶれない十代。彼女にとっては、姉の「お気に入りのマニキュア」も「同棲中の彼氏」も大差ない。…ちょっと借りただけだよ。いいじゃん、それくらい。お姉ちゃんのものに興味を持つのって、当たり前じゃない?、私、妹だし、まだコドモだし。そんな彼女の声が聞こえてきそうだ。 クセ者同士の絡み合いもさることながら、畑の中を走るヤン車、(多分、「純」がつく)喫茶店でのマルチ勧誘、郊外の大型店舗での商売無関係のぬるいやり取り…と、出来事と場面の取り合わせも絶妙だ。「人ごとじゃない、どこか見た風景」という感覚をくすぐる。もしかして、スクリーンの端っこに自分がいるかも、とそわそわしてしまう。 観終えたとき、「ま、自分には関係ない世界だね」と言い切れる人は、どのくらいいるだろう? そんな人こそ、「さんかく」ワールドの完璧な住人だ。平穏に生きていきたいなら、そんな彼/彼女には御用心!

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共感した! 3件)
cma

5.0どこまでも愚かでみっともない物語に感動させられるウルトラC

2024年5月29日
PCから投稿

吉田恵輔監督は、人間の愚かしさをイジる意地の悪さと、その上で人のみっともなさを全肯定する優しさの合せ技を年々研ぎ澄ませているが、これは洗練よりも才気が勝っていた時代の作品であり、それでいて意地悪から優しさの転調がちゃんと成立していて、ブラックコメディとしてもみごとという前期吉田節の完成形を見た名作。吉田作品に出たいと直談判して『ミッシング』でその夢が実現した石原さとみが、吉田監督に注目するきっかけになったのがこの映画というのも納得というか当然というか。いま(2014年時点)となってはもう14年前の作品だが、吉田作品が気になった人には必ず観てほしい一本。余韻を含んだ物語の終わらせ方も最高。

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共感した! 0件)
村山章

3.0個人的経験で、こういう男いるいる!って思いました。あの二人は結構ど...

2024年7月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

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くろこげカヌレ

4.5この絶妙な色気は彼女にしか出せない。 三角関係、デコ車、めちゃくち...

2024年4月1日
PCから投稿

笑える

楽しい

この絶妙な色気は彼女にしか出せない。 三角関係、デコ車、めちゃくちゃ嫌な気持ちにさせてくるが、そこもいい。 結局こういう女の子に弱いのかもしれない。

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nota