劇場公開日 2010年9月11日

悪人のレビュー・感想・評価

全204件中、21~40件目を表示

5.0何度見ても良い、最高の恋愛映画

2022年8月21日
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鑑賞方法:VOD
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トミー

4.5殺される女と殺す男そしてすがる女。

2022年7月9日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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琥珀糖

4.0原作も良かったけど、映画もきちんと捉えられていて良かったと思う。 ...

2022年6月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

原作も良かったけど、映画もきちんと捉えられていて良かったと思う。
キャストそれぞれの心情、背景もきちん表現されていた。
だからこそリアルなそれぞれの心情が胸を打つ。
キャストの演技が光り、人間を感じられる良作だと思う。

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よっしー

5.0めちゃくちゃ

2022年6月20日
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良かった。何かもう誰が悪いのか分からなくなった。つか岡田将生くんはこんな役ばっかりだな。終わり方がちょっと"少年の君"と似てるな。こっちが先やけど。以上!

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しをん

3.5良かった

kさん
2022年5月17日
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鑑賞方法:映画館

満島ひかりを初めて観た

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k

4.0深津絵里の存在感

2022年2月17日
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鑑賞方法:VOD

冒頭10分程での引き込まれ方は今観てもすごい。
あまり見ない役所の妻夫木聡が目新しいんですよね。
また役者陣がとても素晴らしい。
柄本明が良いし、樹木希林はいるだけで作品の深みが違ってくるからすごい。
それと何より主演の深津絵里。
その演技もだが存在感が群を抜いている。そしてすっごい可愛いらしい。
彼女の「本気で誰かと出会いたい…」の一言はとても深く、いわゆる出会い系に対する考えを少し改めさせられました。良いか悪いかでなく。
決して安息の時間が訪れることがない二人の時間。それを静かにじっくりと作りあげつつ、終盤の畳み掛けるような見せ方は良かった。
そして辿り着いた最後の場所で朝焼けを眺める二人。
そこから行く場所が無いことも、これからの二人での時間が無いことも、全部理解してしまったとても深みのあるシーンでした。
悪人。その言葉の本質と共に、何時迄も静かに響いてくる作品です。

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白波

3.0ストーリー 6 芸術 5 演技 8 エンタ 5 総合 6 悪人一杯...

2022年1月23日
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ストーリー 6
芸術 5
演技 8
エンタ 5
総合 6
悪人一杯出てきましたね。結局、善悪なんて主観でしかないところ、社会のルールを逸脱してしまった悪人、つまり犯罪者だけ裁くこと出来るという事実。小説の方がもっと奥深くえぐってるんだろうな、と思いました。読みませんけど。

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林秀吉

4.0だれが本当の”悪人”なのか・・・・・・・!?

2022年1月11日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

人を殺した殺人者、男を嘲笑う女、女をモノの様にしか扱わぬ大学生、高齢者を騙し金儲けする輩、犯罪者の家族のプライバシーを容赦なく剥ぎ取るマスコミ・・・・・・・
だれが本当の”悪人”なのか!?
あまりにも重いテーマを「フラガール」の李相日監督が、見事な演出で一挙に見せてくれる。
また主演の妻夫木聡、深津絵里ほか豪華キャストの迫真の演技バトルも見もの・・・・・・・
現代の縮図を見るような「正直者が馬鹿を見る」構図は、この作品の端々から読み取れる。
作品終盤に被害者の親が語る、「今の世の中、大切な人がおらん人が多すぎる」はこの作品を物語るあまりにも重みのある独白だ!!

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ナオック

5.0深津絵里がオバさんになっても

2022年1月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

興奮

原作未読
2010年9月頃イオンシネマ北上で鑑賞して以来5度目の鑑賞
珍しく映画館では2度観た
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』第二期の主演を務める深津絵里を観てたら久々に観たくなった
まだレビューを書いていない深津絵里出演作品ですぐにピンときたのはこの作品
当時深津絵里37歳
妻夫木聡や深津絵里より満島ひかりの芝居が強く印象に残った
あと岡田将生も
もちろん妻夫木深津はとても素晴らしい

深津絵里はなかなか出てこない
登場は開始30数分過ぎてから

監督と脚本は『スクラップヘブン』『フラガール』『怒り』の李相日
原作は『パレード』『女たちは二度遊ぶ』『横道世之介』『さよなら渓谷』『怒り』『楽園』『太陽は動かない』の吉田修一
吉田氏は今回脚本にも携わっている

長崎県在住で金髪の解体作業員清水祐一役に妻夫木聡
佐賀県在住で紳士服の販売員馬込光代役に深津絵里
久留米の実家から独立して博多で保険外交員をしていた石橋佳乃役に満島ひかり

祐一が出会い系で知り合ったセフレの佳乃を殺害してしまう
それを聞かされた出会い系仲間の光代が意気投合して一緒に逃亡する話

悪人とは誰なのか
考えさせられる名作

舞台が九州なので全体を通して九州弁が飛び交う

祐一の祖母役に樹木希林
祐一の祖父役に井川比佐志
祐一の叔父役に光石研
祐一を棄てた母役に余貴美子

久留米で理髪店を営む佳乃の父役に柄本明
佳乃の母役に宮崎美子

容疑者の1人として疑われた福岡の大学生増尾圭吾役に岡田将生

福岡県警の刑事役に塩見三省
部下の刑事役に池内万作

佳乃の同僚役に韓英恵
増尾の友人役に永山絢斗
光代の妹役に山田キヌヲ

理髪店の客役に河原さぶ
光代の同僚役に広岡由里子
バスの運転手役にモロ師岡
タクシーの運転手役にでんでん
交番のお巡りさん役に山中崇←これはわかりにくい

悪徳商法の販売員堤下役に松尾スズキ

祐一が増尾の車を追い掛ける直前の効果音が好き
逮捕シーンなどのBGMも良かった

葬儀で一人別室にてまだ幼かった頃の佳乃の映像を眺める佳乃の父の姿が泣けてくる

みんなガラケーなので時代を感じる

イカの目玉から回想シーンが始まるのは斬新で意味不明だが嫌いじゃない

増尾の車から蹴り落とされガードレールに激突する佳乃
その直後に追いかけてきた祐一を罵倒する佳乃役の満島ひかりが彼女の真骨頂

まだこの作品を観ていな男の人たちに重要なお知らせ
今回深津絵里に所謂濡れ場のシーンがあるがセミ程度でヌードはない
突先は確認できなかった
満島ひかりも今回はヌードがない
必然性を感じられなかったのだろう

灯台のシーンが良い

ああいうマスコミはみんな死ねばいいのに
どんな悪人より嫌悪感を感じる

優しいだけの男よりわりと強引な悪い男の方が魅力的だね(但しイケメンに限る)

深津絵里は今回の作品で年相応の役をやっている
ここから余談になるが最近彼女は48歳にして18歳ごろの役を演じている
舞台ならまあよくあることだしドラマや映画でも回想シーンでほんのちょっとならそれほど珍しくはないが朝ドラの主演でメインとして演じるのは異例中の異例
いくら美しい顔を丹念に磨いてアンチエイジングしたところで首元はどう見ても若者のそれではない
ネットでは意外にもあまり叩かれておらず概ね好意的だがそれはきっとネット民の多くが深津絵里と同世代の団塊ジュニアでたくさんの同情を集めたんだろう
オファーがあっても本来なら事務所の後輩の清原果耶を勧めるところだが前作のモネで主演をやったばかり
ひなた(川栄李奈)の母親も演じる兼ね合いがあるわけだし
詳しくは知らないが断りきれない状況になったのだろう
だいたいにして役者が実年齢より若い役をやるなんて当たり前のこと
スミレ16歳が腹話術のおじさんだったことを思えば雉真るい18歳が48歳のベテラン女優でも受け入れることができるはずなのだ
人間って割と適応能力があるものでもうだいぶ慣れてきた

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野川新栄

3.570点

2021年10月5日
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悲しい

怖い

知的

映画評価:70点

なんだこの作品………!?

めちゃくちゃ考えさせられる。

タイトルも秀逸

《悪人》

一見、このタイトルが地味だし、
作品時間も2時間を越えてしまう事から
ずっと気になってはいたのですが
観ていなかったのですが、

私と同じ様に、
様子見していた方は
すぐにでも観てください!!
これぞ日本映画の真骨頂です。

何かしらの行動には
何かしらの要因がある訳で

目の前に人がいるから殺しちゃお、
みたいなノリは現実に中々ありません。

その情緒というか、奥ゆかしさというか、
その日本特有の空しさが心に響く
そんな作品でした。

役者陣も天才ばかり、
樹木希林さんや、柄本さん、満島さん、
そして妻夫木さん。
全員演技の天才です。

彼らの他の作品を観ても
同一人物が演じているとは思えない程
別人を演じます。

最近、妻夫木さんの出演作品をよく目にしますが
彼はカメレオンですか?
今回のキャラクターなんて、
妻夫木さんの華やかさが邪魔していたにも関わらず、現実にいそうな(実際知り合いと雰囲気そっくり)人物を彷彿とさせます。

深津さんも
目線や口、声の震えやトーンで
憂いや、戸惑いの様な、
目には見えない雰囲気を表現していて
本当に凄い女優さんなんだと改めて実感しました。

まだ内容に触れていないのに、
こんなに文字数が(驚)

前置きが長くなってしまいましたが、
今現在の感想を書きたいと思います。

ここからは少しネタバレもあるかもしれませんので、上記の感想で興味を持った頂けた方は
作品を観てから、また読みに来て下さい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

悪人。

どんな事情があるにせよ、
人を殺してはいけない。

当たり前

当たり前ですけど、

殺人を犯した人の中には
(身体的、精神的)防衛の流れで、
間違えてしまう人もいます。

誰もが殺意をもって殺す訳ではない。

これが前提です。

この作品のタイトルである
《悪人》は秀逸ですが、
ミスリードにもなります。

この作品が描きたかった事は
果たして誰が本当の悪人だったのか?
ではなく、

どんな悪人にも、
どんな奴にも、
大切な人がいたのではないか?という
巻き込まれていく人たちの情景を描きたかったのではないだろうか?

被害者について。
我が儘に生きてきて、
利己的で、嘘つき、あげく礼節に欠ける。

加害者について。
親に捨てられ、コミュニケーション障害を患い、
人への接し方や節度が判らない。
怒りに身をまかせ人を殺した。

女をドライブに誘っておいて、
その女がイラつくからと
無責任に山に置き去りにする男も

自分が満たされたいがために
依存や利用をしてしまった女も

端から見たらの話しですよね?
私からしたら、全員他人だし、
そもそも現実にいない映画の話し。
実際に起こった事件であったとしても他人事です。

そんな私たちから見れば
確かに上記の通りの人たちでしょう。
どう見ても、だいたい悪人ともいえます。

ですがね、
家族からしてみたら?
友人からしてみたら?
恋人からしてみたら?
そういう彼らを大切に思う人からしてみたら?

彼らはそう映りますか?
性格や態度、行動なんて
些細な事です。

でも、
世間的に見れば
殺人は悪い事だ。
どんな事情があっても。
例え本当は悪人じゃなくても。

殺された奴がどんな最低な奴でも。

世間様は起こった事しか知らない。
結果しかわからない。

でも開けてみると、
そこには大切に思っている人がいる

その哀愁が
この作品の肝だったと感じました。

作って頂き、
ありがとうございました。

ps.10年前ってこんな昔なの?

【2021.10.5観賞】

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まぁと@名作探検家

5.0世の中悪人だらけなのか

2021年10月2日
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妻夫木くんは、映画でみるのがよい。なんとも言えない雰囲気をかもし、スクリーンに映る
今回は残念ながら映画館ではないのだが
ほとんど喋らない、短いセンテンスのみ、いつもは饒舌に語るような目ヂカラもない、そして金髪。今まで妻夫木さあまりみたことがないキャラを、見るもに共感与える演技で淡々と、生きてることの苦しさを淡々とみごとだ。人殺しは彼なんだが、彼は悪人ではなかった。あとは、彼のおばあちゃんは悪人ではない、旅館のボンのお友達ひとりも、悪人ではなかった。妻夫木くんが無口なように彼もボンの取り巻きの1人として声を発することができない、、あとは大体ほんまもんの悪人、旅館のボンやらマスコミやら健康食品屋のヤクザやら、、か、利己的な気持ちか、マウントみたいなものが見え隠れする無意識の悪意の人ら。悪のないおばあちゃんに育てられた妻夫木さんは悪がない。親に捨てられても愛情を受けて育ってきた。、私は悪くない、頭なたは悪くない、私の子供は悪くないと思っていると、そうやって一生生きていくしかなくなる、、柄本明がボンにいうように。悲運のヒロインの深津絵里も、自分の幸せのために祐一を利用しただろう、それを愛だと思って、自分の人生変えようと思って。
国道のそばから離れられないでずっとそこで暮らすしかない人、海を目の前に暮らしていると逆に海に立ちはだかられどこにもいけない気分になる人、。人間関係にも土地にも閉塞されている生、人と比べたり人より偉そうにしなければ満足自己満足できない生。それでも人生には一瞬輝くモーメントはあるだろう、日の出を見るとき、スカーフを結ぶとき、自分が大切と思う人を守る時。

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redir

3.5悪人とは主観

2021年9月26日
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人の立場によって悪人かどうか異なる。
もちろん殺人を犯してしまった清水は悪人。
だが、視聴者からすれば置き去りにした大学生も、殺された女性も悪人だと感じるかもしれない。
柄本明が幻想の娘に、お前は悪くないと言っていたのが印象的。
誰が正義で誰が悪かなんて、結局は主観でしかないのかもしれない。ニュースで流れる犯罪を犯した人以外にも悪人はいる。

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ABCD

4.0本当の悪人とは?

2021年7月14日
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POZMA

3.5久々の当たり映画

2021年6月25日
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らいもこらいもこ

4.0好きかも。

2021年6月12日
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りょう

4.0個人的にはかなり面白かったです。 原作との尺の違いは感じましたが、見応えはありました。 役者陣の演技も素晴らしかったです。

2021年6月6日
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trico

3.0いつも観るのは途中まで

2021年5月4日
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こういうストーリー大好きなので定期的に観たくなる映画です。
でも観るのはいつも3/4くらいまで。
なんとなく、その辺りから展開知ってるしもういいや、ってなります。
ただそこまでは面白いので、定期的に観たくなる映画。
灯台あたりのシーンはカットしてもう少し短くしても良かったと個人的には感じてます。

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リーチ!

2.0普通に悪人だと思う

2021年4月23日
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全く殺すほどの理由ではないと思うし、深津絵里がブッキーを好きになる速度がはやすぎて感情移入出来なかった‥

悪人の色々な側面を見せるというところを期待してたので、残念

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くり

4.0シリアスな中でも、真実の愛を求めた映画

2021年4月3日
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「フラガール」の監督の李相日が手掛けた、ミステリーヒューマンドラマです!
ロケ地は福岡、佐賀、長崎の九州3県で行われたそうです。
リアリティ過ぎる内容はとても、他人事とは思えませんでした!

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吉田大輔

4.5【”悪人世機” 人間の善性と悪性の狭間で生きる愚かしくも寂しき男女の姿を描いた作品。観る側に深遠な命題を問いかけてくる作品でもある。】

2021年3月18日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

■感想
 ・登場人物のほぼ全てが、バランスの差異はあれど、”悪人”であり、”善人”である。
 ー但し、湯布院の老舗旅館のバカ息子圭吾(岡田将生)だけは、善性が限りなき薄き、悪人であると思う。ー

 ・思いを寄せていた佳乃(満島ひかり:軽佻浮薄な女を好演している。)から侮蔑的な言葉を投げつけられた孤独で、閉塞感を抱える日々を過ごす祐一(妻夫木聡)が、咄嗟に起こしてしまった事。
 ー佳乃の”悪性”が描かれる。そして、そんな女性に育てた両親(柄本明、宮崎美子)の責任。では、祐一に悪性はないのか・・。彼を育てた祖母(樹木希林)の”人を容易に信じてしまう姿が、印象的である。ー

 ・祐一と光代(深津絵里)が、お互いに惹かれた理由は明白で、”孤独で、閉塞感を抱える日々を過ごす”者だからである。
 ー二人が、お互いを慰めるように、貪るように行う性愛行為・・。ー

 ・佳乃の父(柄本明)が、執拗に圭吾に詰め寄るのは、彼が誰が本当の悪人であるかを父親としての本能で察したからであろう。
 ー 佳乃の父が呟く言葉が心に響く。
   ”今の世の中、大切なひとのおらん人が多すぎる・・”
   この言葉が、この作品の根底を支えている。ー

<”人間の善性と悪性とは、何か・・”という哲学的な命題を観る側に突きつけてくる作品。重いテーマを真正面から取り扱った重厚な作品でもある。>

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NOBU