2011年、日本テレビ製作。
SFアクションマンガ『GANTZ』を原作とした、実写映画シリーズ2作目。
日本のほか、アメリカ、台湾、中国で公開された。
製作陣、キャストとも1・2作共通。
監督は佐藤信介、脚本は渡辺雄介。
主な出演者は、
玄野(くろの)計:二宮和也
加藤勝:松山ケンイチ
小島多恵:吉高由里子
西丈一郎:本郷奏多
岸本恵:夏菜
鮎川映莉子:伊藤歩
鈴木良一:田口トモロヲ
など。
1作目は
なぞの球体「GANTZ」から指示されるまま、
星人たちを抹殺するミッションをこなしていく玄野たちだが、戦い続けることに疑問を感じ始めた加藤は、千手観音に刺殺される。
本作は、
「GANTZ」の満点メニューにより、
大切な人の蘇生復活を目指す玄野たちだが、
「GANTZ」から玄野のガールフレンドである小島多恵を殺すよう指示が出てしまい…
愚息によると、
「マンガを実写化した映画としては、傑作の部類に入るだろう」
という。
マンガ(アニメ)は、原作ですでにキャラクターが二次元で表現されているため、実写化した際に、完全再現はできない。
二宮和也、松山ケンイチ、吉高由里子らは、
スキのない演技を見せて映画を締めているが、
それぞれの強みが最大限に活かされる役柄かと言うと
疑問ではある。
SFすべてがそうだが、
前提となる世界観を受容できるか否かで、
評価は大きく変わる。
さほど大きくもない黒い球体「GANTZ」が、
◆人に命令し、
◆働きを評価し採点する
という不条理なシステムを飲み込めるなら
あとは流れに身を任せて楽しむしかない。
松山ケンイチ、吉高由里子、と言えば、
幅広い役柄に対応する演技力が魅力だ。
性格俳優というと、曖昧な言い方で、
主演じゃないニュアンスもあるが、わたしは
「役柄に応じてその人格を表情、声、仕草、目線などをフル動員して表現できる人」、と定義したい。
松山ケンイチ、吉高由里子は
性格俳優の代表じゃないか、と考えている。
本作も、加藤勝、ニセ加藤と小島多恵をしっかり演じきっておりスキはない。
だが、2人とも様々な役柄をこなせるが故の ”雑味” も見え隠れしてしまう。
例えば、
加藤勝:仮面ライダー系俳優 笑
小島多恵:THE清純派女優 笑笑
でも良かったかな、と思ってしまうので☆3.0