マイ・ファーザー(2007)

劇場公開日:

マイ・ファーザー(2007)

解説

韓国のドキュメンタリー番組で取り上げられ話題を呼んだ感動の実話を基に、幼少時に養子に出された青年と生みの両親との再会や苦悩を描いた人間ドラマ。5歳の時に韓国からアメリカへと養子に出されたジェイムズ・パーカー。時が経ち立派な青年へと成長した彼は、両親に会いたいという積年の想いを叶えるため在韓米軍に志願して韓国へ渡る。主演は「私の名前はキム・サムスン」などの韓国系アメリカ人俳優ダニエル・ヘニー。

2007年製作/109分/韓国
原題または英題:My Father
配給:エスピーオー
劇場公開日:2009年12月12日

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映画レビュー

4.0展開方法は、日本の『余命一ヶ月の花嫁』と同じ

2009年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

ドキュメンタリーで放送され、
大きな話題を呼んだ実話を映画化。

『余命一ヶ月の花嫁』
ストーリーは違いますが、
映画になるまでの展開は、似た感じでしょうか。

泣く準備を完璧に整え、
上映開始を待ちました。
さぁ、あとは思いっきり泣くだけです(苦笑)

☆彡     ☆彡

あれれ、本編で
あんまり泣けんかった(苦笑)
うわっ、エンドロールで涙が
止まんなくなっちゃったんですけど

エンドロールで、先に記した
ドキュメンタリー映像が流れます。

当然のことながら、演技じゃなくて本物じゃないですか。
壮絶な迫力に圧倒されて、涙が止まりませんでした。

でも、お客さんにとっては嬉しいですけど、
役者さんにはかわいそうですよ。せっかく
上手く演じていたのに、本物の前では勝てませんよ。
まぁ、主人公のダニエル・ヘニーさん、今作の演技で
新人賞を総なめにしたようですから、結果オーライですけどね。

幼少の頃、
アメリカに養子に出され、
在韓米軍として韓国に戻り、
養子に出した両親をさがす。
しかし、名乗り出た父親は死刑囚だった。

最初にも記したとおり“実話”です。
ファン・ヒョンドク監督の叔母さんが
養子だったことが、養子問題に関心を持ったキッカケ。

ダニエル・ヘニーさんも
実の母親が、幼い頃アメリカに
養子に出されていた人で、母に
話を聞きながら、演技にも生かしたそうです。

『赤ちゃんと僕』
今フェスティバルで鑑賞した作品ですが、
こちらのストーリー中にも、赤ちゃんが
白人夫婦の養子に出されかけるシーンがありました。
正しくは不明ですが、もしかすると韓国では、よくある話なのかもしれません。

◇   ◇

〈 愛する人は遠くに行かない。心の中に行くんだ 〉

腑に落ちない、正しく言うと心境を理解しきれない点があり、
本当なら、ここで泣くんだろうなぁ、と思えるシーンでも泣けませんでした。

養子=アメリカには育ての親がいる・韓国には産みの親がいる
2人の親がいることになります。あえてサラッといったのかもしれませんが、
その辺りの心象描写を、もう少し掘り下げても良かったのではないかと思います。

あとは主人公のとる行動が、最後に流れた実際のドキュメント映像と比べると、
映画の形にこだわりすぎたのか弱い。ラストの雪の場面なんて、その象徴だと
思いまして、実話の力がスゴイのは百も承知のはずですから、そこは変に芸術的に
する必要は、ないと思うんです。ドキュメント内容を知っている韓国の人にとっては
そうだったのかもしれないな?でOKかもしれませんが、私たちにとっては、ここで
はじめて知るわけです。映画監督の性と言ってしまえば、それまでかもしれませんが、
もう少し、素材のよさを、そのまま生かしても良かったのではないかと思います。

自分自身に対して悔しかったのは、
オーラスの写真に写っていた役者さん。

たぶん、韓国国内では
「えっ、この人が?」っていうくらい
有名な人ではないかと思うんです。だって、
そうじゃなければ、あそこまでためた必要がないですから。
それを、瞬時に味わえなかったのが、とてもくやしかったです。

☆彡     ☆彡

実話のベースになられた主人公の男性は、
今でも韓国の父親に会いに来ているそうです。

素材勝ちでA-をつけさせていただきます。
フィクション作品だとB-になっちゃうかな・・・。

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septaka

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