鉄男 THE BULLET MAN

劇場公開日:

鉄男 THE BULLET MAN

解説

世界中にカルト的ファンの多い塚本晋也監督が、自身の代表作「鉄男」(89)を全く新しいストーリーで再構築したアクション・スリラー。東京に暮らす平凡なサラリーマンのアンソニーは、日本人の妻ゆり子と息子トムと幸せな生活を送っていた。しかし、ある日突然トムが何者かに殺されてしまう。事件の謎を追ううちに、アンソニーは解剖学者だった父が関与していた「TETSUO PROJECT」という研究へたどり着く。すると、怒りに我を失ったアンソニーの身体から蒸気と黒いオイルが噴出し、鋼鉄の塊へと変貌してしまう。

2009年製作/71分/PG12/日本
配給:アスミック・エース
劇場公開日:2010年5月22日

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映画レビュー

3.5【”湧きおこる怒り。そして、哀しき歪なるトランスフォーマー。”塚本晋也監督が自身のオリジナル作品を英語版に作り替え、世界に叩きつけた極北のアヴァンギャルドなる作品。】

2024年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

■東京の外資系企業に勤めるアメリカ人・アンソニーは妻ゆり子と三歳の息子・トムと安らかに暮らしていた。
 ある日、トムが”ヤツ”の車に轢かれて息絶え、妻は逆上する。
 しかし、アンソニーは冷静に努めようとしていたが、夫婦間には溝が生まれ、ストレスを抱え、怒りに満ちたアンソニーの体に変化が起こる。

◆感想

・物凄い熱量である。オリジナル“鉄男”の要素を取り入れながら、新たなる”鉄男”がここにある。

・アンソニーにとっては、理不尽で不可解で許しがたい過去が明らかになる時に、彼は歪なるトランスフォーマーとして、覚醒するのである。

<高精細・高解像を究極まで高め、色彩の鮮やかさと強度を向上させた極彩世界は圧巻である。>

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NOBU

3.5もしハリウッドがリメイクしたら?版

2023年5月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

シリーズ3作目。

あまり期待してなかったが結構いい!!

99パー英語で“英語で撮る必要性ない”と海外で指摘を受けたらしいけど、

主人公が白人、日本在住の設定で、英語でも、あまり違和感なく、

思ってたより、スケールや特撮も、しっかりしてて、

もしハリウッドがリメイクしたら…

って感じです。

実際ハリウッドがリメイクの話が過去あったらしく、

『シザーハンズ』直後のジョニー・デップでリメイクの話や、

タランティーノ監督がリメイクを熱望し、ティム・ロス起用が打診されたり、

どっちも実現寸前だったっていうから、スゴイですね♪

シリーズ3作すべて観たけど、1→3→2の順に、いいかな?

結構よかった♪

もう1回観よう(笑)

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RAIN DOG

3.0ドリルじゃないヤーツ

2022年4月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

な、なんじゃこりゃ〜!映像のインパクトが、なんかスッゲーぞっ。破茶滅茶だ、ビックリしたわ。映画?いやいや、これはスタイリッシュなアート作品です!モノクロ映像でチープさをぶっ飛ばし、ブレブレのカメラに音楽をのせて躍動感を演出しているのが◎このドリルなし版も好き

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movie freaks

4.0ただただ圧巻

2021年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

30周年記念リバイバル上映で1・2を観てきたのですが、3はどうしても都合が合わなくて行けませんでした。
なのですが割と最近DVDを見直したこともあり、当時のレビューを元に新たに起こしてみました。

まず技術的な進歩をすごく感じます。
画面がとても綺麗で、音もかなりクリアです。
特に突出してたのはその音響でしょう。音が良いだけでなく、音圧がものすごいんですね。
私は今現在でも本作以上の音に出会った事はありません。
とにかく轟音に次ぐ轟音でした。
監督自身自ら劇場で音調整しているだけあってあって、そのバランスが素晴らしかった。
不快になるギリギリまで攻めてくるんです。
そして今作もやはり「鉄男」、あの凄まじい映像と轟音は健在です。
全編を通して様々な要素を、圧倒的な物量で打ち込まれるような感じです。
そして私は役者としての塚本晋也も大好きです。目つきや台詞回しが本当格好良い、もういい歳なのに何であんなに艶っぽいんでしょうか。
 今作は監督自身も言ってようにハリウッド色を強く意識した作りで、これまでの作品のどれより話が明瞭でした。
 それもあってかエログロを抑え、スタイリッシュな感じを持たせています。
もちろん今回も独特なカメラワークや、“やつ”との対決をたっぷりと魅せてくれました。
それにしても、シリーズ毎に形を変えながらもしっかりと「鉄男」なのが嬉しい。最後の最後まで楽しませてもらえました。
さて、公開当時観に行った時は舞台挨拶回だったのです。
その時、結構面白い話が聞けました。
当時タランティーノやブラピから話が来てたのは知っていたのですが、何とディズニーからもオファーが来てたようですよ。
あのディズニーが「鉄男」をどのように仕上げるのか、結構気になりました。
それと当時の記事にも出てましたけど、デ・ニーロ起用の「鉄男4」。
 実際デ・ニーロに会った際にオファーしたようです。
まぁ多分うやむやになるでしょうけど…。
でも個人的に一番好きな役者なので、今でも少し期待してたりします。
「鉄男」シリーズはもとより塚本作品でも比較的キャッチーな本作。
まだ 「鉄男」を観た事無い人には、入りやすいこちらをおすすめします。
とはいえこちらも紛う方なく「鉄男」。
ただただ圧巻です。

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白波

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