インセプションのレビュー・感想・評価
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何度見ても震えるラストカット
公開当時の映画館で2回。その後のレンタルを字幕と吹き替えで2回。地上波の放送で1回。そして今回はアマプラで1回と、覚えてる限りでも6回目の視聴。
それでも色褪せない最後のシーン。
ピークエンドの法則と言って、最後の印象がいいと、その作品全体の印象も良くなるという効果がある。
まさにそれの典型で、このラストカットは過去最大級。
映画館で最初にみたときの興奮をよく覚えている。
エンドロールで早く友達に喋りたくてソワソワソワソワしてた気がする。
その昔、パイレーツオブカリビアンのデッドマンズチェストのラストカットも衝撃だったけど、それはシリーズものならではだったから、単発作品の方が衝撃的だよね。
考察はあんま得意じゃないので、このラストカットがどっちの意味を表してるのかは語れない。
でも、このどちらとも取れる演出がツボにハマった。
見事にノーラン作品のファンになってしまった。
好きな映画ランキングは毎回変わるけど、この時代、つまり2010年前後でつけるならば、間違いなくインセプションがナンバーワン。
ただ、これだけみてもイマイチ理解できない部分もある。
キックっていうのは、1つ上の階層で体を宙に浮かす(三半規管に影響を与える)と夢から覚めるんじゃないの?
つまり、夢の中でやっても起きないんじゃないの?
雪山でキックしたのはなんの意味があんの。
ホテルでキックしたから、雪山からホテルに戻れるんじゃないの。
アリアドネがキックに雪山に戻る理屈もよく分からん。
解説サイトをいくつか読んでもしっくりこないんだよなぁ。
ノーラン作品ではインセプションが一番好き
夢の中で人に新たな考えを植え付ける「インセプション」というミッションの成功と引き換えに家族と会いたい主人公がチームを結成し、深い夢の旅をしていく話。
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まず、このめっちゃかっこいいイケオジハリウッド俳優の中に渡辺謙がいるということがすでに胸アツ。私の中で『マッドマックス』とか『ヴェノム』のワイルドなイメージしか無かったトム・ハーディもめっちゃカッコ良いし。
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ノーランは男性をスマートにかっこよく見せるのほんと上手いよなぁ。(しかも、男の理想じゃなくて女性から見てもちゃんとちゃんとかっこいい)。さすが英国紳士。
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前なにかで、ノーランがなるべく実物で撮るわけは昔の映画でもCGだと技術の問題でちゃっちく見えるけど、本物なら古臭く見えないって言ってて、確かに今作約10年前の映画だけど今見てもすごい。サイトーが「飛行機会社買取った方が安いだろ」言うように、CG作るより実物で爆破とかさせた方が安いもんね(笑).
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あとはノーランのSFって多分ありえないけど、めっちゃ理詰めで説明してくるから本当に実現できそう感ある。何層もある夢で深い眠りでも"キック"をすれば絶対起きるから各階層で同じ時間に一斉に衝撃を受けるって訳分からんけどなんか納得できるもん。
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全然眠れないインソムニアと対を成す。
構成が複雑で一回じゃ理解しきれない、けど面白い
冒頭から展開が早すぎてついていけなかった。解説を見たり調べていると、サイトーにエクストラクションを仕掛ける前の話があって、webコミックでこの物語が始まる前のコボル社、フィッシャー社、サイトー率いるプロクロス社の利害関係がどうなっているかよくわかるらしい。コミックは見当たらなかったので、解説見るだけじゃよーわからん。
結局コブはコボル社からプロクロス社に依頼主を変え、ミッションをやり遂げた。結局現実世界に戻っても、コボル社から追われるんじゃない?サイトーが守るの?
色んなサイトを見たけどこの辺がわからない。。
世界観と設定は作り込んであって面白いと思う!
手に汗握る
ヤバいなこれっていう映画
観るのに頭を使うクリストファー・ノーラン監督。
夢がメインテーマだが、観ている自分自身も夢を見ているような錯覚に陥る。
没入出来ればできるほど、後味が変わってきそう。
考え過ぎると頭がついていかなくなるので、そこそこ頭を使いながら観る方が楽しめそう。
にしても、魅せ方やストーリーの構造が変態的に上手い。どういう人生送ってたらこういう発想が出来るんだろうか、、、鬼才ぶりを遺憾無く発揮している作品だと感じた。
ビューティフル・ドリーマー
毎度セットを壊しまくっていいのはアニメくらいでしょう!
「夢だから」という設定があるからと言って、何でもアリな状況をここまで貫くなんて!
最後はビューティフル・ドリーマーですね。
しかも最後は、夢なのか現実なのか、どっちか分からないという含みを持たせてるのは萌えます。
物語全体が、空想に対するジレンマだったり、創作物を作る人間が悩み苦しむことがメッセージとして伝わってきます。
ただ、「面白い」というより「凄い」という方が勝ってしまった感じが。
名作であることは間違いないです。
難しい...
すごい話が作り込まれていたし、世界観に圧倒されはしたが、1回目の視聴では理解が難しかった。
なにせ同監督のインターステラーも難しいと思った私なので。笑
夢が何層にも重なってて、行ったり来たり、、。難しい。
私は多分時間の流れを理解してなかったから、理解をより難しくさせたと思う。◎時間は〜では○分みたいな。
ちゃんと見とけ!理解しとけ!て話ではあるが。笑
コブに対して少しイラッとしてしまった。妻を想う気持ちは分かるけれど、それが作戦に影響すると少しでも思ったならチームで共有すべきだったと思った。
アーサーが好みでした!カッコいい😚
そして、恐らく潜在意識に落ちたであろうコブとサイトーのやりとりが最初に繋がっていて、アー!なるほどね!となった。あのおじいちゃん、サイトーだったのか!
最後の終わり方、皆絶賛しているが、私もその1人であり、考察を楽しめる終わり方でした。
2回目では物語の構造を理解できるかなぁ。
いつの日か
ちょうどよいノーラン具合
ノーランの作品を全部観ているわけではないので、
知ったかぶって言えないけれど、
個人的にはちょうどよいノーラン具合。
難解過ぎずに物語を楽しめる。
TENETとかメメントまでいくと観ていて脳が疲れすぎてしまう(汗)
最後のコマ、「え、どっち?どっちなのーーーーー!?」でのエンドロール。
もうドキドキが止まりませんでした!
現実に戻れたと信じたい。
評判は良かったけれど普通
夢を操り情報を盗むスペシャリストが次々と企業のいけない情報を盗んでいく話、、なのかと思っていたが、
実際はそうではなく夢のまた夢の夢の世界まで潜り込み息子に会社を継がせないよう誘導する話。
アクションは凄かったがストーリーが夢の3段階と言ってしまっているので、夢なんだな、と安心して見れたし捻りもないように感じた。
実はサイトーが本当に死んじゃうのか!?とか思ったけどそんなこともなく。
最後空港から降りて子供達に会ったのも夢(?)だったのにはモヤッとしたが綺麗に終わるよりはよかった。
Matrixの檻を多重にするとどうなるか
現実味のある夢
こういうことある
映画館で観ればよかった
世界観がほんとに素晴らしい!!
クリストファー・ノーラン監督の最新作品。
ノーラン監督の作品は、「ダークナイト」や「メメント」など素晴らしい作品が多い。だからこそ期待値も高い。
主演はレオナルド・ディカプリオ。
最近観た「シャッター・アイランド」がヒドイ駄作だったので、レオ様が主演ってのは個人的にはイメージが良くないが、レオ様は良い役者ではある。「ブラッド・ダイヤモンド」は名作だったし。なので、脚本がしっかりしてればしっかりと役をこなしてくれるはず。
と、色々と期待をして観に行ったのだが、今回は大当たり!!!
すごく面白い映画だった。
ストーリーは、ターゲットの「夢」から情報を引き出す(エクストラクトする)産業スパイの仕事をしているレオ様扮する「コブ」が、一度情報を引き出すのに失敗してしまった渡辺健扮する「サイトー」に、逆に仕事の依頼を請ける。仕事内容は、市場をほぼ独占しているある敵対企業の社長が死の間際にいるため、その社長の息子に対して「会社を解体させる考えを埋め込む」ということ。
その行為がタイトルの「インセプション」。
正直、この辺りの細かい環境設定は作品評価にとってはどうでもいい。結局「サイトー」の会社名も明かされないわけだし。
条件付けのための設定でしかない。
ストーリーよりも、世界観の構造が複雑。
まず「夢」の世界だが一層ではない。合計5層まで出てくる(ちなみに第3層までは設計された世界)。
ネタばれにはなるが、それぞれの層を書き出してみる。
現実世界 飛行機の中
第1層 白いバンでのカーチェイス(ユスフの夢)
第2層 ホテル(アーサーの夢)
第3層 雪山(イームスの夢:推測)
第4層 モンのいる世界/年老いたサイトーのいる世界(?)
第5層 虚無(実は・・?)
そして、夢の層は深くなるほどに時間軸が長くなっていく。
第1層の数分が、第4層では数十年になる。
「夢」の世界では「キック」と呼ばれる刺激を受けることで、上層へ戻ることができる。また、「死ぬ」ことでも上層へ戻ることができる。ただし、「死」による上層復帰は、第1層のみ。第2層より下層だと、「死ぬ」ことで「虚無」へ落ちてしまう。
そして、第5層(最下層)は「虚無」と呼ばれる世界。
構造化されていない「夢」の世界に、意識のみが捕らわれてしまい、2度と現実世界に戻ることができない。
この設定自体、すごくよく出来てる。ほんとに面白い。
こういう世界観の構成は、日本人は不得意。素晴らしいと思える構造化された世界観は、日本映画ではめったに観られない(アニメ監督の押井守さんは、構造化された作品を作れる数少ない日本人監督の1人)。よって、見る側も不得意。おそらくこの「世界観の理解」が、この作品の評価の分かれ目になるように思える。
さて、「コブ」の奥さんの「モン」は、夢の世界に捕らわれてしまい、「夢:バーチャル」と「現実:リアル」が反転してしまった結果、上層世界へ戻ろうとして、現実世界で自殺してしまう。それが「コブ」の深層意識に深く刻まれてしまい、以来「コブ」の「夢」には「モン」が現れて色んな邪魔をしてしまう。
「コブ」は元々「夢」の世界を設計する「設計士」なんだが、「モン」が邪魔をしてしまうため、新たな「設計士」を雇い、「サイトー」の依頼を果たすためにチームを組む。これがまた、「ミッション・インポッシブル」みたいで面白い(笑)。「設計士:アリアドネ」「偽装士:イームス」「調合士:ユスフ」。この辺り、各キャラの役割は実際に映画観てみてくださいな。
途中は省くが、結果的に「コブ」は「サイトー」の依頼を果たす(果たしたように見える)。
「コブ」の最終目的だった、子ども達との再会も果たす。
で、ラストシーン。
これがまた物議を醸す終わり方をしてる。
現実世界に戻った際に、そこが「夢」ではないことを確認するために、「トーテム」と呼ばれる小道具を使って確認をする設定になっている。「トーテム」は各々が異なる。「コブ」の「トーテム」は小さなコマ。このコマが「夢」の世界では止まらず回り続けるが、「現実」では当然止まる。
で、最後のシーン。
この「トーテム」が回り続けて止まりそうな瞬間で終わる。つまり、そこが「現実」か「夢」かわからないように暗示して終わるのだ。
「コブ」は最終的に「虚無」に落ちてしまい、子ども達との再会を果たしたという「夢」を見てるだけじゃないのか?
これは意見が分かれるところだが、私は最後のシーンは「夢」だと思う。
というのも、いくつか腑に落ちない点があるため。
まず、「夢」の第1層に落ちた際に、列車が出てきたり、敵に襲われたりする(第2層以降の「敵」は、息子が情報を守るための防御意識として説明できるかな?)。第1層では敵に襲われるはずが無いのだが、これは「コブ」の深層意識が「現実に戻りたくない」からこそ、現れた「敵」のように思えた。これが1つの複線。
そして、一番腑に落ちないのが、「キック」。
アリアドネはコブと一緒に第4層まで落ちるわけだが、最後ビルから飛び降りて「キック」され第3層に戻る。そして、さらに雪山の基地が崩れてさらに「キック」され第2層に戻り、ホテルのエレベーターから「落ちる」ことで「キック」され第1層に戻る。
で、一番わからないのがココ。
「なぜ第1層で目覚めたか?」ということ。
第1層でも「キック」するために白いバンを川へ落とす仕掛けをしていたはず。そして、見事バンは川に落ちた。つまり、その段階で、第1層からも「キック」され、「現実世界」に戻らないとおかしいんじゃないのか??
アーサーも含めて何故か第1層で目覚めてしまう。そもそも最初から第1層で目覚めるつもりなら、バンを川を落とす必要はなかった。
これも「複線」になってるんじゃないかなーと思う。
そのまま「現実世界」に戻ってしまっては、最後のシーンが「現実」か「夢」かはっきりしてしまう。アリアドネ達は「コブ」と「サイトー」が目覚めたかどうかがわかるので。だからこそ、筋は通らないが、強引に第1層で目覚めさせた。
ということは、最後のシーンは「夢」なんだろう。
この辺り、ちょっと展開が強引過ぎて、最後脚本を少し変えたようにも思える。あまりに切ない終わり方になってしまうという理由で。。。
この作品は、何よりも、普遍的な命題「現実よりもリアルな「夢」であれば、それはすでに現実ではないか?」という問いを示してくれる。これがこの作品の主題(テーマ)なんだろう。作中でも、「コブ」が「モン」に「インセプション」して悲劇につながってしまった考えだが、これは結論の出ない問いだな。。。
とにかくこの作品は世界観が楽しめました!
ただ、ある程度の予備知識が無いと1回だけだと難解かもしれない。2回観て楽しめる映画。
まだ観てない人は、多少ネタばれになるが、ここに書いた「階層」については理解して観た方がより楽しめると思います。
全531件中、101~120件目を表示