インセプションのレビュー・感想・評価
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夢か、現実か。
2回視聴しました。なんせノーラン監督の映画は1度の視聴で理解できない…w
感想はというと、まず映画のコンセプトがすごい。「人の潜在意識の中に入り込み、"アイデア"を植え付ける」というだけでワクワクする。ぜったいありえない設定だけど、なぜかリアリティがある。
一番印象的だったのは、妻と半世紀以上夢の中で暮らしたというエピソード。「夢から醒めたくない」という彼女に対し、「ここは夢じゃない」というアイデアを植え付ける(インセプション)。それによって、現世に戻っても「ここは夢じゃない」という考えに取り憑かれ、最終的に自殺してしまう・・・。
壮大すぎるがなぜかリアリティを感じさせる演出。また、夢か現実か?は刺さるポイント。あたかも夢の中にいるような微睡の状態で生活している者、現実に向き合い今を一生懸命生きようとする者。両者が存在していて、当然自分は後者の生き方をしたいと感じた。
自分の頭でそれは本当に考えたことなのか?
インセプション
辞書を引くと発端とか端緒とある
本作の劇中では、他人の意識にある種の考え方を「植え付け」ることをインセプションという用語として扱われている
ウィルスや細菌より最強の寄生物は"アイデア"
アイデアはウィルスのように感染する
いったん頭に芽生えたら、取り除けない
アイデアは杭のように突き刺さる
そうだろうか?
何か画期的なアイデアならばそうかも知れない
つまらないアイデアなんか見向きもされはしないではないか
アイデアではなく、「疑い」ならばわかる
信じ込んでいるもの、無条件に信頼しているものに対する疑念を、誰かに植え付けならそれは他人に感染するだろう
信頼度が高く、その信頼が崩れれば大変な事態を招くならばそうだろう
主義や主張、体制への疑念はそれこそあっという間に伝染するかも知れない
だから発端や端緒なのだ
ならば最愛の妻の愛情、偉大な尊敬する父の愛情はどうか?
しかし、それは伝染するのか?
もうここでノーラン監督に騙されているように感じる
本作の物語はつまるところ、エヴァンゲリオンに似ている
つまりコブの死んだ妻を取り戻す為の補完計画だったのだ
エンドーはその為のスポンサーでさしずめゼーレにあたるというわけだ
夢の中の夢、その中で見る夢
夢と現実の時間の進行速度の違い
誰もみたことのない騙し絵の世界
アイデアを他人に知らぬ内に植え付ける事ができるのなら、逆にアイデアを盗聴する事も可能
アイデアが脳裏から知らない内に盗まれるというなら、それへの対抗手段もあるはずだ
極めて映画的で刺激的だ
そんなものを撮ろうと考えるのはノーラン監督しかいない
誰も観たことのない映画になる
しかしそれは本作のテーマでは無いのではと「疑う」のだ
本作の本当のテーマは別のところにあるのではないのか?
誰も観たことのない映像は本当のテーマを扱う映画を撮るための綺麗な包装紙に過ぎないのではないのか?
そんな「疑念」がいつの間にか植え付けられていたのだ
本作の本当のテーマとは?
一体それは何か?
「その考えは自分の考えたことなのか?」
突き詰めて考えると本作で言いたいことは、この一言では無いだろうか
そのアイデアは、その見方は、一体どこから出現したのか?
自分の頭の中に、何もないゼロのところから生じたのものなのだろうか?
様々な記憶やアイデア、知識、経験そんなものの断片が長い時間をかけて無意識に様々に組み合わされている内にある日突然化学反応を生じて、脳裏に生まれ出たのかも知れない
しかし本当は、誰かの何気ない一言から生まれ出たアイデアなのかも知れない
それは注意深くヒントを与えられて、まるで自分が無から考え出したかのように植え付けられたアイデアであったのかも知れないではないか?
まるでスティルスマーケティングのように
政府のいうこと
支持政党のいうこと
メディアのいうこと
評論家の言うこと
どこかのネットに書いてあったこと
教師の言うこと
先輩の言うこと
知人の言うこと
家族の言うこと
世間がそう言うから
自分は、あなたはそれらを無批判で無条件に鵜呑みにしているのではないのか?
そんな疑問を私達は本作で「植え付け」られてしまったのだ
だからエンドロールの最後の最後に勝ち誇ったようにインセプションと大書きされていたのだ
つまりそれは「植え付け大成功」という意味だったのだ
自分の頭でそれは本当に考えたことなのか?
このテーマはメメントと同じだ
これこそノーラン節だ
こんな映画、こんなテーマを古今東西の誰が映画に出来るというのだ
素晴らしい作品だ
感服するしかない
既視感の正体
誰が観ても「凄い」と言わせる説得力がある映画だと思います。
クリストファーノーランの作り出す世界観には毎度驚かされますが、この映画、なぜか既視感を感じませんか?
おそらくこの映画の狙いはその既視感にあると思うのです。
勝手な推測ですが、夢の中で高い所から落ちて目が醒める経験をしたことが誰しもあると思います。もちろん、世界的な名監督であるクリストファーノーランにだってあるはず。
あの誰もが経験したことがある、小さな「夢あるある」から生まれたのが、この『インセプション』という映画なのではないか?と私は思うのです。
人類共通の「夢あるある」から想像を膨らませた結果、これだけの超大作が生まれたのだとしたら??
クリストファーノーランって超凄いと思いませんか?
夢とわかった夢はとにかく疲れる
実体験がいくつかあるんですが
・夢の中で夢から醒めてそれが夢だとわかったことがある
・夢だとわかったので魔法を使ったことがある笑
・10年間に渡って6回シリーズの夢を見たことがある(勿論すぐあの夢の続きとわかる)
・夢の中で死んで目を覚ますと真っ白な世界にいたことがある
夢はあの世とこの世の境と言うけど
やはり彷徨うのは良くない
何度見ても震えるラストカット
公開当時の映画館で2回。その後のレンタルを字幕と吹き替えで2回。地上波の放送で1回。そして今回はアマプラで1回と、覚えてる限りでも6回目の視聴。
それでも色褪せない最後のシーン。
ピークエンドの法則と言って、最後の印象がいいと、その作品全体の印象も良くなるという効果がある。
まさにそれの典型で、このラストカットは過去最大級。
映画館で最初にみたときの興奮をよく覚えている。
エンドロールで早く友達に喋りたくてソワソワソワソワしてた気がする。
その昔、パイレーツオブカリビアンのデッドマンズチェストのラストカットも衝撃だったけど、それはシリーズものならではだったから、単発作品の方が衝撃的だよね。
考察はあんま得意じゃないので、このラストカットがどっちの意味を表してるのかは語れない。
でも、このどちらとも取れる演出がツボにハマった。
見事にノーラン作品のファンになってしまった。
好きな映画ランキングは毎回変わるけど、この時代、つまり2010年前後でつけるならば、間違いなくインセプションがナンバーワン。
ただ、これだけみてもイマイチ理解できない部分もある。
キックっていうのは、1つ上の階層で体を宙に浮かす(三半規管に影響を与える)と夢から覚めるんじゃないの?
つまり、夢の中でやっても起きないんじゃないの?
雪山でキックしたのはなんの意味があんの。
ホテルでキックしたから、雪山からホテルに戻れるんじゃないの。
アリアドネがキックに雪山に戻る理屈もよく分からん。
解説サイトをいくつか読んでもしっくりこないんだよなぁ。
ノーラン作品ではインセプションが一番好き
夢の中で人に新たな考えを植え付ける「インセプション」というミッションの成功と引き換えに家族と会いたい主人公がチームを結成し、深い夢の旅をしていく話。
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まず、このめっちゃかっこいいイケオジハリウッド俳優の中に渡辺謙がいるということがすでに胸アツ。私の中で『マッドマックス』とか『ヴェノム』のワイルドなイメージしか無かったトム・ハーディもめっちゃカッコ良いし。
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ノーランは男性をスマートにかっこよく見せるのほんと上手いよなぁ。(しかも、男の理想じゃなくて女性から見てもちゃんとちゃんとかっこいい)。さすが英国紳士。
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前なにかで、ノーランがなるべく実物で撮るわけは昔の映画でもCGだと技術の問題でちゃっちく見えるけど、本物なら古臭く見えないって言ってて、確かに今作約10年前の映画だけど今見てもすごい。サイトーが「飛行機会社買取った方が安いだろ」言うように、CG作るより実物で爆破とかさせた方が安いもんね(笑).
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あとはノーランのSFって多分ありえないけど、めっちゃ理詰めで説明してくるから本当に実現できそう感ある。何層もある夢で深い眠りでも"キック"をすれば絶対起きるから各階層で同じ時間に一斉に衝撃を受けるって訳分からんけどなんか納得できるもん。
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全然眠れないインソムニアと対を成す。
構成が複雑で一回じゃ理解しきれない、けど面白い
冒頭から展開が早すぎてついていけなかった。解説を見たり調べていると、サイトーにエクストラクションを仕掛ける前の話があって、webコミックでこの物語が始まる前のコボル社、フィッシャー社、サイトー率いるプロクロス社の利害関係がどうなっているかよくわかるらしい。コミックは見当たらなかったので、解説見るだけじゃよーわからん。
結局コブはコボル社からプロクロス社に依頼主を変え、ミッションをやり遂げた。結局現実世界に戻っても、コボル社から追われるんじゃない?サイトーが守るの?
色んなサイトを見たけどこの辺がわからない。。
世界観と設定は作り込んであって面白いと思う!
手に汗握る
ヤバいなこれっていう映画
観るのに頭を使うクリストファー・ノーラン監督。
夢がメインテーマだが、観ている自分自身も夢を見ているような錯覚に陥る。
没入出来ればできるほど、後味が変わってきそう。
考え過ぎると頭がついていかなくなるので、そこそこ頭を使いながら観る方が楽しめそう。
にしても、魅せ方やストーリーの構造が変態的に上手い。どういう人生送ってたらこういう発想が出来るんだろうか、、、鬼才ぶりを遺憾無く発揮している作品だと感じた。
ビューティフル・ドリーマー
毎度セットを壊しまくっていいのはアニメくらいでしょう!
「夢だから」という設定があるからと言って、何でもアリな状況をここまで貫くなんて!
最後はビューティフル・ドリーマーですね。
しかも最後は、夢なのか現実なのか、どっちか分からないという含みを持たせてるのは萌えます。
物語全体が、空想に対するジレンマだったり、創作物を作る人間が悩み苦しむことがメッセージとして伝わってきます。
ただ、「面白い」というより「凄い」という方が勝ってしまった感じが。
名作であることは間違いないです。
難しい...
すごい話が作り込まれていたし、世界観に圧倒されはしたが、1回目の視聴では理解が難しかった。
なにせ同監督のインターステラーも難しいと思った私なので。笑
夢が何層にも重なってて、行ったり来たり、、。難しい。
私は多分時間の流れを理解してなかったから、理解をより難しくさせたと思う。◎時間は〜では○分みたいな。
ちゃんと見とけ!理解しとけ!て話ではあるが。笑
コブに対して少しイラッとしてしまった。妻を想う気持ちは分かるけれど、それが作戦に影響すると少しでも思ったならチームで共有すべきだったと思った。
アーサーが好みでした!カッコいい😚
そして、恐らく潜在意識に落ちたであろうコブとサイトーのやりとりが最初に繋がっていて、アー!なるほどね!となった。あのおじいちゃん、サイトーだったのか!
最後の終わり方、皆絶賛しているが、私もその1人であり、考察を楽しめる終わり方でした。
2回目では物語の構造を理解できるかなぁ。
いつの日か
ちょうどよいノーラン具合
ノーランの作品を全部観ているわけではないので、
知ったかぶって言えないけれど、
個人的にはちょうどよいノーラン具合。
難解過ぎずに物語を楽しめる。
TENETとかメメントまでいくと観ていて脳が疲れすぎてしまう(汗)
最後のコマ、「え、どっち?どっちなのーーーーー!?」でのエンドロール。
もうドキドキが止まりませんでした!
現実に戻れたと信じたい。
評判は良かったけれど普通
夢を操り情報を盗むスペシャリストが次々と企業のいけない情報を盗んでいく話、、なのかと思っていたが、
実際はそうではなく夢のまた夢の夢の世界まで潜り込み息子に会社を継がせないよう誘導する話。
アクションは凄かったがストーリーが夢の3段階と言ってしまっているので、夢なんだな、と安心して見れたし捻りもないように感じた。
実はサイトーが本当に死んじゃうのか!?とか思ったけどそんなこともなく。
最後空港から降りて子供達に会ったのも夢(?)だったのにはモヤッとしたが綺麗に終わるよりはよかった。
Matrixの檻を多重にするとどうなるか
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