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何をコンセプトにしてんだろ?ヒロインが口ずさんでるのは必ずプッチーニだし、愛用のベンツのナンバーが49-89だし、笑わせたいのか感動させたいのか・・・特記すべきのは、ナレーションが英語だということか? ドキュメンタリータッチにしたいのなら、その路線でずっと押し通してもらいたいところだが、西田美和の演技が素人同然なので感情移入もへったくれもない。
そんな酷い映画をどうして見てしまったのか(TVでだけど)?もちろん、伊藤みどり、荒川静香や安藤美姫という多彩なゲスト陣クレジットがあったおかげだ(笑)。
スポコンものとしても王道なストーリーだけど、鬼コーチである平泉成が美和に自転車通勤させたり、空手道場に通わせたりと特異な味付けをしている。“ある出来事”とは大学時代の元恋人の忘れ形見・飛鳥を預かることになったこと。それがどうしてオリンピックを目指す動機になるかもわからない。むしろ、ライバルとなる千夏(ぁみ)がけしかけたという伏線をメインにしたほうが自然なのだ。その千夏のファイナルでの演技は特撮だらけだけど、なかなかのものだった。そして、その千夏が最後のジャンプをする頃には失明する!というわけのわからない難病の設定には笑える。そしてなぜかラストの演技を行う美和。一度転倒するものの、最後には大技ジャンプ“ブルーローズ”と回し蹴りだ(笑)。結果は2位だったけど、千夏が失明したらオリンピック出場じゃん・・・わけわかんないぞ。
目当てのゲストたち。伊藤みどりは過去の映像だけだし、荒川静香はイナバウアーも含めた粗い映像ビデオ。なんとか安藤美姫は一緒に滑ってたけど、出演理由がわからない。放送席での解説に佐野稔が頑張ってたのが一番長かったか・・・