ココ・シャネル(2008)

劇場公開日:2009年8月8日

ココ・シャネル(2008)

解説・あらすじ

1954年のパリ、15年のブランクを経て復帰コレクションを開催したココだったが、「過去から脱却できないシャネル」と酷評されてしまう。ココは孤児だった頃や、ボーイ・カペルとの悲恋など、自らの過去を振り返り、デザイナーとしての再起を誓う。晩年のココを「アパートの鍵貸します」「愛と追憶の日々」のシャーリー・マクレーン、若き日のココをチェコの新星バルボラ・ボブローバが好演。

2008年製作/138分/アメリカ・イタリア・フランス合作
原題または英題:Coco Chanel
配給:ピックス
劇場公開日:2009年8月8日

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映画レビュー

3.5おばあちゃんの昔話形式。

2025年7月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

2人の関係を匂わす程度でとんでもねえエロはなし。虫もグロもなし。

ちゃんとレビューや説明を確認してから借りれば良かったんだけど、レンタル店で暗そうな話ばっか借りたから、華やかそうなの1本借りとくか、とその場で決めたため、「シャネルの成功の秘訣的なのがわかるか?」くらいしか考えておらず。
内容はほとんど恋愛もので、特にビジネスに役立ちそうな内容はないです(それを期待して見る人も少ないだろうけど)。
いやでも、「ジャケットの裾裏にチェーンを縫い付けて重みを出すことで形を保つ」ってのは凄いアイデアだなあ。…みたいな関心するネタはちょくちょくあるけど、全体としては技術があれば、最終的には気合と根性ですみたいな話。
シャネルの若い頃というと戦時中の話なので、よくよく考えたらそりゃそうなんだけど、「華やかな服がいっぱい出てきて視覚的にも美しくて…」って感じでもなく。
ストーリーも、シャネルがいかに成長してきたかに重きを置いてるので、結構悲しい場面が多い。
シャネルは「凄い人」だったのではなく、「凄い人」でいなければ生きていけなかったということ。

リトル・ブラック・ドレスも名前だけは知ってるけど、何故生まれたのかとか、どんな物かまでは知らなかったなあ。チラホラと名前を聞くことはあっても、よく知りはしない…って人も多いのでは。そういう人にもちゃんとわかる丁寧なストーリー構成になっています。

暗転の仕方とか、撮影の仕方とかから、映画というより金かけて撮ったTVドラマっぽい雰囲気を感じました。絵面は美しいんだけど、映画と言われるとちょいちょい安っぽさがあるというか。

ただ、キスシーンを撮るのが猛烈にヘタ〜!!
何が原因か知らないけど、全然美しくない。何がどうなったらああなる!?
今までキスシーンを「意識的に美しく撮ってる」なんて考えたことなかったけど、美しく撮ろうと思わないとこうなるんだと逆に勉強になった。ほんとどうした???
そういう意味でも、本作が映像芸術ではなく(色んな意味で)ドラマっぽく見える理由かも。

主演の  の顔が、モロ気難しそうな年寄りって感じで良い。自分のプライドを捨てない職人肌と言うのか、まあ周りとうまくやってるとは言えないが、これはこれで憧れる。
これだけのセンスと実力がなければ、人生どっかで何かを捨てたり、譲りたくなくても譲らなきゃいけなくなることばかりだもんな。そして、それを努力で克服するわけでもなく、自分を貫く勇気もなく、仕方ないよな〜人生ってこんなものだよな〜と自分の怠惰と能力の低さを棚に上げる。胸が痛いわ〜。ひたすら反省させられる話。
作中でシャネルは『人間は成功でなく失敗で強くなる』と言っていますが、そもそも失敗する勇気もない。
彼女は成功したからこうして発言の場があるけども、失敗し続けた結果消えていく、発言権すらなかった人もごまんといるわけで、そう考えたらシャネルは運の良い方なのでは?と思ってしまいますが、その運がなぜシャネルに味方したかといえば、女の仕事=結婚までの腰掛けが当たり前の時代に「自分の名を冠した店を持つ」という大きく夢を見る力、全く無名にも関わらずチャンスさえあれば有名なデザイナーに自作の帽子を見せに行く行動力があったから。
まさに大胆不敵で自分の実力を必要以上に疑わない、成功者の鑑。

エミリエンヌが出てきた時はイヤーな奴なんだけど、実際は世渡り上手で、かなり冷めた目で世間を見ている。最初はほんとにただ嫌味なんだけど(笑)、夢見がちで無鉄砲なシャネルに忠告してくれてるんですよね。気が強く、才能も美しさもあるのに、男性優位社会でそれらの活かし方も知らず、世渡りも見るからに下手。このままシャネルが潰されていく未来がエミリエンヌには見えたんだろうな。

ラストでシャネルが、相変わらず偏屈そうな顔で、唇を引き結んだままウインクするのがいいね。
全然思ってたのと違ったし、好みの映画ではないけど、これはこれでという感じ。ファッション系の映画は全然見たことなかったので、みんな華やかなのかと思ってたけど、こういう人間ドラマも当然あるよな。
こういうファッション系の映画に詳しくないが、他の一流ブランドの創設者を主人公とした作品も色々あるんだろうから、そちらもちょっと見てみたくなりました。確かハイヒールが有名なブランドのこういう映画もなかったっけ?

しかしできれば、次回はもうちょっと華やかな映画を見たいかな、とは思いました。

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alala

3.5シャネルは好き

2025年6月22日
PCから投稿

単純

知的

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maru

4.5シャネルの店舗へ思わず足を運びたくなる作品

2024年5月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

興奮

孤児院で育ち、才能と努力で20世紀を代表するデザイナーへと成長した主人公の軌跡や、ブランクを経て再び返り咲いたその力強い姿に、勇気をもらう人も多いはず。シャネルというブランドを知らない方も、もちろん男性にも響く作品だと思います。

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平野翠@事業家集団

3.5女性の自立が難しかった時代にブランドを確立した起業家の強さ

2023年12月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

シャネルのブランドの成り立ちに興味があり視聴。
ココシャネルの生き方は、さまざまな本を読み知っていたものの、
やはり壮絶な時代に生き抜いた強さが印象的だった。
女性が帽子や服を作ることなどあり得ない、ブラックやスマートな衣装を身につけることがあり得なかった時代に、スタイルそのものを提唱したココシャネルはやはりすごい。
ブランドなど0から1を作る人や新たな価値観を提唱する人の情熱には敵わない。

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三上結香|海外映画大好き女子

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