スラムドッグ$ミリオネアのレビュー・感想・評価
全215件中、181~200件目を表示
インド映画版『ロッキー」
というわけで、次の日めげずに本作を観に行きました。先日観た「グラン・トリノ」があまりにも重たかったので、それまでのダニー・ボイル作品に貫徹されているエンディングの爽やかさに期待してました。
やはりこの監督さんいいですね。グレープフルーツのように酸味や苦みもあるけど、結局最後に本作も爽やかに終わるのです。「トレインスポッティング」から、この人はお金というものに対する感性が違うと思っていましたが、本作もそれをお見事に扱っています。
インドをファンタジックに仕上げる映像感覚と音楽のチョイスもすごい。とにかく、あらゆる要素を愛したくなる名作中の名作だと思いました。ほんと、この映画に対するコメントはこれだけ。
本気でいい映画でした。
well-made な作品、インドでの評価が気になる
ストーリーや伏線の構成が上手く出来ているお芝居を
演劇ではよく"Well-made play"と呼ぶそうですが、
まさに ウェルメイド、良く出来た映画でした。
主人公ジャマールのこれまでの人生とクイズ$ミリオネアとが
上手く交錯しながらのストーリーテリングが凄い。
クイズの答えの1つ1つに彼の人生が重なって行く…。
それが、ダニー・ボイル監督らしいテンポの良い映像で描かれる。
とにかく、走る、はしる!音楽も映像もカッコいいし、ヒロイン・ラティカも可愛い…。
いかにも人の良さそうな顔をしているデヴ・パテルが
ジャマールを演じていたのも説得力があるのかも。
とはいえ、少し気になったのがどこまで「リアル」なインドなのか?ってこと。
ある意味、本当の部分もあるのだろうけど、今でもスラムの子供達は
オジサンに連れ去られちゃったりするのか?とか。
「ガイジンの観た日本像」みたいに、ちょっと曲がったイメージになっていたとしたら、残念だなぁ。
インドの人がこの映画をどう観ているのか気になるところです。
最後にインドらしさを持ってきたのは、監督のボリウッドへのレスペクト?笑えました。
ラスト20分が減点、でも抜群に面白い!
この作品がアカデミー賞に輝いたのは、構成力と演出力の高さの勝利たろう。クイズ番組からどんなストーリー展開をするのかと思って見ると、クイズの問題から、スラムに生まれた主人公の生き様、インドの貧民たちの生活ぶりを描くという、見事な構成で作品全体を組み立てていたのには驚かされた。その構成の面白さに惹かれて、偶然性が強すぎるというシナリオの欠点も全く気にならなかったのは、この作品がもつマジックに自分が翻弄されたからだと思う。映画は、観客をいかに騙せるか、が生命線でもあるので、その意味では、これほど見事に騙された作品は近頃珍しいと思う。
さらに、その見事な構成を展開させたのは、監督ダニーボイルの演出力によるものだ。この監督は、「トレインスポティング」以来、疾走感ある演出で定評があったが、スラムの子どもたちから成長した主人公まで、今回もスクリーン狭しと疾走させるテンポの早い演出は、爽快さすらおぼえるほどだ。以前は自分の演出に振り回されていたようにも感じたダニー・ボイルだったが、構成がきちんとされているシナリオによって映画全体が落ち着いてきているのも、好感がもてた。
ただ、ラスト20分の描き方は、ちょっと納得できない。一度は、主人公が不正をしたのではと報道されているのなら、あれほど民衆が熱狂するのはありえないだろう。やっかみもあれば疑いの目で見ている者も多いのと、わざわざ盛り上げるような演出をしなくても、充分に観客はラストの展開にも期待しているのだから、画面に熱狂する民衆などいれず、観ている側をもっと興奮させる演出がほしかった。
しかし、この作品のエンタテイメント性の高さは、充分にアカデミー賞ものだと思う。これはハリウッド製作ではないが、ハリウッドからもっと、このような作品が生まれれは、映画興行はもっと盛り上がるものになるだろう。
とにかく素晴らしい!!
こんな映画を見たかった!
映画が始まってすぐにもうのめりこんでいた。
独特のストーリー展開とライブ感で最後まで、一瞬も退屈しないどころか、
他のことは何も考えられないくらい、もってかれた。
生きること。
それが詰まってる。
まだ幼い少年が避けては通れなかった道。
それは大人の私でも目をおおいたくなる過酷な場面の連続。
悲しみに浸るわけではなく、ただ明日を生きぬく。
生きることに対するピュアさに胸を打たれる。
そして、その幼さにしては大きすぎる経験が、クイズにリンクしてくる所がすごい。
またそれが世界の各国版で放送されているあのミリオネア!というところが実にセンスがいい。
生番組であること、圧倒的な影響力のあるテレビ番組であるということが、この映画の最大の鍵になってくる。
まんまのサクセスストーリーでもなければ、純粋なハッピーエンドでもない。
何かを得る時確実に失うものがあるという現実。
でも挑戦することの意味、そこに立たなければ始まることさえない恋。
愛してるからそこに立つ。
そして失う大きな存在の救いの手が、確実にあって、それが人々へ与えた希望と夢、何ものにも変えがたい愛。
私は最後の部分をそう受け止めました。
ストーリーと脚本は言うまでもない完成度ですが、俳優も音楽も映像も全てにおいてすごい。
こんな映画を作れるなんて。。。
内容良し!リズム良し!
アカデミー賞作品を楽しみに見てきました。
かなり、よかったです。
クイズの中にインドの社会性と3人のドラマを映し出す。
少々、見るのが厳しいシーンもあるのですが、全体としてはリズミカルでシンプルにストーリーが進んでいきます。
強烈に感動がこみ上げてくるわけではないのですが、見終わったあとすがすがしい気持ちになれました。
意外に音楽が軽快で映像とマッチしていてとってもよかったです。
貧しさの中の豊かさと逞しさ。
多くを持ち過ぎると大切なものが判らなくなる。
豊か過ぎると何がほしいのか判らなくなる。
自分の手に持てるだけのもので満足できたら
自分の求めるものを見失わないんじゃないだろうか。
手にあるものを大切に出来るんじゃないだろうか。
それはある意味で豊かなことなんじゃないだろうか。
知識も人も求めるものも少なければ
見失わず大切に出来る。
この映画は物凄いハッピーエンドである。
人事ながら私の方が「幸せすぎて信じられないぃー!」と
思ってしまったほど(苦笑
でもそれが嫌味にならないのは、
彼がひとつのものだけを求め見失わなかったから。
一兎を追ったら二兎手に入っちゃった状態である。
欲しいものが大切なものが判っているだけでも羨ましいのに、
それを見失わず真っ直ぐに求め続ける持久力がまたすごい。
たしかにスラムの貧しいさは悲惨さもあるけれど
そこを生き抜く人々は逞しさも強さもありしなやかである。
とにかく私には無いものだらけである。
今日着て行きたい服が(多すぎて)見つからず、
今足りないものがわからずに同じようなものをまた買ってきてしまう私は
きっと三兎を追って一兎も得られない人間だ。
だからこの映画に惹かれたような気がする。
エンドロール時の踊りは「お約束」って感じでウケた(笑
本場のインド映画も見てみようかなぁ~と思ったくらい。
インド・・・これからも目が離せない気がする。
パワフルムービーですよ!
第81回アカデミー作品賞受賞作。作品賞だけでなく、最多の8部門で受賞しちゃったんですよね。何がそんなに凄かったのでしょうか?
『何故、今インドなのか?』この映画を観る前に、吾輩が抱いた大きくて素朴な疑問です。映画を観終わってもこの疑問は、全面的に解消するには到りませんでした。ただ、インドのいわゆる“貧民層”と呼ばれる人たちの、貧しくても逞しく生きている“リアルなパワフルさ”が、スクリーンを通してびんびんと伝わってきました。世界的な大不況で、先の見えないこの時代に、ダニー・ボイル監督は“人間の底力”をこの映画を通して、世界の人たちに見せ付けたかったんじゃないかなあ…と思います。1本の映画として見た場合『んな話、うますぎるがな!』と、ツッコミどころは満載でして、決して完成度の高い作品だったとは言い難いと思います。恐らくダニー・ボイルもそこら辺は承知で、敢えて荒削りなままの映画に仕上げたんじゃないでしょうか。『とにかく、行ってまえ!』てな感じで…。そこらあたりが、アカデミー賞でも評価されたのかなあ?とにかく見ていて、得体の知れない凄まじいパワーを感じたのは確かです。
観ていて素直に『インドって、凄い!』と感じました。アレだけの人口とパワーがあれば、いずれ日本など飲み込まれてしまうんじゃないかとも。ただ、あまりにも混沌としていて国を挙げてまとまれないのが、難点ですね(身分制度なんかも存在しますから)。でもその気になったら、或る意味“恐ろしい国”だと思います。
この映画は、インド資本のいわゆる“ボリウッド映画”ではございません。あくまでも、インドを舞台にした“イギリス人監督とアメリカ資本”による映画です。この映画の成功(興行的にも、賞レース的にも)により、今後この手の映画が増えていくことが予想されます。そう、ハリウッドとボリウッドの融合。この映画は、そのパイオニア的存在として、後世に語り継がれていくと思われます。
話を映画のストーリーに戻して、少しツッこませていただきますと、作中の「クイズ$ミリオネア」で出題される問題の中で、一番最後の問題が一番簡単だったと吾輩は思うのですが…。何ぼスラム出身の無学な青年とはいえ、あの出題の仕方はどうよ?と思いましたね。『運命だった』って言われても…(^^;。だってその問題で、最高賞金ってね~(でも、現実として知らなかったんですが…爆)。
~追記~
『インドの映画なのに、踊らへんな~』と思ってたら、チャンとありましたよ!エンディングで!!映画本筋とは、ホント何の関係もなく踊っちゃってます(^^;。
是非、皆さん観て下さい
幼い頃のインドでのシーンは、まるで実際のシーン。ドキュメンタリーを見ているかのようだ。あれが演技とは。すごく自然に動いている感じ?
幼い頃の友達の少女を探す手段としてクイズに参加。出題されるものは幼い頃、偶然にも知ってしまった事柄。やはり、運命だった。
エンドロールでのダンスは私には、ちょっとがっかりかも。お話の余韻にひたれない。あれはあれで。と、切り離して考えれば ま、OK?
これはドキュメントをパクッた「おとぎ話」なんです!
よく聞く台詞、それは・・・こうして巡り合えたことを運命と思うか?偶然と思うか?
まったくもってこの二つは表裏一体だ。
自分の都合次第で、それを運命と取るか、偶然と取るかで分別しながら日々は成り立っているのだと思う。
「スラムドッグ$ミリオネア」という映画は、そんな運命とも偶然とも思える事柄をテーマにした作品だ。
舞台はインドの商業都市のひとつムンバイ;Mumbai、そこでたくましく生き抜く兄弟と、彼らに関わった一人の女性が巡る半生を描いている。
この映画の為に、先ず予備知識としてムンバイという都市の背景を知っておくほうが良いだろう(実は何も分からなくてもこの映画がある程度知らしめてくれる、なので観終わってからでもおさらいを兼ねて調べるのも良い)
人口1900万に及び、世界でも5番目の規模を誇る。
天然の良港に恵まれ、インド全体の海上貨物の半数以上の量を担う港湾都市である。
世界有数な金融機関や大企業が拠点を置き、近年目覚ましい発達を遂げている。
その反面、人口増加に伴って需給のバランス比率が著しく悪い。
貧困、失業、医療、生活水準、教育水準などの広範囲に及ぶ問題も抱えている。
故に一つの結果が、スラム街の出現であろう。
この映画で常に描写している。
多くの低所得者が、焼けるようなトタン屋根を連ねた軒下で固まり、ゴッタ煮になって暮らしている印象・・・その現実的曝し方が鮮明なデジタルカメラのすばしっこいカット割りで映し出される。
貧しく汚らしい少年期、主人公の兄弟達はスラムの中で色々な災難に遭う。
イスラム教徒とヒンドゥー教徒(おそらくそういった設定だろうと思うが・・・)との暴動シーンも若干関わっていく中で、ある少女と偶然出会う。
児童就労の問題点をも網羅し、闇社会の断片も描く。
だが不思議だった。
諸々の出来事が流れていくシーンは、実に愉快で滑稽だ。
過酷さをスタイリッシュな感覚で見せるのだ。
蝿やウジが顔中這っていそうな雑魚寝姿、川で沐浴する大勢の人、下水道の色、簡易トイレの奥に溜まったおぞましい物体達・・・それらがまるで、主人公ジャマール少年の成長に不可欠な材料として紹介されていく。
一つ一つがエネルギーに満ちて、しかもしなやかだ。
そんな生い立ちの断片から、偶然にも(あるいは運命的にも)助長を受けることになる。
とあるキッカケで、英国で誕生し日本でもお馴染みな人気クイズ番組に出演し、全国民の圧倒的支持を受けるのだ。
前人未到な全問正解へと登りつめようという勢い、その結果は?その真意は?観ていただくしかないだろう。
彼が解答者として導く答えは、すべて彼が過去に体験したものというあり得ない設定。
その一つ一つの導き方は、まるで人生そのものの歩みとして輝きを放っている。
ロールプレイングゲームで、強力なアイテムを徐々に蓄えていくようなイメージだった。
あまりにも実直で汚れなき想いを貫くジャマール、その兄サリームはスラム育ちのなれの果てでリアルな男(最もこう云った境遇に見合う典型だ)、彼らと関わる少女ラティカの純粋さ・・・この3人の秘めたる思いと、成長と、クイズ解答を導く行程とが、面白いほどにリンクしまくっている。
そのしまくり方は、あまりにもエンターテイメントだ。
インド社会を舞台にした英国製映画だが、実質ここにはアメリカン・ドリーム的な要素が多く含まれている。
ネタが尽きてしまったとも言われる映画界は、もう一度循環し始めているのだろう・・・ボリウッド;Bollywoodという比較的新しいフィルターを通じて、あまりにも出来すぎた大人のおとぎ話として惹き立っていた。
もし、偶然と運命が表裏一体だとしたら、人生はきっとエンターテイメントとも表裏一体なのだろうか?
人生の決断や受け入れは、クイズのように面白いものなのか?
かつて自分の裏側でうごめいた、多くの人々の通過点を垣間見れた気がする。
う~ん
良い映画だとは思うけど、なんか、見てる途中で飽きた…
クイズ、過去、クイズ、過去の繰り返しで。
がんばって最後まで見て、あまりにも単純な終わり方にびっくり。
スラムの子供達の生き様とか、むしろドキュメンタリー映画で見たかったです。
ストーリーは分かりやすく、スラムの現状をうまく取り入れている。良い映画だとは思うのだけど、個人的には駄目でした。
でも最後のダンスは素敵でしたよ。
彼らの人生と愛がミリオネア!
はい。今日、見て来ました。劇場では満席に近かったです。
内容ですが、素直に「良かった」と思える映画です。
最近はいろいろ、ひねる映画が多くて脳みそを使いますが、
この映画は素直に見れるし、純粋なストーリーに惹かれます。
主人公のジャマールが思い続けるラティカへの愛。
純粋で一途な気持ちが良く現れている。
彼らが少年だった頃のシーンでは、
子供たちの純粋な目がすばらしく美しい。
スラムと言う環境に置かれながらも、
希望を捨ていない。
常に、未来思考。前向きな生き方。
親を殺されても一生懸命に生きていく。
卑屈になることも無く、毎日を楽しく自力で打開していく。
そんなたくましさに敬服します。
今の日本人は彼らのハングリーを見習うべきですね。
もちろん、私も!
この映画からパワーをもらいました。
ぜひ、素直な気持ちで見ていただければ、
この映画の良さは伝わると思います。
観て、損はありません。
さて、明日は「グラン・トリノ」でも
観てこようかな。
過酷な人生の向こう側に愛と希望が透けて見えた・・・
まだ、18年しか生きていなくても、幼少からシビアな年月だったと思う。いいだけの人なんて、一人も出てこない。ただ生きてゆくために、生き抜くために毎日毎日を積み重ねていく。流されて生きる余裕なんてない。平和ボケした日本に暮らす私の頭をガツンと殴られた感じだ。そんな中で、お兄ちゃんのサリームに比べて甘ちゃんな部分もなくはないが、芯の強さを感じさせるジャマールの生き方がすてきだった。心から応援できた。どんな運命でも一生懸命に駆け抜けてきた。だから、よかったんだよね、ジャマール!
良作には間違いないけど
本年度アカデミー賞作品賞を受賞(ほか監督賞、脚色賞を含む8部門)した作品だけあって、クオリティは高い。それは間違いないと思う。でも、本年度のオスカーを穫るだけの一品かどうかと問われたら、疑問符が付いてしまうのも事実。同じダニー・ボイル作品でも「トレインスポッティング」の方が衝撃度、作品のリズム、完成度ともに高かったように思うからだ。
ただ、決してつまらないわけではない。逆境に身を置かれた主人公や登場人物たちが、どこまでもポジティブなのは観ていて気持ちがいいし、数々の笑いを誘う。でも、主人公への出題→その問題の答を知った経緯→クリアー!という展開が大人しく繰り返されると、少々飽きて来るのは僕だけだろうか? 一言で言ってしまうと上品にまとまりすぎている、とでも言えばいいだろうか。
ともかく良作には間違いないけど、傑作!というレベルまでは到達出来ていないと思う。
期待し過ぎました。。。
やっと見ることが出来ました。
アカデミー賞8部門受賞というのに惹かれて
勝手にかなり大きな期待を持ちすぎていましたので…
あんな題になってしまいました。
確かに良い映画かな?とは思いましたが
そんなに凄い?っていうのが
正直な私の感想です。
この映画は主人公が子供の頃の描写が一番生き生きしていて素敵です。
彼らの目がキラキラしていて
悪さをしても本当に可愛い。
ちょっとお兄ちゃんはやり過ぎな感もありましたが…
宗教のせいで、母は殺され兄弟2人きりになってしまい…
一人ぼっちのラティカを誘って
彼らの孤児としての生き方が決定します。
兄のサリームの考えが私には今ひとつ理解出来ず…
彼女を助けたり、見放したり…
それは弟ジャマールを独り占めしたかったから?
ジャマールにしても…
やっぱ初恋の人って忘れられないのか?
初恋というより運命を共有した者として放っておけなかっただけなのでは?
だいたい…兄が始めての相手だった女を(無理やりだとしても)愛せますか?
私は男性ではないので、分かりませんが…
彼女と一緒になっても。。。
そこまでが彼の夢であり
現実、一緒の暮らしが始まったら
結局、女性の方は不本意ながらも商売女だった訳だし
ちゃんと愛が育めるものなのか?
など…いらないことばかり考えておりました。
で、クイズの方ですが
この程度の問題がインドでは難問なのでしょうか?
学識のある人たちでも全問正解は無理だという…
インドってどんな国?って思ってしまった((+_+))
日本人だったら…正解者多数ですよね。
これもお国柄なの?
あと…あの司会者の男性。。。
嫌いです。
クイズの正解者に支払われる賞金って彼が払うの?
でないのだとすれば…彼にジャマールが不正を働いているって
根拠も証拠も無いのに警察に通報するってどゆこと?
しかも…不正解を教えてるのはお前だし…
あんなのがTVの人気者だとしたら…インドって嫌な国ですわ。
「愛してる」「だから?」
映画「スラムドッグ$ミリオネア」(ダニー・ボイル監督)から。
この映画が恋愛映画かどうか、の判断はしないにしても、
恋愛映画には、時々、えっ~?!と思うシーンが登場する。
その典型的な台詞が、第81回アカデミー賞では作品賞を受賞した
この作品にも、もれなく登場し、私は呆れてメモをした。
主人公が愛する女性が、大富豪に囲われ、
何不自由なく過ごしているのに、突如、主人公が現れて
「僕と逃げよう」と誘い出すパターン。(よくあるんだなぁ、これが)
これまでに何度も観てきたこの場面設定だけど、どうも腑に落ちない。
一緒に逃げても、金がなく貧乏することが目にみえているのに、
どうして、女性は最後に「愛」を選ぶのか、不思議でしょうがない。(笑)
彼女は真剣に考え、主人公の誘いを断る場面が、この作品にはある。
女「ひとつお願いがあるの」男「なに?」女「私と別れて」
男「愛してる」女「だから?」そして「もう手遅れなのよ」と続く。
この女性の「だから?」が、とっても印象的だった。
結局、ストーリー的には一緒に逃げ出すんだけど・・。(汗)
「愛している」だけでは幸せになれない、と思うのは、私だけか。
音響の良い映画館で見るべし。
(名前を忘れた)主人公の少年の育ってきた背景とミリオネアがうまくつながって、終わるまで目を離せなかった。
インドと言えば、「踊るマハラジャ」の印象があって意味がわからない場面もあるのかなと思ってみたけど、最後まで楽しかったです。
オリエンタル?な音楽と動きのあるシーンが迫力でした。
エンドロールも気が抜けてよかったです。
トイレネタはやっぱり出た。
アカデミー賞をはじめ、数々の映画賞を総なめにした本作。
自ずと期待は高まるものの、これってD・ボイルだよね?と
なにか釈然としない感覚も残っていた。
彼が作る作品は嫌いではないが、でも、作品賞をとるヒトか?
という(ホントすいません)気がしてならない作風があるから^^;
どうもここ最近のアカデミー賞の候補選びには(奇をてらった)
特に主要賞の選考基準がよく分からない…。日本でいえば
NHK紅白歌合戦が視聴率を上げるため、毎年ワケの分からない
趣向を凝らしているような、そんな妙な感覚を覚えてしまう。
今回のこれにしても前回の「ノーカントリー」にしても、もちろん
優れた作品には違いないが、従来の作品賞の重みは感じない。
(…というのは個人的な意見ですのでお気になさらず。)
インドのスラム育ちの青年がクイズ番組で最高額まで勝ち進む。
どんな識者ですら、全問正解など絶対あり得ないはずなのに、
なぜ彼はすべての答えを知っていたのか。という冒頭の問いが
彼の生い立ち~その運命が答えとなるまでを描き出していく。
その拷問の惨さからも、彼がいかに陰惨な過去を刻んできたか
と胸が痛むが、監督は得意の疾走感と爆裂リズムをそこへ加え、
臨場感を一気に盛り上げる。観客から観て耐えられない描写も
子供たちの活き活きとした表情と目の動き、したたかな行動力、
迷路のような地獄をズンズン走り抜けていく様は観応え十分だ。
一問ずつ正解していく種明かしシーン、もう少し分かり易いと
良かったと思うが、やはり紙幣の顔が誰なのかを旧友に教わる
シーンが一番胸に刺さる。助けたくても助けられない。生きるか
死ぬか。捕まったら殺される。そんな人生を余儀なくされてなお、
相手を思い遣る心をなくさない清らかさには頭が下がる思いだ。
生きるためには目を潰されようが、どこかへ売り飛ばされようが、
懸命に前を見て自分と相手との距離を計るしかないのである。
エピソードがテンコ盛りの脚本は、主人公ジャマールとその兄、
ラティカの3人に絞り、彼らの半生に光を当てた方が良かった。
お金でなく、愛のため。を謳い上げる本作だが、様々な過去を
盛り込み過ぎて、肝心のジャマールとラティカが描かれていない。
親を亡くして三銃士として結束した3人だったが、あの状況では
彼らは窮地の同志のようなものだ。その後すぐに離れ離れとなり、
やっと再会できた折には「愛してる」となるのは…唐突すぎる。
泣かせリズムに流されることもなく、ラストまで淡々と話は進み、
そしてクイズの結果にはドキドキとさせられながら終焉を迎える。
ラストのダンスまで疾走感が続き、一気に観られる作品であった。
(司会者がみのさんだったら、拷問じゃなくて人生相談だよな。)
爽快感溢れるスラム街
この映画はすごく構成が優れていた。
はじめは、タイトルを見るや私は「スラム出身の人がミリオネアになるハッピーストーリーなんだろうな」と思っていたのですが、いったん封が切られると序盤から主人公がひどく暴力を受けているシーンから始まった。これは少しびっくりだった。
主人公ジャマールは最終的にミリオネアのクイズに全問正解し億万長者になるのですが、すべてのクイズの答えがジャマールのスラム街での実体験に関係していたのです。
それは…ジャマールにとって思い出したくない過去ばかり…
答えを考えてるときの彼の表情は苦痛に満ちていました。友人が目を潰されたり、お金の道具に使われたり等。
しかし彼はある人物のためにその苦痛に耐えながら、クイズに答えていきました。
幼少期、宗教対立によりジャマールは母親を亡くし、行き場をなくしたジャマールと兄サリーム。母親を亡くした日の夜中、おんぼろ小屋に駆け込んだ兄弟は一人の少女に出会った。恐らくこのジャマールたちと同じように親を亡くしたであろうラティカという女の子だった。その後ラティカと兄弟は盗みや物乞いで何とか生計を立てていたが、突如三人の前に天使のような人物が現れる。
ジャマール兄弟とラティカ、三人と同じ境遇にあるたくさんの子供たちに毎日食事や寝どころを与えていました。そこでは今までの生活とは打って変わって三人とも楽しそうに暮らしていました。しかし、そんな生活もつかの間悲劇はあっという間に訪れます。子供たちはそこで何やら宗教の歌を覚え歌えるように日々訓練させられていました。すべては大人の欲望とお金のために…
ある晩兄サリームは驚愕の事実を知ってしまう。いつものように歌のテストという名目で子供が大人たちの前で歌うと「よくできた!」とほめられるやいなや、催眠薬で眠らされ、目玉をスプーンでぶっ潰されます。なぜなら、盲目のストリートシンガーは効率よく金を稼げるからです。そんなシーンがいっぱい出てきます。この悲惨な状況を目の当たりにしたサリームは次の順番の弟ジャマールとラティカと一緒に逃げ出します。三人が貨物列車に飛び乗り寸法だったがラティカだけが乗り遅れます。
その後のお話はすべてこの三人を中心に進んでいき、ジャマールのラティカに対する純粋すぎるほどの愛、兄サリームの苦悩といったテーマを中心に描かれています。続きは劇場でどうぞ。
全215件中、181~200件目を表示