青い鳥

劇場公開日:

青い鳥

解説

重松清の同名短編小説を、阿部寛主演で映画化した人間ドラマ。いじめによる自殺未遂があった中学校を舞台に、臨時派遣教師として赴任してきた吃音の村内先生(阿部)と、自殺未遂の生徒がいたクラスの生徒たちとの心の交流が描かれる。監督は吉田喜重、原田眞人、長崎俊一らの作品で助監督を務め、本作が長編映画デビュー作となる中西健二。共演は伊藤歩、「シルク」「テニスの王子様」の本郷奏多。

2008年製作/105分/日本
配給:日活、アニープラネット
劇場公開日:2008年11月29日

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(C)2008「青い鳥」製作委員会

映画レビュー

4.0いじめと向き合う大切さがわかる

2024年9月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

阿部寛なのでハツラツとしてバリバリ生徒の中に入り込んでいくようなイメージを想像していたが、いたって普通、むしろ覇気が無い、どもるためかあまり言葉を発しない、これで教師が務まるのかと思ってしまう。
おまけに体調不良の先生の代打。

ところが発する言葉すべてに的を得ている。

この映画ができてから15年近く経つのに未だにいじめ問題は後を絶たず時として大問題になり教育委員会の解決力のなさや学校の隠蔽体質があらわになる。

悪いとこばかり表面に出てくるので仕方ないが、いじめはあったがこういう風に解決してきたとか、その後、こういう風に取り組んでいていじめが無くなったなど、そういった情報も流していくことでいじめが減ったり学校や教育委員会の信頼度も上がるのではないか?

もちろんいじめの無い学校や指導力、解決力のある教育委員会がほとんどとは思うが・・・

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♪エルトン シン

4.0重松清の原作。世界観がよく出ていた。 こんな先生がいたらいいなって...

2023年12月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

重松清の原作。世界観がよく出ていた。
こんな先生がいたらいいなって思う。
学校の大人たちも子供もみんな間違っている。なかったことにしたって、何も変わらない。いじめをした本人でさえ、気づいていない。大人が体裁だけで強制的に反省文を書かせたところで意味がない。本人の言葉でないならなおさら。
責任を感じて、人生に生かしていかないといけない。大人になれば責任を伴うことが多くなっていくのだから。本当にそうだな。
阿部ちゃんが良かったです。
新木優子や仲野太賀、幼くて若かったな。
淡々としているけど、じわじわ伝わってくる。
良作だと思います。

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よっしー

3.0人を思いやること

2023年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

 自殺未遂した野口くんは転校したにも関わらず、彼の座席を元に戻して毎日挨拶する村内先生(阿部寛)。生徒たちは過去の事件を思い出したりして嫌がってるのに、毎日それを繰り返す村内先生。重い重松清ワールドだと感じたけど、短編が原作であるせいか物語が平坦で抑揚がない。ここはちょっと残念だったけど、生徒や他の先生たちの演技が素晴らしい出来映えであり、むしろ阿部寛の演技が下手に思えてしまうくらい・・・

 元の担任教師がメンタルを病んで休職中だったが、その担任と村内先生がどこかで繋がってるとか秘密があれば尚良かったかな。しかも立ち入り禁止の屋上で過去の自分の生徒たちとの写真を見つめる姿。うつむいていた生徒はもしかして自ら命を絶ったのか?過去のことは一切描かれてなかったけど、もうちょっと想像させてほしいものだ。

 生徒役の本郷奏多と太賀はむちゃくちゃ演技が上手い!ケンカのシーンもリアルだったし、ストーリー以外は傑作とも言える。そして「青い鳥」なんか要らない!というテーマも良かったなぁ・・・

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kossy

3.0熱血指導と一線を画す

2023年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

 東ケ丘中学校2年1組の新学期。休職中の担任に代わり、吃音の村内先生が臨時でやってくる。このクラスではいじめが原因で、野口が自殺未遂の後に転校していた。村内は野口の机を教室に戻すよう指示し、毎朝無人の机に声をかけていた。反省文を書かされていたクラスメイトの園部らは動揺し、他の先生や保護者にも影響していく。
 「本気でしゃべります。だから本気で聞くべきだ。」と村内は主張する。しかし、それ以上は押し付けがましくはない。そして反省文の書き直しも、自主的にさせ内容までは触れない。いかにもな熱血指導と一線を画す様が、潔くて良いです。
 阿部寛でもいいけど、もっとさえない外見の役者でもよかったと思いました。

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sironabe