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題名から軽いラブコメを想像していたのだが…。
主人公の男には長年一緒に暮らしている恋人(グィネス・パルトロウ)がいるのだが、倦怠期に悩んでいる。
そんな彼が最近毎日の様に夢を見るのだが、その夢の中で出て来る女性がペネロペ・クルスで、最初は楽しんでいたが、段々とその夢の中に彼女(パルトロウ)が入り込んで来る。しかも夢の女(ペネロペ)が現実に居る女性と分かり…その現実と夢(妄想)の狭間で悩むとゆう話。
本来は軽いラブコメとして作れる話なのに、この監督は敢えてそれをしない。
意図的か?それとも演出力が重すぎるのか?
おそらくこれは、ファーストシーンでの「みなさん、これはある人物を回想して語る映画なんですよ!」とゆう脚本の発想に基づいている為に、これほどまでに重い内容になってしまったのかも知れませんね。
それに加えて、主人公の演技の質自体にラブコメらしい“軽いノリ”が無いのが致命的な気がします。
でも、最後に主人公に降りかかる現実を観ると、これは完全にシリアスな物語であって、ラストに於ける観客に一瞬「ああ、良かったなぁ〜」と思わせておいて、実はファーストシーンに被せる本当は悲しい結末を隠す内容では在りましたが…。
ところでグィネス・パルトロウとペネロペ・クルスが共演してはいますが、殆どこの2人が画面上で一緒になる事は無くちょっと残念なところです。
でもそれ以上に観ていると2人共に、今後はラブコメの主演はなんだか苦しくなってきた年頃になったなぁ〜…と若干感じさせるところが在りました。大丈夫かなぁ〜。
久し振りにダニー・デビートが怪しい夢の心理学者?役で登場。
こちらも喜劇役者として、以前のパワーは不足している感じでちょっと寂しかった。尤も、3人に共通して言えるのは、この監督がラブコメとして映画を撮っていないから…とも言えるのですが。
(2008年11月2日シアター渋谷TSUTAYA/シアター2)