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映画「ヤーチャイカ」(覚和歌子・谷川俊太郎監督)から。
約70分間、映画なのに動画は一切なく、
写真と文字が、BGMに支えながら、輝きを増していく、
そんな感じの「写真映画」だった。
「ヤーチャイカ」とは、旧ソ連の女性宇宙飛行士、
テレシコワさんが宇宙で発した最初の言葉。
彼女のコールサインが「チャイカ」(カモメ)だったので、
事務的に「こちら、チャイカ」(ヤー・チャイカ)と応答したのが、
「私はカモメ」となったようだ。
暗闇の中でのメモなので、メモは少なかったが、
「宇宙はとても静かです。ここはとてもいいところです。
恋人はいません。今、とてもひとりです。」が引っ掛かった。
特に「今、とてもひとりです。」は、今でも気になっている。
詩だからこそ、こういう表現が出てくるのだろうか。
「違和感」というよりも「新鮮」な感覚が沸きあがった。
「太陽のエネルギー、それは生き物を生かそうとする力でした」
「夜明けと日没が同時に見えます」
「同じ誕生日というのは、ささやかな奇跡です」
「夕焼けは星空のはじまり」
(星を眺めれば)「遠い昔と繋がることが出来る」
言葉の力を感じ続けた70分、とてもいい気持ちで観終えた。
他の人は、どんな感じで受け止めただろうか、それも気になる。
P.S.
何気なく目に飛び込んだ1枚の写真「馬頭観世音」、
宇宙繋がりで「馬頭星雲」と関連があったのかなぁ。(汗)