落語娘
劇場公開日 2008年8月23日
解説
幼い頃から落語に魅せられ、大学卒業後すぐに落語界へ飛び込んだ香須美は、差別や偏見につきまとわれながらも女前座として雑用に走り回る日々を送っていた。そんなある日、落語界の異端児とされる師匠・平佐が、語れば死ぬという禁断の噺“緋扇長屋”に挑むと言い出して……。永田俊也の同名小説を、「12人の優しい日本人」の中原俊監督が映画化。ヒロイン役に「着信アリ2」のミムラ、破天荒な師匠役に津川雅彦。
2008年製作/109分/日本
配給:日活
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2021年8月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
呪われた噺・・・80年前に呪われたという“緋扇長屋”という落語を書いた噺家が心臓発作で寄席に向かう途中死んでしまった。そして40年前、その封印された噺を披露しようとした噺家も高座途中で死んでしまう。テレビ局はその禁断の噺に挑む落語家として、異端児である三々亭平左を選んだのだ。
ほとんど怪談である緋扇長屋。吉原通いを始めた若旦那がずるずると加代という花魁に熱をあげたが、彼女の後見人である高利貸し婆が勝手に妾話を進めてしまい、若旦那が遊び人にそそのかされて火事で殺そうと計画。しかし、火をつけたところ、その家にいたのが加代だったという内容だ。呪われることを恐れた平左はオチをトイレに落とし、創作で噺をまとめたため助かったという・・・どちらが落語なのかわかんないようなストーリー。
落語娘の成長物語であると同時に、平左と柿紅の仲直りの話。津川雅彦の落語も立派なものだが、ミムラの寿限無も最高。また、テレビ局プロデューサーの伊藤かずえも40を過ぎているけど美しい。津川雅彦にやられちゃうんじゃないかとハラハラしながら観た・・・
2021年5月13日
Androidアプリから投稿
ミムラが好きでだいぶ前に見た。
落語に興味が特にないが、落語の世界が垣間見れて面白い。考えてみたら、のようなもの、しゃべれどもしゃべれども、とか他にも落語映画見ていた。あれ、他にもあるぞ、なんだっけ。
ミムラの主演映画ってこれくらいしか、ないから、僕的にはミムラのイメージビデオ的な感覚だ。
津川雅彦と益岡徹がリアルに落語家みたいだった。いい味を出してる。落語家を知らないんだけど。
2011年10月21日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波
近くのDVD屋に置いてない上、ウィキペディアも存在しないという希少?な映画。
ミムラファンということでずっと見たかった作品をテレビの放送でやっと見ることができた。
感想は・・・・・・・津川さんすげぇ・・・
終盤のシーンはもちろんだが終始師匠としての存在感を感じさせた。
プライドが高い益岡さん演じる三松家柿紅が崇めるだけある風格があった。
作品のテーマ、落語娘との名にあるように「女の落語」が、
恋や男社会での肩身の狭さなどから描かれていた。
特に話の鍵となる呪われた噺にもつながっていてまとまりがある。
その噺が純粋な語りでなくドラマを混ぜていることに賛否両論あるが、
私はこれでよかったと思う。
噺には霊が乗り移るだけの気迫が必要だが、
いくら津川さんでも本物の落語家のような語りをするのは無理だろう。
ドラマの中のばあちゃん(名前が分からないが)なんかの演技は素晴らしく
引き込まれる魅力があった。
ミムラは津川さんに比べ見せ場が少なかったが、
落語を愛する新米の女落語家をしっかりと演じてた。
落語があんまりうまくないのもちょうどいい感じだったと思う。
全体的にコミカルな感じで
CGが陳腐だったり、リアクションの表情がオーバーだったりしたが、
(呪われた落語のオチなんかも)
それもユーモラスな落語の映画ならではだろう。
ミムラ扮する女落語家の成長をもっと見たかったが
津川さんの迫力ある噺もあったし
落語映画として十分見ごたえのある作品だったと思う。
<追記>
基本的に新米の情けないシーンばかりだったが
啖呵を切るシーンなんかでミムラの魅力は十分に堪能できたので
その点からもよい作品だったと思う。
ミムラは「ビギナー」以来のファンなので
これからも期待して追っかけたいと思う。
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今も男尊女卑や先輩後輩の戒律が残る落語界に飛び込んだ女性が破天荒の師匠についたものだから起こるドタバタ物語。
破天荒を表す部分ではテレビ向きとは言えないところもあるけれど、後は主演のミムラが落語を熱演し安心して見られる単純なストーリー。
DVDにコメンタリーが無いのは残念。落語をあまりご存じでない方は特典ディスクにある落語マメ知識が参考になると思います。
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