マンマ・ミーア!のレビュー・感想・評価
全168件中、161~168件目を表示
ABBA22曲の歌詞がストーリー進行にマッチして、時々の登場人物の気持ちを見事に代弁していました。
試写会主催者である報知の宮本氏が作品紹介のときにわざわざ私的には今年ベストワンの作品でしたというだけに、傑作でした。
70年代にヒット曲を出しつつけたABBAを知っている人なら、感涙ものの作品です。主人公のソフィが生まれた20年前。つまりABBAを知っている人が青春時代をおくっていた希望多き日々のころへたちまち誘ってくれます。
きっとソフィのお母さんドナに共感してしまうことでしょう。そして22曲の歌詞がストーリー進行にマッチして、時々の登場人物の気持ちを代弁していました。
ABBAを余り知らない人にも、ノリノリのダンシングミュージックとどこまでもポジティブな歌詞にきっと魅せられると思います。
ABBAの曲に負けないくらいストーリーもポジティブです。
男好きな母親の元に生まれてきたばかりに、私生児として生まれて、ずっと父親の幻影を夢見て育ったソフィにとって、結婚式に父親がいないということはどんなに寂しい思いだったのでしょう。
そして母親の日記には、同時に3名の父親の可能性が書かれてあり、誰が父親なのかすら分からなくなってしまったのです。
またソフィを片腕一つで育てたドナの苦労もはかりしれませんでした。3人の元彼に捨てられたのち、知人の好意でギリシャの小島のホテルをもらい受けたまではよかったものの、経営は赤字続きで訪れるのは借金とりばかり。♪Money, Money, Money♪(「ARRIVAL」収録)と歌いたくなるのも無理ないです。
でもそんな苦労をモノとせずドナは、陽気にABBAの曲を歌い踊り、暗さなど微塵もみせません。そんな母親に育てられたソフィもまた、きっと父親に出会えることを信じて、僻むところを見せませんでした。
描き方によっては、深刻に描くことも出来る題材ですが、本作ではそんな過去すら軽いギャグとして笑い飛ばしてしまうほどのポジティブさなんです。
3名の元彼が自分のホテルいることを偶然見つけたドナの驚きようとそのあとのドタバタと彼らに詰め寄るところはとてもむコミカルでした。
感動ポイントとしては、ソフィの自分探しの物語です。
3名の父親から語られるドナの思い出話、そしていよいよ花嫁衣装を着付ける場面でドナ自身から語られるこれまでの出来事を語ります。それらの話で、ソフィは母の愛の深さを知り、心から感謝を告げるシーンがジンときました。う~ん、ここまでくるのに苦労したもんネ~。
女性最大のイベントである結婚は、当人も長く人生を共有した家族も、改めてお互いと向き合い、自分自身の見つめる場となっていくのでしょうね。
だけど婚約者は、ソフィが勝手に3名の父親を連れてきたことに腹を立てます。自分がいればいいじゃないか。おまえの自分探しに付き合ってられないと急に言い出し、明日の結婚式はやめたとソフィに告げます。
3名の父親も自分が本当の父親だと主張しあい、結婚式のエスコート役を譲ろうとしません。(もう少しこの話は突っ込んでやりやってほしかったです。)
明日結婚式だというのに、難題を背負い込んでしまったソフィはすっかり落ち込みます。
Let's go Dancing!
落ち込むソフィを励ますかのようにここからシーン最大のノリノリのABBAパーティー(結婚式の前夜祭)が始まるのでした。
サプライズに包まれたエンディングでは、至福の時がやってきます。きっと見終わったなら「人生って素晴らしい」って涙ぐまれることでしょう。
メリル・ストリープ、クリスティーン・バランスキー、ジェリー・ウォルターズのABBA世代おばさん3人組は、見事にABBAのヒットナンバーをノリノリに歌いこなしていました。ちっとも老いを感じさせないパワーです。
エンディングには、調子に乗ってアンコールまでしてしまう入れ込みよう。彼女らを見ていると、青春には年齢なんて関係ないですね。
どこまでも青いエーゲ海を舞台にした映像はとてもきれいです。そして恋の話とABBAの曲にエーゲ海の風景はとてもマッチしていました。
Mammaとは、母さんをかあちゃんというようなくだけた表現で表した言葉です。もともと「Mamma mia!」はイタリア語ですが、英語で言い返せば「Oh,my God!」(ありゃまあ!なんてこと!)の意味となるそうです。
最後に皆様に愛の女神アフロディーテの祝福がありますように!皆様の心の中にもアフロディーテの泉が見いだされますように。
ABBA最高
とても楽しいミュージカル映画
最高!
アバ、アバ、アバ! みんなで踊り明かそう!
アマンダ演じるソフィはメリル演じる母親ドナとの母子家庭。
結婚式のバージンロードは父親に手をひかれたいと願い、
父親かもって思える三人に招待状を送った。
やってきた三人の誰が父親なのか?
なんていうのはほんの付け足しのお話で、
ただひたすら、
アバのヒットナンバーがかかり、
ドナと親友の三人組がアバを歌いまくる。
メリル・ストリーブのミュージカルなんて
とても予想外、
でも、様になっているのです!
「マネーマネーマネー」
ってアバの曲だったんですね。
「ダンシングクィーン」は
70年代の最高のデスコソングですよね。
いまじゃ、クラブソングっていうのかなぁ?
それが、もぉ、素晴らしい、の一言です!
音響設備の良い映画館へ
歌を聴きに行きましょう!
50代のカラオケ・パーティー
ABBAはいいなぁ。
★
パワフルな女優陣に圧倒されるように、男優陣は押され気味。
エーゲ海に浮かぶ美しい小さな島で、
父親を知らずに母親ドナ(メリル・ストリープ)と
暮らしてきたソフィ(アマンダ・セイフライド)は
スカイ(ドミニク・クーパー)との結婚式を控え、
父親と一緒にバージンロードを歩きたいという想いから、
母親の日記を盗み読みし、
母親の過去の恋人たちで父親の可能性のある
サム(ピアース・ブロスナン)、ビル(ステラン・スカルスガルド)、
ハリー(コリン・ファース)を内緒で結婚式に招待する。
結婚式前日に、ドナのバンド仲間だった
ロージー(ジュリー・ウォルターズ)、
ターニャ(クリスティーン・バランスキー)が訪れ、
3人の男たちもやってくるが、ドナはその3人の登場に驚き、
ソフィは父親が誰なのか探ろうとするも、
3人とも自分が父親だと名乗ってしまうんだな。
タモさんほどじゃないだろうけど、
ジャンルとしてはちょっと苦手なミュージカル。
あまり観ないミュージカル。
ABBAの曲は少し知ってるぐらいで、この作品で使用されてる曲も、
全てを知っているわけではない。
舞台のマンマ・ミーア!も、もちろん観劇した事はない。
だからなのか、“ヘアスプレー”も超えちゃって、
アメリカではミュージカル映画のオープニング記録を塗り替え、
世界各国でも大ヒットなようではあるが、
映画としてはヘアスプレーの方が僕は好きだな。
ヘアスプレーと同じ様に突き抜けてハッピーな作品だと思うんだけど、
ストーリーに面白さを感じず、特に終盤は強引というか、
唐突な感じを受けてしまう。
オッサンだから仕方ないのかなとも思うけど、
イマイチ感情移入も出来ずに、
ただただABBAの曲を楽しんで終わったなという感じで、それだけだと、
アマンダ・セイフライドの可愛さや、メリル・ストリープの巧さや、
ロケーションの美しさだけだと、
やっぱり映画としての評価は僕の中では低くなる。
この作品を観る人はABBAファンや、
舞台のマンマ・ミーア!が好きな人でしょうから、
僕なんかよりも満足出来る人は多いのかもしれないけど、
もう少し映画的な面白さが欲しいという人も、多いんじゃないかなぁ。
どうかなぁ。
アマンダ・セイフライドは歌はなかなか巧いし、可愛い。
オファーが殺到してるというのはよく分かるんだけど、可愛いんだけど、
ギョロ目になっちゃう所は苦手です。
メリル・ストリープは貫禄の演技を魅せてくれるし、
歌声にも母親を感じさせ、ジュリー・ウォルターズと
クリスティーン・バランスキーも楽しませてくれて、
3人でのシーンでは熟女パワーに圧倒される。
それに比べると男優3人組は3人での見せ場は少なく、
それはストーリー上いいとしても、
ステラン・スカルスガルドとコリン・ファースは
歌声も悪くはなかったと思うんだけど、
聴かせるシーンがあるだけに、
ピアース・ブロスナンは完全にミスキャストではないかと思ってしまう。
ミュージカル映画に出演するにしては、甘い歌声でもなく、
迫力があるわけでもなく、実に微妙な感じを受けて、演技と一緒だな、
という感じ。
それなら、ドミニク・クーパーにもう少し譲ってやればいいのに。
女優陣には全く文句はないんですけどね。
前列の熱狂的なABBAファンらしい人がエンドクレジット時の
アンコール的な部分で盛り上がっていて、
周りもノッてくるのかなぁと思っていたが、
そんなことはなく、ちょっと可哀相でした。
僕には一緒に盛り上げることは出来なかった。
アメリカなどでは劇場はノリノリだったりするんだろうけど、
さすがにマスコミ関係者が多い会場では無理だよな。
映画の作品としての力というよりも、曲の力を感じさせる仕上がりで、
時が流れても色褪せず、
ファンを増やし続けるABBAの曲は素晴らしいなぁと、
それならミュージック・クリップ観ればいいじゃん。
ライブ映像を観ればいいじゃん。
全168件中、161~168件目を表示