ジャージの二人

劇場公開日:2008年7月19日

ジャージの二人

解説・あらすじ

「アヒルと鴨のコインロッカー」「チーム・バチスタの栄光」の中村義洋監督が、芥川賞作家・長嶋有の同名小説を映画化。会社を辞めたばかりの息子とグラビアカメラマンの父。それぞれ私生活に問題を抱える彼らが、軽井沢の山荘でひと夏を過ごすことになり……。ジャージ姿の父子2人が微妙な距離感を取りながら過ごすユルい日常を、カリスマロックバンド"シーナ&ロケッツ"の鮎川誠と「アフタースクール」の堺雅人共演で描く。

2008年製作/93分/日本
配給:ザナドゥー
劇場公開日:2008年7月19日

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(C)2008「ジャージの二人」製作委員会

映画レビュー

5.0メグミさん、そこはレタス畑ではなくて、キャベツ畑なんです。

2025年8月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

急に観たくなって、アマプラでレンタルして再鑑賞。今観ても、変わらずに大好きな映画のままだった。

いわゆる「世間」の「どストライク」の位置からはちょっと外れた、でもそこの絶妙な居心地や、バランスのよさというのが、ロケーションや別荘自体の雰囲気や、車などの大道具から小道具、登場人物たちの置かれている環境に至るまで、全編に行き届いたリアリティあふれる作品。ズレていることを自覚する登場人物たちの、葛藤と自己肯定感がゆるく描かれる。
あの父に、そこらの俳優ではなく、鮎川誠をキャスティングしたのが素晴らしい。
彼だからこそ滲み出る説得力が、この映画のよさを決定づけているし、息子役に堺雅人というのがピッタリ。

<ここから内容に触れたあれこれ>

・今作の舞台は、いわゆる軽井沢の群馬県側の「北軽井沢」と呼ばれる地域(長野原町)の、更に隣の嬬恋村。映画に出てくる通り、キャベツの一大産地で、浅間山や四阿山や白根山に囲まれたとても素敵な場所なのだが、「旧軽井沢」辺りを頂点にした「軽井沢」という別荘地ブランドという点からみると周辺地。なので、登場人物たちにとっては「涼しさ」のみが、唯一東京に勝てる武器と思っているという描き方が、ずっと地方で生まれ育ってきた自分が都会に持っていた眼差しと近いところがあって、シンパシーを感じてしまう。

・カマドウマが度々登場するが、とってもリアル。嬬恋村の休暇村鹿沢高原のキャンプ場のトイレで度々遭遇したことを思い出した。

・トイレは汲み取り。みんなガラケー。携帯の電波が入るかどうか問題。未だにファミコン。テレビも多分アナログ。DVDではなくビデオレンタル等々。そこを通り抜けてきた者からすると、時代の移り変わりの境目を改めて自覚できる。

・同様に、「和小」の読み方は、今ならスマホで検索して一発で答えが出てしまうので、物語自体が成立しなくなってしまうところ、当時はネットにつながっていても電話のアナログ回線か、いいところADSLなので、すぐに「ググれ!」などとも言われずに、積極的に知ろうとしないことが許される幸せな環境だったよなとも思った。

・ちなみに「和小」は、今も長野県東御市にある。もとは、明治時代に周辺の村が合併した際に、「和」で納める「和納」村にしようと流れの中で「和」の一文字でも読ませられるのではないかということになって、村名が決まったとのこと。とても教育に力を入れていた所で、ほぼ村民の寄付で建てられた旧和学校の校舎が県宝に指定されて、現在資料館にもなっている。

・ビックリしたのが、東京の気温35度という気象情報。20年もたたないうちに、38度、39度が当たり前になってしまった。温暖化の進み方の速さに危機感を抱く。

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sow_miya

3.5BLTサンドのTはタマゴじゃなくてトマトですよ

2025年5月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

幸せ

癒される

2008年公開作品
堺雅人当時34歳くらい
水野美紀は1歳下

2度目の鑑賞
1度目はDVD
今回はU-NEXT

原作は『サイドカーに犬』の長嶋有
監督と脚本は『アヒルと鴨のコインロッカー』『ゴールデンスランバー(2010)』『ポテチ』『殿、利息でござる!』『決算!忠臣蔵』の中村義洋

粗筋
仕事がパッとしない父と無職の僕がジャージ姿になって北軽井沢でのんびりする話

軽井沢と言えば長野県だが北軽井沢は群馬県らしい

息子は小豆色のジャージに涌谷の文字
父は黄緑のジャージに和小の文字
北軽井沢の山荘に置いているジャージは祖母の遺品らしい

一年後今度は「僕」の妻も参加
「僕」は父と交換トレードした黄緑なジャージ
父は青いジャージに田井小の文字
妻はわざわざ買った赤いジャージ
仕事で先に帰る妻
入れ替わりで妹の花子が加わる
父が準備したオレンジのジャージはなく

スローライフ
しかしスローライフではないらしい
アンチスローライフ
違いがよくわからない
ロックだな

作中で気になったことがある
ビデオデッキ
ビデオテープ
VHS
ベータ
DVDに切り替わったのはたしか2000年ぐらい
この映画が公開された頃はレンタルビデオといえばDVDが当たり前でDVDプレーヤーがないと観れなかった
つまりこの作品の時代背景は公開された年くらいではない
VHSが当たり前だった90年代ということになる
原作者で芥川賞作家長嶋有が本格的に小説家デビューする前の話
レンタルビデオ店はどうみてもTUTAYAではなく GEOっぽいがファミリーブック
のんびりとした映画だけどこれを再現するのはわりとちょっと大変だったのではないか
監督の拘りに驚く

そういえばSHIBUYA TSUTAYAがレンタルサービスを終了する直前にマニア向けにDVD化されていないVHSを大量に扱っていたっけ
2025年問題だがなんとか観れている

ロケに使用されたファミリーブック小諸店は公開翌年に閉店しているがミニストップ前橋下新田店は今も営業している
私事だが自宅から一番近いイオンシネマに行く途中の最初にあったコンビニのローソンが閉店していた
比較的よく利用したものだが寂しいものである
宮城の県北の夜がますます暗くなる

DVDのパッケージで二人を見たとき堺雅人の隣のグラサンの長身で細身のおじさんは誰?と疑問に思ったものだ
今でこそ何者か知ってはいるがそれでも詳しくはない
国仲涼子主演の『ちゅらさん』にも出演していたらしいが基本的に当時は朝ドラをちょくちょく観れるほど暇ではなかった
鮎川誠は2023年に74歳て他界している
合掌

水野美紀がジャージを着るとなんか違うなと思った
やっぱり「女優」は違うな

セブンティーンのモデルとしてデビューした田中あさみ
初の映画出演
その後『海の金魚』で主役
演技力はいまいち
引退している
賢明である
惜しむ声も少なからずあるが芸能界が全てではない

エンディングテーマはHALCALIの『伝説の2人』
いたなあHALCALI
この作品が公開されてから数年後には事務所ともレコード会社とも契約終了し解散状態
なんか色々と近況を聞くと寂しくなる作品だ

ちなみに「和」は「かのう」と読む
長野県東御市に実際にある地名である

配役
会社を辞めたばかりの無職32歳の「僕」に堺雅人
グラビアカメラマン54歳の父に鮎川誠
浮気している「僕」の妻のメグミに水野美紀
父の娘で僕とは異母妹の花子に田中あさみ
父の友人の岡田にダンカン
隣人の遠山に大楠道代
犬のミロにクロード

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野川新栄

3.0力抜いて、まったりと…

2023年3月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

淡々とした物語でした。
雰囲気ありました。

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tuna

3.0本当にまったりと

2022年7月27日
iPhoneアプリから投稿

いい映画だと思います。

ただ何か物悲しい。

深く考えるとしんどいから

ぼーっと観たい

そんな映画です。

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ボタもち