クローバーフィールド HAKAISHAのレビュー・感想・評価
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カメラ酔い
映画は、全編ハンディカメラで撮影されているのが売りです。
何かブレアウィッチプロジェクトなどを思い出して
いやな予感がしましたが結構宣伝がおもしろかったので
見に行きました。
本編が始まって結構すぐに酔いました。
カメラが全編激しく揺れるので、かなり酔います。
俺はもともと船酔いをするタイプなので
酔いました。
その他7時間もハンディカメラでぶっ続けに撮影されているのに
バッテリーが切れない、とてつもなく高いところから
ヘリコプターごと落っこちても誰も死なないなど
???なところも多かったです。
怪物のデザインも古い(笑)
ラストも尻切れトンボ。
まぁみんなで力を合わせて、巨大怪物をやっつける
シナリオでも困りますけどね。
斬新な手法に釘付けになる
“あれ”の攻撃を受けて逃げ回る人物たちを、ホームビデオが撮り続けます。
画面は右往左往し、手振れで激しく揺れるし、時にはあらぬものが映されたり、カメラを落としたりします。
それによって観客は、自分が事件の真っ只中にいるかのような臨場感に包まれるのです。
“あれ”はなかなかカメラのフレームに納まらず、その姿も定かになりません。
終盤になってやっと全体が捉えられますが、じっくり映されることはなく、何なのかよく把握できない状況です。
最後はカメラマンもやられてしまい、その先どうなったのか、“あれ”の正体も分からないまま映画は終わります。
続編の制作が決まっているそうです。
ビデオカメラだけの映像は否応なく緊迫感を煽りますが、映画作品としては極めて多くの制約を受けます。
アングルは全て一個人の目線です。
俯瞰やロング,切り返しもなく、エイゼンシュタインのモンタージュ理論は通用しません。
構成も、カメラマンの移動に合わせて、直線的な時間が進むだけです。
また、素人が撮っている映像らしく見せるために、スタッフは普段以上の難しいテクニックを求められました。
一流の腕を持つプロのカメラマンにはできないことなのです。
そこでカメラマン役の俳優に、実際にカメラを持たせて撮ったシーンが沢山あるそうです。
そして一切が偶然のショット、パニックの中の“取り損ない”であるように見せるために、撮影には周到な計画が立てられなければなりませんでした。
また、CG映像とホームビデオの組み合わせは、困難を極めたということです。
激しく揺れたり振れたりするビデオのフレームに、CG画像をひとつずつ手作業で組み合わせていかなければならなかったといいます。
息つく間もなく、型破りの映画は駆け抜けていきました。
よく作ったなコレ笑
昔あったふんちゃらプロジェクトのような感じの映画なのかなーと思ってた。
ハンディで、臨場感を出してってトコまでは同じなのだけど、一点新しい視点。
「現実(日常)と非現実(非日常)をミックスしてその世界を一つのポイントからのみ見る」
というこりゃ吐き気も催すじゃろって映画だった。
ま、この映画が今のアメリカをよく表していると思う。
一つは、要は映画のネタ切れかなと。ただのSFとかモンスター映画はもうインド人だって見ねぇだろってくらいありふれている。
かと言って日常を描くにはそれなりのレベルの脚本が必要になる。
少々抽象的な表現だけども正直この映画のレベルは高いとは思わない。
けれど、視点だけは斬新だった。
モンスターを倒すヒーローも、モンスターと仲良くなるヒロインも、モンスターが世界を救うのもいらない。
実際この世に居てみろよやべぇだろっていう話。思いつきそうで思いつかない。
現実世界に常識外の生命体がNYで暴れまくるという事態を、観る側に第三者的視点ではなく、現実目線でのみ、伝えることでとにかく恐怖心を煽る。
パニックが始まるまでの伏線もまた当事者意識を植え付けるのにいい按排だった。
二つ目として、この映画は観ている人の多くが感じた通り、911テロ後のアメリカなのかなーと。
舞台がNY。ワールドトレードセンタービルではなく自由の女神の破壊。
敵が見えそうで見えない。手が付けられない。
増え続けてどこで現れてくるか分からない小さな変な生命体(=世界に無数に存在するテロ組織)
911のパニックを思い起こさせるにはぴったりの内容。
とりあえずアレ途中で気分悪くなるよね笑
スターツアーズを10回乗ったみたいな感じ。カメラワークっつーか音とかも影響してるんだろうな。
途中ごまかしてるなーってトコは合ったけど、この映画は映像クリエイターの努力の結晶だと思うんで、ぜひチープな感じで見てください。
絶叫マシーンに乗るってノリで。僕は結構楽しめました。
続編にも興味あります。
続けてもう一度観たい!と思った
この映画はこれで完璧!だって、誰が作れる?こんな精巧な作品。最新技術のすべてを傑出した、映画史上初の快挙でしょ~う。クリエーターにとって、誰も作ったことのないものを生み出すのは夢。それを成し遂げたJ・J・エイブラムス監督と、この作品に係わった数多くのクリエーターたちに拍手!
とにかく怖いのみの映画
平穏の中、何かよく分からないものが突然現れて襲ってきて逃げまくる。
人間の無力さを如何なく見せつけさせられる。
そして、救いようのないエンディング。
最初の「エイリアン」を見た感覚に近い。
出演者視点での映像は
臨場感、緊迫感、リアリティを極限まで増大させている。
その代償として、約80分間、某○○ランドのアトラクションに
乗せられているかのような感覚を味わうことに。
食後は観ない方がいいかも。
ハッドのカメラワーク!
さんざん秘密主義を押通しつつ、予告作成、
公開後も意見が真っ二つに分かれていた本作^^;
実はあんまり観る気がしなかったのですが。。
友人が「観よう観よう!」とうるさかったので
(ゴメン、友人)私はポイントを使ってケチに徹し、
つまんないかもしれないからとPコーンを抱いて、
観た次第です。。エイブラムスさんすいません^^;
えーと。。ひとことでいうと××映画でした。
正体が何か、もう結構広まっているけど…一応^m^
でもってそれが、日本来日時のエイブラムスさんの
息子さん?の影響もあったようですが、すごく
有名なキャラクターがモデルになっているのです。
まぁすぐに分かりますけど…^^;
あまり造形そのものには期待しない方がいいかな。
R・エメリッヒさんが作ったのと大した違いはなく。。
どうもハリウッドでは、ああいうキャラを魅力的に
作れないみたいです。声とも全然合ってないしねぇ。
さて、内容を観た感想なんですが。。。
私的には思ったほど悪くなかったです。意外や意外!
だってちゃんとプロの仕事になってるんですもん。
画面が揺れて観辛かろうが、一点からの映像だろうが、
人物と話の筋が追えて、クライマックスがある。
計算され、作り込まれたパニック感がアリアリ。。
さすがお金をかけただけあって、そのあたりはかなり
上手かったですよ。とても藪から棒な展開ですが^^;
もともとこれを観たくなかった理由は、
以前よく似た展開の作品、B・ウィッチ・プロジェクトを
観て、幻滅&後悔。(特に二作目)
もうこの手は観ないぞ!と心に誓ったからなのです。
…でもよくそう言いながら、例えば出たがりインド人
(シャマラン)の作品などをしっかり観ている私の
いいかげんな性格を、友人は見抜いていたようです。
…さすが。^^;
そう、さすがといえば、ハッド!?
彼がいちばん記憶に残りましたよ!あのカメラワーク!
素人でしょう~?最初なんてかなり嫌々だったのに。
プロのカメラマンだって、あの状況でちゃんと撮れるか
どうか…なのに、彼!走りながらですよ。すごいです。
HAKAISHAのあとに、SATSUEISYAって付けたいくらい^^;
(あとはエンディング曲。これを聴くだけでも十分!!)
全てが見通せない世界
確かにブレア・ウィッチプロジェクトのような、手振れのビデオ・カム=臨場感という手法は安易なのかもしれない。しかし、「バベル」やダルデンヌ兄弟、あるいはラース・フォントリアーの作品等様々な映画でその手法は既に使われており(もちろんそれぞれ演出上の意図は違うのだが)、映画の中において「リアル」を表現する手法としての手振れカメラの賛否という問題は別にこの映画に始まった訳ではなく、わざわざ指摘する事ではない。
注目すべきなのは手振れのカメラではなく、この映画の持つ世界観だ。もろ9・11的ビジュアルと、全てが映し出される事がなく、途切れる編集。その「全てを把握する事が出来ない」世界、「答えが用意されない」物語こそ、私達が9・11以降感じている不安や恐怖を呼び覚ます。そしてその様な世界や物語に対する認識は、実は最近の映画のあらゆる所で見られるものなのである。
例えばスピルバーグの「宇宙戦争」を初めて見た時我々は、「インディペンデンスデイ」のようなスペクタクルを期待し肩透かしを食らわされた。しかし、あの映画では、その事が意図的に行われている。主人公の知らない所で大きな物語が起こり、その全体像を把握する事もなく翻弄され、彼が世界を救う鍵を見つける訳でもなく、主人公の知らない所で物語が収束に向かう(スピルバーグの映画に常にある裏テーマである、家族の再生という物語は完結するのだが)。この大きな物語、世界の一部でしかない感覚は、クローバーフィールドと共通する世界観である。
もう一つ別の例えとして「ゾディアック」を出そう。90年代に、その後に「ソウ」等のサイコホラーの流れにもつながる、パズル的な「答えが用意された物語」のある種の金字塔を「セブン」において生み出し、「ファイトクラブ」において9・11を予見するかの様な映像を取ってしまったデビッド・フィンチャー。その彼が長いブランクの後発表した「ゾディアック」が、実際にあった「未解決事件」を題材にしているという事に、彼の興味の変化を感じる。そう、かつての「セブン」や「ファイトクラブ」と違い、主人公そして我々観客は、「答えの用意されない物語を受け入れる事」を要求されているのだ。
例えが長くなってしまったが、この様な要因から、クローバーフィールドはそのまま単なるモンスター映画であると同時に、今日的な世界観を持った作品だとも言える。確かにJJエイブラムスがどこまでそういった、「全てを把握出来ない」世界や「答えの用意されない」物語、あるいはそこから来る不安、恐怖というものを意識的にクローバーフィールドに取り込んでいるかはわからない。だが意識的か無意識的いずれにしろ、現代の観客にアピールしようと真摯に取りくまれた作品であれば、必然的にそういった感覚を内包するのではないだろうか。なぜなら多くの観客にその作品が届くという事は、同時代の観客の持つ深層心理に潜む共通感覚にその映画が訴えかける事に成功しているという事だ。だから私達が言いようのない不安を持つ2008年の同時期に、「クローバーフィールド」という映画と、これまた予測不能な世界の恐怖が描かれた、「ノーカントリー」という映画を目撃したという事は、アメリカ映画の向かう潮流を指し示している。
人によって
人によってですが、酔いやすい人は本当に行かないほうがいいです。
ブレア・ウィッチ・プロジェクトで酔った人は避けたほうがいいかも。
ストーリーは微妙というか、話題作とか宣伝の割にはたいした事なく、
期待しなかった分にはそこそこに面白かったって感じでしょうか?
どんな映像でも平気だよって人が期待せずに見に行くとそこそこに楽しめるかも。
このカメラが欲しい
未曾有の大パニック事件をホームビデオでとらえたという体裁。臨場感は半端ナイですが、断片的で何が起こっているのか具体的なことは知ることが出来ません。それでも登場人物達の行動に違和感を感じずに最後まで観ることが出来ました。
実は凄く計算された映画なのではないでしょうか?
それとDVカメラで撮影したことある人なら「あるある」と共感しちゃうことを上手く用いた演出が面白かったです。テープ取り替えるの忘れてうっかり前に撮った映像上書きしちゃったり、撮った映像を観てみようって再生したらテープ止めるの遅れてブランクや前に撮った映像が所々に入っちゃったりすること、よくありますよね?w
怪獣映画好きでカメラ小僧なボクにはど真ん中な映画でした。
にしてもこのカメラ。
頑丈だしライトついてるし暗視レンズ付いてるし何よりバッテリーの持ち良いし・・・・・・欲しい。
クローバーフィールド
粒子の粗いブレまくった映像ということから、ある程度覚悟していたが、全然見にくくなかった。逃げるというシンプルなストーリーをチーム編成やキャラ設定の工夫で成立させているが、冒険行なのに男達に苛つかせられたのは作り手の計算なのか。
地球を揺るがす大厄災がごく普通の青年の視点からホームビデオに収められたとの設定が、いかにもそれらしく計算し尽くされた迫真的映像の見事なリアリズム。これを極彩色大画面でなく、あえてハンディカムで見せたろうかというへそ曲がりなクリエーター魂に感動し、クライマックスの凄みあるイメージにはしびれた。
エンドロールで初めて娯楽映画らしい曲が鳴り響く。伊福部的なリズムと旋律の意図は情緒的で無機的でドライな本編の味わいとはあまり折り合いがよろしくない。
日常感覚で見せる異常な光景、意外な怖さで楽しんだ充実の1時間半。
クローバーフィールド
この映画、話題先行でがっかりする人も多いと思う。ハンディーカメラからの映像のみで、もともと、生死をかけた状況下でカメラを回していたという都合のよい内容であるため、ストーリーにもいささか問題もある。なぜ、全米でヒットしたのかは解らない作品であった。
プロモ-ションの勝利
企画を含めて、プロモ-ションの勝利でしょう。
投資コストからみても、ビッグビジネスになってオフィスにとっては大成功ではないでしょうか?
続編では’何故、事件が起こったか?’を描いて欲しいですが
本編内に伏線がなかったので、脚本大変でしょうね。
何が?何が起きたんだよ~?!
予告編が公開されたころから、その“謎”の映像で話題を呼んでいた本作。いまやハリウッド1の人気クリエイターとなった、J・J・エイブラムスが仕掛けた“大イベント・ムービー”。興味津々で、行ってまいりました。
いやあ、面白いわ!最初から最後までハンディ・ビデオカメラで撮影した映像として、映画が構成されておるのですが、『よう、こんなん作ったな~!』てのが、観終っての吾輩の感想です。『その時、何が起きたのか?』ってキャッチでしたが、『何が起きたか?』はキッチリ描かれております。とりあえずNYをバケモノが襲って、人々がパニックになりながら逃げ回る…。簡単に言うと、それだけなんですが、ビデオによって撮影されたというシチュエーションが、恐怖感を倍増させております。但し、『何故、そうなったのか?』ってことは、本作中には一切描かれておりません!事前にYouTubeを使って、謎の映像を流したりして映画の“謎”を煽っておったにも関わらず…。で、そこら辺のことは早々に製作が決まった続編で描いていこうって腹積もりなんでしょうかね~?いやあ、商売上手やわ~、J・J!(^^;。
『東宝の怪獣映画の精神を現代で再現出来ないかと思ってこの映画を企画したんだ』と言うJ・Jの言葉どおり、本作は全編“リスペクト「ゴジラ」”の精神で貫かれています。ストーリー、映像、音楽…これらすべてのルーツが、“日本映画”だってことは、日本人として吾輩非常によろこばしいことだと思います(因みにJ・Jの名前ばかりが出てきますが、今回彼はあくまでも“プロデューサー”でございまして、監督ではございません!そこんトコお間違えにならないように…)。さあ果たして続編は、どんなテイストで作られるのでしょうか?う~ん、今度の記録媒体はブルーレイ・ディスクだったりして…(^^;。
リアルだけど、吐き気が・・・。
ストーリははっきりいって、評価は低い。
映像の撮り方はリアルなので、そこは評価良しって感じです。
ただ、鑑賞していた女性のお客さんはみんな、吐き気を感じて
気分悪そうでした。。。
まあ、ブレア・ウイッチに近いです。
さりげないヒント探しが楽しい
結論からいうと、映画というよりアトラクションかゲームに近いです。
ただストーリーを追いたいってタイプの人には絶対向いてないけど、オモローなことを求めてる人はかなりハマると思う。
全米公開前まで徹底して情報を隠していた為、ネタバレ知っちゃうと全然面白くないかと思いがちだが(実際軽くググると簡単にネタバレに行き着く)、それが本質ではありません。
僕もも公開前にアレの正体ネットで見ちゃって、知った上で見たけど十分楽しめましたよ(まあ知らないで見た方が面白いんだろうね)。
で、またヲタ心を知り尽くしたJJさんらしく、映画の中にもさりげなくヒントやらファクターを散りばめており、それに関連するサイトなどもネット上に置いてあるので、それらから事件の外枠をあーだこーだ推理するのも楽しいです。
映画見てる時は登場人物に感情移入して、映画見終わった後は自分が調査員になった感じで事件そのものを紐解いて行くって仕組み。
手法としてはブレア・ウィッチなどで散々やり尽くしたように見えるけど、低予算だったゆえにほとんど投げっぱなしだったブレアと違って、本編上にも実に周到にヒントが散りばめられてるようで(帰ってきてネットで関連サイトやら考察サイトみて、ラストシーンにさりげなく映っているものを知ったとき、気づかなかったのでかなり驚きました)、何度も見たくなります。低予算のブレアとちがって、ちゃんとお金使ってわざと荒い映像作ってるから(手振れしまくる映像にCGとかほどこすのってすげえ難しいんでしょうな)、ディテールがしっかりしてる。
この盛り上がり方はエヴァに近いかも。見終わってからいつの間にかずっとアレの原因について考え続けてる(笑)。
まあ、そんなわけでその辺のが好きな人は是非見てみてくださいな。本当にアトラクション型な映画なので、劇場で見た方が良いですよ。ハンディカムで撮影した映像のくせにやたら音がいいけど、そこはスルーで。
苦労はふいですと?はかないやんか!・・・無理無理。
<ストーリー>
ハッドは友人のロブの兄、ジェイソンにロブの送別パーティで、友人たちのメッセージをハンディ・カメラで撮るように頼まれる。
様々な「友人たち」の素顔を興味本位で撮っていたところ、突然建物が大きな揺れに見舞われる。ニュースでも速報が流れるが、外の様子を確かめるため屋上へ。すると遠くの方で大爆発が起き、火の粉がその建物まで飛んでくる。慌てて外に出ると、信じられない"何か"がカメラに映っていた。
<個人的戯言>
全篇ハンディ・カメラによる撮影による、壮大なる実験は、気持ち悪くなることもなく、その場の臨場感は超リアルに伝わります。ただ全編ではなくてもこの手の手法は既によく見られるため、その現場に放り込まれるほどのものは感じません。むしろそれに終始することにより、ダイナミックさに欠ける部分がありますし、しかもあれほどかん口令をひいて、ひた隠しにしていた"何か"は始まってほどなくその姿を現わしてしまい、おまけにその造形は平凡でチープ。おざなりのストーリーも含め、視界が狭く、細かいところに目が行き過ぎ、全体としてもエンターテイメント性が落ちてしまった感じです。
「2008年4月7日14時34分、ジョルジュ・トーニオだ。約2時間半前"何か"が劇場に現れた。この日記を見つけたら、劇場にいたなら、あなたの方が僕より知っているはず」・・・
オープニングに、パニックとは関係のない、「本来の使い方」で撮られた映像が流れます。これは主人公が無茶な行動に出ることに関係したものなので、退屈ですが必要なものなのですが、ちょっと浅過ぎて、そこまで主人公がこだわる理由になる、納得できる説明にはなっていません。ご都合主義で許される、「いつまでカメラで撮ってんねん!」とは違う部分なので、細かいところにこだわる暇があったら(オープニング始まってすぐと、「撮影終了」となるラストは、細かいキーワードで繋がっています。でもかなりどうでもいい)、もうちょっと根幹となる部分を丁寧に描いた方がよかったと思います。
その後のパーティの様子は、登場人物の関係性が明らかになる覗き見感覚で、この映画の中の唯一のストーリーに繋がる部分であり、既にここから「実況中継」が始まっていて、"何か"が攻撃してきた時にカメラを持っている必然性にも繋がるので、これは必要な部分です。
そしていよいよ"何か"による攻撃で街がパニックに陥るのを、克明にその場にいる人間の視点で、緩急も付けながら臨場感溢れる形でリアルに描かれています。意外と気分が悪くなることもなく、この辺りは計算された画像だったのでしょう。しかしハンディによる撮影というのは、全篇ではないにしてもよく使われているため、「登場人物の臨場感」を追体験するに過ぎず、放り込まれるまでの感覚にはなりません。逆に狭い視界で描かれてしまうため、ダイナミックさが欠けてしまうことになってしまってます。この辺りは別の視点から個人の視点に移行するなど、大きな映像の展開があった方がよかったかもしれません。やはり90分全部が個人の視点というのはきついかも。
しかしも「視界の狭さ」を活かす唯一の方法が、姿なき"何か"だと思うのですが、これがパニック冒頭、あっさり姿見せちゃいます。しかもその造形が何とも平凡でチープ。かん口令までひいてまで見せなかった正体がこれって?それとも「平凡でチープ」だから見せられなかったのか?そう思いたくはないですが、これ観たさにお金払ったと思ってしまったら、かなり悲しいかも(もち撮影方法に期待してたのですが・・・)。
観てる間は釘付けにはなるので、それなりのクオリティはありますし、そのチャレンジ精神には敬意を表したいですが、もう少し工夫があれば、より満足出来る娯楽作品になったのではないかと、残念な気持ちです。
続編も手持ちカメラ撮影なのかが気になって仕方がない!!
「LOST」ではもう謎が多すぎて先を考えてないのではと思うくらい謎が大好きなJ.J.エイブラムスが仕掛けるモンスターパニックムービーだが公開までモンスターの姿が非公開という「グリンチ」スタイルをとっていたが見事にネタバレしないで公開まで秘密にできたことをまずほめてあげよう(>_<)「グリンチ」なんかはアメリカでは公開日まで姿が非公開だったが日本では姿が公開されてしまっていた。そのようなことが今回はなくて安心したよ(>_@)
モンスターが非公開なのも画期的だが今回はホームビデオで全編を撮影するといった「ブレアウィッチ・プロジェクト」や最近でいうと「トゥモロー・ワールド」的な技法を使っているから実際にニューヨークにモンスターが現れたら人々はどのような行動をとるのかといったテーマがよりリアルに描かれていてニューヨークと言えば911テロの恐怖がやっと落ち着いてきたという状況下なだけにテロなのではないかという人々の不安がひしひしと伝わってきた(>_<)これはビデオテープの分数を配慮したものだと思うんだけど残念だったのは意外に早くモンスターの姿が見えたことだった。もう少しテロかどうかという混乱がほしかった(>_<)
録画済のビデオテープに上書きしてしまったという設定なだけに途切れ途切れに幸せだった日の映像がながれるのだが、それが幸せなはずの主人公の昇進パーティから一変して地獄のような日へと変貌したことを改めて感じさせる(>_<)その仕掛けのためラストは皮肉な終わり方になっている。それよりも主人公の兄が死んだ瞬間や悲しむ姿を撮影していても最後のほうまでカメラをまわしていることにつっこまなかったのは謎だ。
これは謎のまま観たほうがいいからモンスターの正体はあかさないでおくけど日本のゴジラのおもちゃを見て思いついたというのはどう考えてもウソだろうと思う(>_<)確かに東宝怪獣映画のオマージュ的なものはわかるけどゴジラがモデルと言い張るなら目がおかしいとしか言い様がない(._.)
続編はすでに決定しているということだが、これをどう続けるのかに疑問が残る。モンスターはまた現れたと言ってしまえばいいけどまたホームビデオで撮影するのだろうか??それだと何だか不自然になる気もするんだけど...そこはまたJ.Jが上手くやってくれることを期待しよう(>_<)
意見が真っ二つに分かれる作品
東京ディズニーランドの「スターツアーズ」に初めて乗った時の感覚を思い出しました。
確かにアトラクションだ!臨場感が凄い!その場に居る感覚にさせてくれる!うんうん、期待通りのスケールだなあ…
でも、何だろう?何か足りない気がする。観ていて感じる違和感。
主人公のヒロイン救出劇にしてるから?でもそれは映画として成立させなきゃいけないしなあ…
怪獣映画にしてるから?…ああ、そうだ!それを公開前に言っちゃったからか!観ていて怪獣映画なんだろう、という先入観を持っちゃうから、最初から緊迫感、ドキドキ感が持てなかったんだ。
最初に怪獣映画って言うべきじゃなかったんだな。
あと、ストーリーは賛否あるみたいだけど、まあ、私は良く考えた方だと思いましたよ。
って感想です^^
もう終わり?!
印象を怖いにしましたが
別に怖くなく、悲鳴がうるさいし画面がぶれるので
そっちに気を取られて映画に集中できない感じでした。
まさにブレア・ウィッチ・プロジェクトの怪獣版ですよね。
でも…お金はかかってるだろうなって思うけど…
やっぱストーリー性重視の私には消化不良な映画です。
朝一で見て失敗でした。
にしても…自由の女神の頭ってあんなに小さいのかな?
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