天使と悪魔のレビュー・感想・評価
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配役
序盤からユアンの悪役臭が物凄く漂っていて…。ヘリのアクションは昭和刑事ドラマのような解決法だと思いつつ、「ここで死ぬのだとしたら、流石に信じてあげるべきなのか」と思いかけたところでパラシュート脱出があり、もうなぜだか笑いが止まらなくなってしまった。
ストーリーはとても面白いのだが、もう少し聖人然としていたり、おどおどとした演技の人が良かったなぁという思い。どんでん返しがどんでん返しでなく、初めからバレバレ!それも面白く楽しんだけれど笑
しかし流石のユアンで画面の見栄えはよかった。
どんでん返しがどんでん返しだと感じられなかった点と、突然の古典的爆弾処理方法で減点とした。
トゥーレ・リントハートが前作のポール・ベタニーによるシラスを思い起こさせる外見でありながら、新しいキャラクター性があり、起こす行動もチャーミングでありつつもスマートで、とても魅力的だった!
面白いし知的
バチカン観光映画
ハリウッド娯楽映画の底力
お馴染みのシリーズ第2弾ですが、スケール感の物凄さは前作とは比べ様も無い。
劇中に「世界中に信者10億人…」云々とのセリフのやり取りが在った様に、題材に宗教が関係しているだけに、全ての信者の人達に不快感を与えず、更にミステリーとしても一流品の内容の作品に仕上げる苦労は並大抵では無い筈です。
結果は娯楽映画として、極めて優れた作品となっていました。無論「ご都合主義だ!」だの、「あそこのシーンがあれこれ…」との意見は出て来るでしょうね。実際私個人の意見としても、この作品で一番キーワードになる“反物質”が、一体何故《このタイミング》で出来上がったのか?…なんて辺りは疑問を持たない訳ではありません。
(ひょっとして犯人は“このタイミング”に併せて完成する様に依頼していましたっけ?原作は未読なもので…(苦笑)映画の中での説明は無かったと思うが…。)
それにしても、ローマ・バチカンを縦横無尽に走り回るロケーションは圧巻でしたね。多少はCGも使用しているのでしょうが、あれだけ世界遺産の街並みを駆け抜けてくれると、何だかその地に行った気分に…はならんか!やっぱり直接行ってみたくなりますかね。
ストーリーの流れは相変わらずサクサク進んで飽きさせ無い。余りにもサクサクし過ぎていて苦笑してしまうのもやむを得ないのですが、流石にロン・ハワード監督サスペンスの盛り上げ方が旨いわ。
1人目の礼拝堂の場面なんか、踏み込んだ時に映る靴のショットなんぞは結構ゾクゾクしましたよ…。「意味無え〜」って人も居るかもしれないですけどね。
だけど、この作品に於ける一番の弱点は、やっぱり“時間の概念”に説得性が今ひとつ欠ける辺りでしょうかね。
過去の映画の歴史に於いても、この足枷を最大限に生かしたのは『ミクロの決死圏』だけか?と言う位の難題ですので多少は割り引いて見ても、“後○分”と字幕が出る度に、「流石にアメフト発祥のお国柄!」と苦笑いをしてしまう程でした(笑)
個人的に一番興味深く観たのは、バチカンとゆう“巨大なる聖地”の内部なのですが、幾ら外観部分の撮影許可は得られても、肝心の内部のまた更なる内部に入っての撮影等は有り得ない筈。
この辺りの巨大なセットを組んだ撮影こそが、ハリウッド娯楽映画の醍醐味ですね。どこまで説得力が画面から観客に伝わるかでしょう。
多くの信者の方にはやはり、神秘的な《コンクラーベ》がどうやって進められているのか?を映像で見せられたら堪らないモノが在るでしょうね。
中盤辺りからの、歴史的な建造物の中に最新鋭の資料倉庫が存在していたりするのは、「やっぱりハリウッドだなぁ〜」などと思いつつ、サスペンス溢れる演出を堪能しました。
最後の最後に…これは絶対に言えないのが辛いのですが、作品中にはかなり巧妙にミスリードを誘導させながら伏線を張り巡らせています。
それだけに“あの”衆人環視の場面が…観終わってしまうと「幾ら何でも…」では在るんですがね。
宗教VS科学とゆう相反する主題の中で展開される、“聖地”としての表と裏。更に“聖人”としての表と裏を余すところなく描く《天使と悪魔》。
そんな二律相反する主題を尊重して、今回のこのレビューも褒めては貶す方式を採用しています。
嘘です(笑)
とにかく娯楽映画として、最高峰のスケール感を保ちながら、万人の観客の期待を裏切らず。何よりも分かり易さを重視した作品作りには感心してしまいます。
端っから「馬鹿にしながら観てやろう…」なんて色眼鏡で観なければ、満足出来る娯楽度満点の出来だと思いますよ。
冒頭から作品を影で支えていた、ハンス・ジマーのスコアが素晴らしかった事も記しておきます。
(2009年5月17日TOHOシネマズ日劇1)
【超ネタバレ】見てる間ずっとドキドキしてた
よくぞユアン・マクレガーをカメルレンゴにしてくれました。はまりすぎ。ピュアすぎる犯人として完璧なキャスティング。
犯人なの?犯人じゃないの?え、死ぬの?死なないの?やっぱり犯人か!死ぬんか!とずーっとドキドキワクワク劇場で前のめりに鑑賞してました。
もともと大好きだから欲目はあるかもしれないけど(笑)
ダヴィンチコードは盛り上がりなくさらっとエンディングを迎えてしまったので拍子抜けだったのですが、山あり谷ありで音楽の効果もあり、スピード感があって楽しかった。
原作は映画見るまで読むのを我慢してました。カットされているシーンやより細かい設定、登場人物の掘り下げがあったので正解でした。
そしてユアンで想像して読むと2倍楽しめた(笑)
DVDで吹き替え版も鑑賞したのですがうさんくさくて犯人感が出過ぎ。魅力半減…。
本との比較
宗教に浸かった犯人がもたらす謎
総合:70点
ストーリー: 70
キャスト: 70
演出: 75
ビジュアル: 75
音楽: 65
1668年、イルミナティという科学者のグループが教会(バチカン)に弾圧された。そしてそのグループが、300年以上たってから現代になって急にバチカンに復讐を開始する。しかも科学的ではなくすごく宗教的な方法で。
ものすごく違和感のある始まりである。今まで何も活動してなかったイルミナティが、なんで今更そんな大昔のことを持ち出して、急にバチカンに報復をやる気になったのか。それに土・空気・火・水という「科学の祭壇」を使って焼印を教皇候補にいれて殺すとか、科学者のやり方というよりも相当に宗教を意識した殺し方をする。ある意味で最初からわかりやすい展開である。これはイルミナティという「科学の」秘密結社が起こした事件と断定するには、あまりに怪しすぎるなということがである。
その後の謎解きは簡単に次々に進んでいく。犯罪がそのように宗教的な物語に沿っていくという特徴があるからである。宗教の物語の謎解きが映画の主題になっている以上、犯罪が宗教から外れることがない。本物の犯罪というよりも、すでに物語が出来ている宗教のロールプレイングゲームを一つ一つ段階を踏んでやっていくというような感じである。そのあたりは犯罪の謎うんぬんというよりも、手口から宗教にどっぷりと浸かっているという犯人のプロファイルがわかりやすく、なんとなく最初から話の不自然さや怪しい人物がわかってしまうのも欠点である。
その意味ではご都合主義な物語なのだが、そこに突っ込みを入れなければそれなりに見れる。犯人がこれだけのことをした真の目的も面白い。
日本人に馴染みのないカトリックの世界を、奇麗事だけでなく闇の部分も含めてわかりやすく描いているのもいい。未だに科学よりも宗教の教義を信じる人が外国には多いし、宗教も絶大な力を維持している。この映画では宗教を直接非難するのではなく、間違いをしっかりと指摘したという意味で中立的であり評価できる。
ハリウッドらしいミステリ?
ドキドキした
世間の評価はイマイチだったけど、個人的には好きだったダヴィンチコード。Blu-rayが安かったので、天使と悪魔も購入しました。
感想。正直思っていたよりテンポが良くて面白かった。前作は好きだけど理解できない部分が多かったが、今回はしっかりと解説してくれていたので、なるほど〜って感じ。謎解きはほとんど無く(あってもあっという間に解いてしまう)単純な自分は素直にどんでん返しに引っかかってしまいました…
ラングドン教授の扱いは雑ではあるけど、その他の登場人物のキャラがたっていたので、その意味でも良かった。
原作未見ですが、ここのレビュ-をみてると原作知ってる方には物足りなさがあったみたいなので、読まなくて正解だったかも(笑)
次作は、あのフリーメイソンを題材にしてるようなので、原作読まずに劇場で鑑賞したいと思います。
あと前作もそうだったけど、相変わらずハンスジマーのスコアが良かったです!
映像は美しい
先行逃げ切りタイプの作品
多方面でいろいろと話題になっていたので観ずにはいられませんでした。確かに「ダビンチ コード」よりは多少良かったですが、後半失速した感があり、残念な結果となってしまいました。
のんびりとプールで泳いでいた際にある男性から一つの紋章について訪ねられる主人公のラングドン。そこから彼はイルミナティという秘密結社の400年の時を超えたキリスト教会への壮絶な復習劇に巻き込まれてしまいます。
この作品に注目ポイントがあるとすれば、前半の展開の良さだけです。スピルバーグの「宇宙戦争」やキアヌ リーブス主演の「地球が静止する日」もそうでしたが、前半勢い良く始めって“おっ、面白いかも!”と言わせておいて後半失速してしまうパターンです。競馬で言うと逃げ先行馬みたいな感じです。俳優陣もトム ハンクス、ユアン マクレガー、ステラン スカルズガルドという実力派を揃えながらも何もさせて貰えてなかったと思います。ロン ハワード監督もこのシリーズは苦手なんですかね。とても、あの「フロスト×ニクソン」と同じ監督の作品とは思えませんでした。
全体的な流れは「ダビンチ コード」と比較すると多少アクション性が加わっただけで結果的にはあまり変わっていなかったです。中盤から後半にかけては映画が“はい、原作読んだだろうから説明しなくてもわかるでしょ!”と言っているみたいで何だか阻害された気分になりました。
謎解き面も非常に都合のいいものばかりでヒントの現れ方とかは「ナショナル トレジャー」並みでした。一時本当に「ナショナル トレジャー」を観ているような錯覚に陥りました。それから、本編自体も本当に長かったですね。途中から”早く終わって!”と叫びたくなりました。
まあ、第三弾も制作されるようですが、たぶん劇場では観ないと思います。残念です。
普通のサスペンスものとして楽しめました
前作『ダ・ヴィンチ・コード』よりは楽しめました。前作は、暗号解読の醍醐味を期待していたにも関わらず、謎が出てくるとあっという間に解いてしまうため、完全に拍子抜けしました。
今回は、(暗号解読に期待しちゃいけないんだ)と自分に言い聞かせておいたので(^^;)、そこでがっかりすることはありませんでした。
あとは、スピーディーな展開やどんでん返しなど、普通のサスペンスものとして楽しめました。
そして、大画面で見るローマ、バチカンの街や教会は素晴らしかったです。もう一つの主役だったかも。
それにしても、ダ・ヴィンチの次はガリレオというような宣伝をしていたと思いますが、んー、ガリレオはあんまり関係なかったんじゃないかなあ。
歴史&謎解きで引き込まれる
ラングドン教授、再び走る
ローマ観光映画・アクション映画と思えば楽しめる
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