劇場公開日 2013年8月30日

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「ドキュメンタリータッチ」マン・オブ・スティール shinematsuyamaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ドキュメンタリータッチ

2013年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

ついに観ました! 今年イチバン観たかった作品。ジャパンプレミアにて。
まさに生まれ変わった新スーパーマン!
クリストファー・ノーランが絡んだ事で、〝バットマン〟が〝ダークナイト〟になったように、〝スーパーマン〟が見事〝マン・オブ・スティール〟に生まれ変わりました。

あまりにも有名なアメコミ作品。
赤いパンツに赤マント、そして名前もそのまま〝スーパーマン〟
この恥ずかしいまでの設定と、ノーランのリアルワールド・・・これを違和感なく見せるには、今回のようなドキュメンタリータッチでいく事にしたのは正解です。

ただ、リアルになった分、過去の作品にあったロマンティックとユーモアがほぼ皆無になってしまいました。この部分が今、世間で賛否に分かれてしまっているところですね。

ここだけはちょっと残念ですね。
今回は敵が敵なだけに(旧シリーズでは2に登場します)スーパーマンにも余裕がないんです。仕方ありません。なので、一般の人とのとぼけたシーン(ものすごく小さなトラブルを救ったり・・・)や、コソ泥とのコメディタッチなシーン(とにかく銃器が通じない・・・みたいな)、所謂不死身のヒーローお決まりのパターンが皆無でした。
ただ、次回作からはやっと、「デイリープラネット」社の一員として活躍を始めるので、ダメ眼鏡ケントをきっととぼけた演技で見せてくれる事でしょう。

後半のゾッド将軍との戦いは、スゴイ事になります。
なんといってもその速度! 動体視力を試されているのか!ってな勢いで009バリに動きます。メトロポリスはもうほぼ壊滅状態までいきます。

あともう1点(とても思い入れがある分、要求が多くなっているのですが・・・)スーパーマンと言えば、ど派手なオープニングなのですが、今回は少し予想はしていましたが『ダークナイト』シリーズ同様、タイトルは本編終わるまで出て来ませんでした。
旧シリーズのオープニングは、ジョン・ウィリアムズの超テンションの高いテーマ曲にのって、超立体文字の〝S〟の文字が現れ、引き続き〝スーパーマン〟の文字・・・そこからはメインキャスト、メインスタッフのタイトルが全て立体文字で現れては、流れていくという、多分ハリウッド映画の歴史の中でもダントツの派手さ加減でした。
当時中学生の私はイチバン前の席で鑑賞し、その迫力、映像美に酔いしれました。

あと、レックス・ルーサーが出てこなかったところでしょうかね。
かつて、ジーン・ハックマン、ケビン・スペイシーがコミカルに演じていた憎めない小悪党です。きっと2作目に出てくるのでしょう。

・・・となんだかんだ文句言ってますが、とっても大好きな作品です。
音楽、脚本、役者と申し分ありません。なんと次回作はバットマンも登場とか、楽しみなシリーズが始まりました。リアルアメコミ映画としてオススメします!

shinematsuyama